Android に UserLAnd という Linux ディストリビューションを環境構築するアプリケーションがあるのですが、
デスクトップ環境でどうしても日本語入力が出来なかった(日本語入力が起動してくれない・・・)のであれこれ調べて試してみたものが以下になります。
このあと、Visual Studio Code + Graphviz で Markdown + PlantUML な環境も作りたいと思っています。
→書きました
日本語入力(Anthy)のインストール
- UserLAnd をイントール
- UserLAnd を起動して Lxde を選択する(Debianを選択すると日本語入力の設定がうまく行かなかった)
- IDとパスワード(VNCも含めて2箇所)入力しCONTINUEボタンを押す→XSDLを選択してCONTINUEボタンを押す
- 数時間放置(端末の速度とネットワーク環境に依存すると思われる。)→Debianのデスクトップ画面起動(XServer XSDLが入っていない場合にはインストールを促されるのでインストールをする)→そこからまた数時間放置(左上にコンソールが出ており、小さい文字だがよく見るとインストールを行っている)→コンソールに udisks2 が依存関係でエラーと出ていたら最初からやりなおし。必ずエラーになる訳ではなく、運次第なのは謎。udisks2 ガチャ。
- コンソールに Stop and then restart ~ と出たら、UserLAnd で Lxdeを長押しして stop → 再び Lxde を選択してDebianのデスクトップを起動する
- Bash を起動する。
デスクトップ画面の一番左下の鳥(?)のようなマークのアイコンをクリックし以下の順にメニューを開いて Bash を起動する。以降の sudo ~、fcitx-configtool、fcitx-autostart はBashに入力するコマンド。
Debian > Applications > Shells > Bash
- リポジトリ(アプリケーションが入っている倉庫のようなもの)をアップデート
sudo apt update
- リポジトリをアップグレード
sudo apt upgrade
- 日本語フォントのインストール
sudo apt install fonts-noto
- 日本語入力ツールのインストール
sudo apt install fcitx-anthy
- dbus-launch コマンドをインストール(日本語入力ツールの不足分を追加する)
sudo apt install dbus-x11
- 日本語入力ツールの設定
fcitx-configtool
- 日本語入力ツールのダイアログを表示するので以下の設定を行う
- Input Method タブを選択
- +ボタンを押す
- Only Show Current Language のチェックボックスからチェックを外す
- チェックボックスの下の入力欄に Anthy と入力する
- Anthy が上のボックスに出るので選択し、OKボタンを押す
- 続いて、Global Config タブを選択
- Trigger Input Method で日本語と英語を切り替えるボタンを設定する
- ダイアログの右上のxを押してダイアログを閉じる
- 日本語入力を起動する
fcitx-autostart
設定は以上。
動作確認には標準で入っているテキストエディタが使える。
補足)
- 日本語入力ツールの設定をする前に、日本語入力を起動しておかないと Anthy が日本語入力ツールの設定ダイアログに出てこない場合があるらしい。
- 仮想キーボードには Hacker's Keyboard が Ctrl キーや Esc キーがあるので、Linux 環境では使いやすいと思われる。
- 普段使っているソフトウェアキーボードと、Hacker's Keyboard の切り替えに Keyboard Switcher を使うと便利。通知(Notification)から切り替えを行うことができる。
標準テキストエディタの起動方法
デスクトップ画面の一番左下の鳥(?)のようなマークのアイコンをクリックし以下の順にメニューを開いて Mousepad を起動する
Debian > Accessories > Mousepad
テキストエディタが開いたら、前述の Trigger Input Method で設定した操作で日本語の入力モードに入れるか確認する。
日本語入力の自動起動
日本語入力は自動的に起動しないので、毎回コマンドを入力する必要がある。
面倒なので、OSへのログイン時に一緒に起動してもらうことにした。
- ファイルマネージャーの起動
デスクトップ画面の一番左下の鳥(?)のようなマークのアイコンをクリック > System Tools > File Manager PCManFM
- フォルダの移動
/data/data/tech.ula/files/1/home/(最初に設定したID)
- 隠しファイルの表示
File Manager PCManFM のメニュー View > Show Hidden にチェックを入れる
- .bashrc を右クリックして(あるいはタッチパネルで二本指でタップ)コンテキストメニューからMousepad を選択する
- 以下を適当な位置(私な一番下の位置にした)に入力して保存する
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
fcitx > /dev/null 2>&1
これで次回から自動的に日本語入力を起動する。
本来は、.bashrc に記載するのはあまりよくないという情報も見たが、今回は目をつぶることにした。
何かあったら自己責任で修正が必要になる。
参考サイト)
[ChromebookのLinux(Crostini)の日本語入力をAnthyで構築]
(https://qiita.com/shin1kt/items/8d6be8e16e309db9cd79)
[Chromebook C101PAでVSCodeを使う。(Crostini使用)]
(https://www.taneyats.com/entry/vscode-on-c101pa#%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%92%E8%BF%BD%E5%8A%A0)
[fcitxで「正しくfcitxに接続できません。」エラーが発生したときの対応]
(https://kunst1080.hatenablog.com/entry/2017/11/25/215016)