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※現在進行中※【移行・設計】almalinuxへのkubernetes導入Tips(k3d編③) アプリ実装その1

Last updated at Posted at 2024-06-16

目的

  • 「QOL向上」を目的として旧LAMPサーバを構築してきました。
  • 旧LAMPサーバでは、収支管理、健康管理目的で使用しておりますが、新機能を今後追加していくため、機能が膨大になり管理できなくなる懸念があるため、今までの機能も見直しを進めていきます。
  • また、旧LAMPサーバは、定期的なセキュリティバージョンアップとモジュール管理ができてないため、下記も検討しています。
    • コンテナイメージを作成・定期的なバージョンアップをする。
    • k3dベースへのアーキテクチャシフトする
    • モジュール管理として、Github(プライベートリポジトリ)で構成管理する
  • 旧LAMPサーバでは、BIツールでJavaVMのメモリを多く使用し、OSがフリーズする事象が発生していました。
  • 対策として、BIツールをCPU負荷をメインとしたpythonベースの自作アプリケーションに変更します。(JavaよりもPythonのほうがデータ分析やAI、機械学習と幅広く使われている点と、googlecolaboratoryでの実行も可能なため、学習範囲が広げやすい点より、新機能をより円滑にエンハンスするという狙いもあります。)
  • PCのディスク使用量削減のため、新LAMPサーバ旧Kubernetesサーバは廃止し、k3dサーバを搭載したサーバに統合します。(下図イメージ)
  • アーキテクチャ変更により、詳細な設計・実装を行います

前提

  • 本来、要件整理後、アーキテクチャ構築を進めるべきですが、動作検証を優先するため、アーキテクチャ構築を先にしています。
  • k3dクラスタベースの下記アーキテクチャを構築しております。
    • ロードバランサ(k3dベース)
    • Nginx(Deployment)
    • Python(Deployment)
    • MySQL(Deployment)
  • 上記アーキテクチャを構築した前提で、アプリケーションの実装まで検討します。

システム化の方針

  • 要件定義以前に、そもそも何を実現していくか
  • まず、今までの構築したLAMPサーバとして、何が必要か不要かを判断し、システム化の方針を立てます

誰に対しての開発か

  • 自分のみならず、妻、家族

目的の再確認

  • 目的は「QOL向上」ですが、もう少し分類します。
    • スキルや趣味の開発(個人スキル向上)
    • 健康への配慮(睡眠時間、メンタルケア)
    • 家族のコミュニケーション向上(アルバム作成)
    • 時間の管理(優先順位付けの向上)

システム化の方針の整理

  • 具体的にすると以下の4つで、個人開発としてどういう技術でアプローチしていくかを考えます
  • 整理した結果、下記3つは必要なので、
    • スキルや趣味の開発(個人スキル向上)
    • 健康への配慮(睡眠時間、メンタルケア)
    • 家族のコミュニケーション向上(アルバム作成)

スキルや趣味の開発(重要度:★★★)

  • 目標:個人のスキルアップ
  • 現状:個人開発での、技術要件定義スキル強化が乏しい
  • 課題:マネジメント業務が重きとなっており、業務でのモダンな技術経験が希薄
  • 解決策:個人でのアプリ開発向上、データ分析、運用スキルの向上
  • 期待値①:アプリ開発・運用管理での上記機能が使いこなせること。
  • 期待値②:新規機能追加(写真管理のアルバム管理+旅行・レシピなどの提案企画支援)
  • 使用技術:既に利用している下記を利用
    • Nginx(html、css、javascript)
    • python(Flask、FastAPI、SQLAlchemy、Pandas)
    • MySQL
    • k3d
    • Github(構成管理、スケジュール管理)

健康への配慮(重要度:★★☆)

  • 目標:メンタルヘルスのケア、リラックスする時間を確保
  • 現状:勤怠管理から勤務時間を割り出したり、iPhoneの行動記録やジムでのトレーニング実績の分析は可能
  • 課題:個人および妻のメンタルケアが必要不可欠。
  • 解決策:メンタルヘルスの情報サイト一覧作成、睡眠・トレーニング記録管理
  • 期待値①:ジム通いを週2~3は維持できること。
  • 期待値②:個人開発の時間を減らし、睡眠・趣味の時間に充てられること。
  • 使用技術:既に利用している下記を利用
    • Nginx(html、css、javascript)
    • python(Flask、FastAPI、SQLAlchemy、Pandas、Plotly)
    • MySQL
    • k3d
    • Github(スケジュール管理)

