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ジュニアエンジニア2人でPoCを完遂するために、最初の2日間で「迷い」をなるべく無くした

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Last updated at Posted at 2026-04-30

はじめに

2ヶ月、エンジニア2人(ジュニア寄り)という条件で、あるプロジェクトのPoCをスタートしました。

機能数こそ絞られていましたが、そのまま走り出すと以下のような実装以外のオーバーヘッドで時間を溶かしてしまう懸念がありました。

  • 設計の迷走:「これ、どう実装するのが正解ですかね?」という迷い
  • ツール選定の沼:技術選定に時間をかけすぎてプロトタイプができない
  • AIとの協働ルールの欠如:AIエージェントへの指示が属人化し、コード品質がバラバラになる

そこで、プロジェクトの最初の2日間を「迷うポイントを物理的に潰す基盤づくり」に捧げました。

方針:「GitHubとJiraを見れば、すべてが揃っている」

目指したのは、開発者が「次に何をすればいいか」を1秒も迷わない状態です。

  • 設計・意思決定:すべてGitHubリポジトリ(ADR)に集約
  • タスク・進捗:Jiraに詳細なチケットとして展開
  • AIルール:CLAUDE.md でAIエージェントの挙動を縛る

Jiraを選択したのは、Claude CodeからAtlassian MCP経由でチケット操作が可能になり、ブラウザを開かずにタスクの更新・確認ができる環境を構築するためです。

最初の2日でやったこと

1日目:プロジェクトの基盤を作る

  • ブランチ戦略:GitHub Flowの明文化
  • PRルール:AI(CodeRabbit)+人間によるレビューの必須化
  • AIへの指示(CLAUDE.md):プロジェクト固有の命名規則やディレクトリ構成を記録
  • 技術選定(ADR):「なぜそれを選び、何を見送ったか」の記録

2日目:設計を構築する

  • 設計ドキュメント作成:状態遷移図やER図を docs/ 配下に配置
  • Jira連携:Claude Codeから直接叩けるようタスクを細分化
  • MTGの仕組み化:質問リストと議事録をリポジトリで管理
  • AI作業フローの標準化(Superpowers)

Superpowersとは?
AIエージェントに「思考(brainstorming) → 計画(plan) → 実行(execute) → 検証(verify)」という開発規律を強制するフレームワーク。バイブコーディングで起きがちな「思いつき実装」問題を解消します。

ADR(Architecture Decision Record)

ADRでは結論だけでなく、以下の2点を重視しました。

  1. なぜそれを選んだか
  2. 何を選ばなかったか(比較対象)

開発中、ジュニアメンバーから「なぜDynamoDBなんですか? RDBの方が楽では?」という疑問が出た時も、コミュニケーションコストを最小限に抑えられたと感じています。

ツールスタック

ツール 用途 補足
Claude Code AIコーディング Proプランを使用
Superpowers 開発フロー標準化 Claude Codeのスキルとして導入
Jira (Atlassian MCP) タスク管理 Claudeから直接チケット操作
CodeRabbit AIレビュー .coderabbit.yaml でルール管理
v0 UIプロトタイプ 捨てコード前提で高速にイメージ合意
Chrome DevTools MCP ブラウザ操作 E2Eテストや動作確認をAIが代行

実際に直面した「想定外」の課題

1. Claude Code(Pro)の利用量上限

Superpowersでのステップを丁寧に踏ませた結果、トークン消費が激しく、想定より早く上限に達しました。
利用量上限を事前に深く調査して、Maxプランにしても良かったかもしれません。

2. IAM権限のボトルネック

AWS CDKでの開発中、IAM権限不足でデプロイが止まる場面がありました。都度リクエストと付与待ちの時間は大きなロスでした。
あらかじめ作業範囲を予測し、開発者用パワーユーザー権限を事前に合意して付与しておくべきだったのが反省点です。

投資した「2日間」の結果

実装フェーズに入ってからのスピードは早かったと思います。

  • 1日目:フロントエンド構築(Next.js / Tailwind)
  • 2日目:バックエンド構築(Lambda + API Gateway)
  • 3日目:インフラ(CDK)+ CI/CD構築

迷う時間が削ぎ落とされているため、メンバーは実装だけに集中できました。

まとめ

短期間・少人数のプロジェクトほど、決めるべきことを後回しにすると、コミュニケーションコストで破綻します。

設計そのものよりも、迷いを少なくするための仕組みに最初の2日を投資したことで、ジュニア中心のチームでも最短距離でPoCを形にできました。

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