はじめに
Day3では、Pythonの主要なデータ構造であるリスト、タプル、辞書、セットを学びました。これらの「器」にデータを格納できるようになったので、いよいよプログラムの「流れ」を制御する方法を学びます。Day4の目標は、条件によって処理を分岐させたり、特定の処理を繰り返したりする方法を理解し、より動的なプログラムを作成できるようになることです。
条件分岐:if文
if文は、指定した条件が真(True)の場合にのみ、特定のコードブロックを実行するために使います。
基本的なif文
if文は、ifキーワードの後に条件式、そしてコロン(:)を付けて記述します。条件式が真の場合、インデントされたコードブロックが実行されます。
Python
age = 20
if age >= 18:
print("あなたは成人です。")
elifとelse
複数の条件をチェックしたい場合は、elif(else ifの略)を使います。どの条件にも当てはまらない場合の処理は、elseブロックに記述します。
Python
score = 85
if score >= 90:
print("評価:A")
elif score >= 80:
print("評価:B")
else:
print("評価:C")
繰り返し処理:for文
for文は、シーケンス(リストやタプルなど)の各要素に対して、同じ処理を繰り返すために使います。
for文の基本
for文は、forキーワードの後に「ループ変数」、inキーワード、そして「シーケンス」を記述します。ループ変数は、繰り返しごとにシーケンスの次の要素を自動的に代入します。
Python
fruits = ["apple", "banana", "cherry"]
for fruit in fruits:
print(fruit)
range()関数
range()関数は、指定した範囲の連続した整数を生成します。for文と組み合わせて、特定の回数だけ処理を繰り返す際によく使われます。
Python
# 0から4までの数を5回繰り返す
for i in range(5):
print(i)
繰り返し処理:while文
while文は、指定した条件が真である限り、処理を繰り返し実行します。for文が反復回数を制御するのに対し、while文は条件に基づいてループを制御します。
while文の基本
whileキーワードの後に条件式を記述します。条件式が偽になるまでループが続きます。無限ループにならないように注意が必要です。
Python
count = 0
while count < 3:
print(count)
count += 1
ループの制御:breakとcontinue
for文やwhile文のループを途中で制御するために、breakとcontinueを使います。
break文
break文は、ループの実行を完全に終了させます。
Python
numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
for num in numbers:
if num == 4:
print("4を見つけたのでループを終了します。")
break
print(num)
# 出力: 1, 2, 3, 4を見つけたのでループを終了します。
continue文
continue文は、現在のループの残りの処理をスキップし、次の繰り返しへ処理を続行させます。
Python
for i in range(5):
if i == 2:
print("2はスキップします。")
continue
print(i)
# 出力: 0, 1, 2はスキップします。, 3, 4
まとめ
Day4では、プログラムの流れを制御する制御フローについて学びました。
- if文: 条件によって処理を分岐させる。
- for文: シーケンスの各要素に対して処理を繰り返す。
- while文: 条件が真である限り処理を繰り返す。
- breakとcontinue: ループの挙動を制御する。
まだ基礎的な部分なので、PHP経験のある筆者はなんとかついていけそうです...!
むしろ波括弧{}を書かずに済むのは記法について戦争が起きなくていいと思います笑
まだまだ先は長いので、学習内容がまとまりましたら投稿いたします!