家族のコミュニケーション向上(重要度:★★★)

  • 目標:家族との団欒を増やす
  • 現状:家族とのコミュニケーションを維持できてない
  • 課題:現状の通り
  • 解決策:維持できるためのツール導入(アルバムとチャット機能作成)
  • 期待値:家族とのコミュニケーションを支援するコンテンツ作成
  • 役割:アルバム、データ分析などを通じたつながりの維持支援
  • 使用技術:既に利用している下記を利用
    • Nginx(html、css、javascript)
    • python(Flask、FastAPI、SQLAlchemy、Pandas)
    • MySQL
    • k3d
    • Github(スケジュール管理)

時間の管理(重要度:対象外)

時間管理に関しては、Github(ProjectによるBacklog利用)で事足りるため、
対象から外すことにしました。

  • 目標:時間を有効活用する
  • 現状:メモとかで管理している
  • 課題:プライベートでの時間管理ができてない
  • 解決策:行動履歴と優先順位を立てるとともに、タスクに対して時間記録と分析をする
  • 期待値①:タスク優先順位設定の判断が早まること
  • 期待値②:タスクの時間記録

システム化の方針から機能要件・非機能要件整理 :construction:

機能要件

  • 下記を1つのサーバで行います
    • スキルや趣味の開発(個人スキル向上)
    • 健康への配慮(睡眠時間、メンタルケア)
    • 家族のコミュニケーション向上(アルバム作成)
  • システム化の方針から機能要件を大枠レベルで整理します。
    • 画面設計(画面一覧、画面遷移、画面レイアウト)
      • ログイン機能 :construction:
      • 画面遷移(ログイン→Top画面→各メニューの画面一覧)
      • 収支計算、健康管理の画面
      • アルバムコンテンツ作成 :construction:
      • URL一覧 :construction:
    • API設計(URL一覧、処理内容)
      • 収支計算、健康管理の表、グラフURL
      • アルバムコンテンツのURL :construction:
      • URL一覧 :construction:
    • 外部インターフェース設計(外部サイトとのやりとり、通信フロー)
      • アルバムコンテンツの保管先サーバへの通信 :construction:
      • URL一覧 :construction:
    • DB設計(テーブル定義)
      • 収支計算、健康管理のテーブル定義
    • 処理パターン(オンライン、バッチ)
      • オンライン:スマホからの打鍵
      • バッチ:各種メンテナンス
        • ログバックアップ・削除・圧縮
        • 統計情報収集(k3d、OS、コンテナ)
        • k3d起動・停止、k3dクラスタ再作成
        • :construction: イメージアップデート(難易度高め)
        • データベースエクスポート・インポート

非機能要件

  • AWSのWell Archtected Flameworkの考え方を参考にしていますが、セキュリティ、可用性、性能、メンテナンス、コストの5観点に加え、移植性についての要件になります。
    • セキュリティ要件(アクセス制御、データの暗号化など)
      • ログイン、FlaskAPI、TFA
      • Nginxでのアクセス制御
    • システムの信頼性や可用性(障害時の復旧能力、システムの稼働時間など)
      • k3dの導入(Kubernetesアーキテクチャ環境)
      • ファイルバックアップ
      • 制約:データベースが単一障害点となるため、その考慮点と対策
        • データベースバックアップ・リストア・エクスポート・インポート機能
    • パフォーマンス(応答時間、処理能力など)
      • FlaskAPIとFastAPIベースのPythonフレームワークを利用
    • 運用(メンテナンス)
      • 汎用化するため、Blueprint、オブジェクト指向プログラミングを活用する
      • ソースコードをGithubで管理する
      • k3dの起動停止スクリプトを開発する
      • k3dはバグだらけなので、バグを受容しつつ、回避策用のスクリプトを開発する
    • コスト
      • 無料で使うため、OSSを利用する。
    • 移植性
      • 異なるOSに移行することを考慮し、マニフェストファイルを管理する
      • データエクスポートはmysqldumpコマンド、インポートはmysqlコマンドを利用
  • 使用する技術やプラットフォームの制約
    (ハードウェアの仕様、ソフトウェアのバージョンなど)
    • 仮想マシンは、VMWareを引き続き利用。OSはAlmaLinux8.9を採用する。
  • システムの利用環境に関する要件(言語、地域、ユーザーの文化的背景など)
    • 特にないが、日本語ベースとする。地域も日本。

考慮すること

  • 実テーブルを複数使用する場合、内部結合したビューを作成し、管理します。
  • データベース破損に備え、データベースをファイルエクスポートし、Slaveデータベースへインポートする処理を定期実行します。
  • PythonのCPU、メモリ負荷を減らすため、loggerによるログ出力は必要最小限とします。
  • ブラウザからの接続は秘匿情報の盗聴を防ぐため、https接続のみ許可します。

詳細設計(実装方針・イメージ)

  • pythonでの実装方法を検討します。

モジュール

  • flask,flasksecurity,pandas,sqlalchemy,plotlyが必要そうです
  • plotlyとはデータからグラフ描画・可視化をする機能です。
  • Matplotlibとは違い、plotlyではマウス操作での拡大縮小も可能なのが特徴です。
ライブラリ 用途
Flask ウェブアプリケーションやAPIの開発
SQLAlchemy SQLデータベースとの対話、オブジェクトリレーショナルマッピング(ORM)
plotly グラフの描画や可視化
Pandas 表形式のデータ操作や解析
NumPy 数値計算や配列操作、科学技術計算、データ分析
openai 各種提案※外部APIの利用

ディレクトリ構成

  • 下記役割を分けるようディレクトリ作成し、pythonスクリプトを作成し、配置ています。

    pyscripts
      ├testapp.py(メインスクリプト)
      └content
        ├t_kyn_connection(データベース接続)
        ├t_kyn_models(データモデル定義)
        ├t_kyn_operations(データ操作)
        ├t_kyn_routes(URLとAPI操作とのマッピング)
        └t_kyn_views(表示テンプレート定義)
    
  • データモデル定義

    • pythonのSQLAlchemyのmodelsで定義します(以下は一例)
      from sqlalchemy import Column, Integer, String, DateTime, BigInteger, Numeric, Float, Date
      from sqlalchemy.ext.declarative import declarative_base
      
      Base = declarative_base()
      
      class ActPlanHouserepaircostsTotalView(Base):
          __tablename__ = 'act_plan_houserepaircosts_total_view'
      
          #id = Column(Integer, primary_key=True)
          aphc_year = Column(Integer, primary_key=True)
          aphc_month = Column(Integer, primary_key=True)
          aphc_payment = Column(Numeric)
      
  • データ操作

    • 操作単位で定義します。例えば、データベースのデータをSELECTする場合、下記pandasを利用します(以下は一例)
      import pandas as pd
      from t_kyn_connection.create_session import get_session
      import os
      import logging
      import matplotlib.pyplot as plt
      
      # ログ設定
      logging.basicConfig(level=logging.DEBUG)
      logger = logging.getLogger(__name__)
      
      class DataViewer:
          def __init__(self):
              # セッションを取得
              self.session = get_session()
      
          def view_all_data_as_html(self, table_class):
              try:
                  # 全データを検索
                  logger.debug("データベースからデータを取得します")
                  results = self.session.query(table_class).all()
                  logger.debug(f"取得したデータの数: {len(results)}")
      
                  if results:
                      # 検索結果をデータフレームに変換
                      logger.debug("データフレームに変換します")
                      columns = table_class.__table__.columns.keys()
                      data = [tuple(getattr(result, column) for column in columns) for result in results]
                      df = pd.DataFrame(data, columns=columns)
                      logger.debug("データフレームの内容:\n%s", df)
      
                      # データフレームをHTML形式で表示
                      html_table = df.to_html(index=False)
                      logger.debug("HTML形式のデータ:\n%s", html_table)
      
                      return html_table
                  else:
                      logger.debug("No data found in the table.")
                      return "No data found in the table."
              except Exception as e:
                  logger.error("Error occurred while viewing data: %s", e)
                  return f"Error occurred while viewing data: {e}"
              finally:
                  # セッションをクローズ
                  self.session.close()
      
  • URLとAPI操作とのマッピング・データ表示

    • FlaskのBlueprint, render_templateを用いて、テンプレート用のhtmlファイルを利用し、動的ページを作成します。(以下は一例)
      import sys
      from flask import Blueprint, render_template
      
      # Create a Blueprint
      act_plan_houserepaircosts_total_view_bp = Blueprint('act_plan_houserepaircosts_total_view_bp', __name__)
      act_plan_houserepaircosts_total_view_graph_bp = Blueprint('act_plan_houserepaircosts_total_view_graph_bp', __name__)
      
      sys.path.append('/app')
      @act_plan_houserepaircosts_total_view_bp.get('/')
      def execute_sample_task():
          sys.path.append('/app/content')
      
          from t_kyn_operations.select_args_10desc import DataViewer
          from t_kyn_models.models_t_kyn_act_plan_houserepaircosts_total_view import ActPlanHouserepaircostsTotalView
      
          data_viewer = DataViewer()
      
          html_table = data_viewer.view_all_data_as_html(ActPlanHouserepaircostsTotalView)
      
          return render_template('data.html', table=html_table)
      
  • 表示テンプレート定義

    • data.htmlを定義します。これにより、各テーブルごとにhtmlファイルを用意する必要がなくなります(以下は一例)
      <!DOCTYPE html>
      <html lang="en">
      <head>
          <meta charset="UTF-8">
          <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
          <title>Data Table</title>
          <link rel="stylesheet" href="https://stackpath.bootstrapcdn.com/bootstrap/4.5.2/css/bootstrap.min.css">
      </head>
      <body>
          <div class="container mt-5">
              <h1>Data Table</h1>
              <div class="table-responsive">
                  {{ table|safe }}
              </div>
              <div class="mt-3">
                  <button class="btn btn-primary" onclick="goBack()">戻る</button>
              </div>
          </div>
      
          <script>
              // 戻るボタンの関数
              function goBack() {
                  window.history.back();
              }
          </script>
      
      </body>
      </html>
      
      
  • グラフ表示

    • plotlyを用いて、グラフ作成します(以下は一例)
      @act_plan_houserepaircosts_total_view_graph_bp.route('/')
      def execute_sample_plotgraphtask():
          sys.path.append('/app/content')
      
          from t_kyn_operations.select_args_10desc import DataViewer
          from t_kyn_models.models_t_kyn_act_plan_houserepaircosts_total_view import ActPlanHouserepaircostsTotalView
      
          data_viewer = DataViewer()
      
          # データを取得してデータフレームに変換
          df = data_viewer.get_data_as_dataframe(ActPlanHouserepaircostsTotalView)
          graphtitle = ActPlanHouserepaircostsTotalView.__tablename__
      
          if df is not None:
              # グラフをプロット
              data_viewer.plot_data(df, 'aphc_month', 'aphc_payment', graphtitle)
      
          return 'Sample graph plot task executed successfully.'
      
  • データアップロードダウンロード

    • 実装方法を確認中 :construction:
  • データエクスポート、インポート
    MySQLのPodからデータベースをエクスポートし、MasterデータベースではないMYSQLのPodへデータインポートを行います。

    • MySQLダンプファイルをエクスポートするbashスクリプト
    • MySQLダンプファイルからインポートするbashスクリプト
  • ログイン機能

    • 実装方法を確認中 :construction:

改善したい機能

  • 住宅ローンのシミュレーション
    • 1シミュレーション1テーブルとしており、複数のシミュレーション結果をグラフにする際、複数テーブルを結合してました。しかし、結合処理は応答時間が長くなるため、非効率です。
    • 単一テーブルとし、シミュレーション毎に計算で出すようカラムを分けるよう変更します。

今後

  • 画面遷移、データモデルをもう少し詳細化します
  • 2024/9より、ローカルPC上のVMに構築ではリソースが足りないことが判明しました。ディスクサイズは問題ないとしても、CPUとメモリは共用で利用されることから、PC上から、クラウド(github codespaceかgoogle colabにデプロイ)する方針に梶をとります
  • 2024/10 運用機能をいくつか追加するため、以下を対応しています。詳細事項は後続で記載予定です。
    • ログ集約化(fluentdによる agentpod→serverpod )
    • 監視要件として統計用スクリプトの追加
    • デプロイ機能スクリプト追加
    • codespaceによる接続確認(localhostでの接続確認)

参考

  • flask-security

  • セキュリティ

  • パフォーマンス

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