ランニングしながらAudibleで聴いた本です。
本のまとめというより、自分の心に残ったことを3つだけ書いてます。
とりあえず思ったことをメモするのが大切と思い、なるべく30分以内で書き上げています。
聴いた本
センスは知識からはじまる
水野 学 (著)
タイトル通りの本です。「生まれつきセンスがいい」ということはなく、センスは知識で磨ける、という内容でした。
実例や具体的な手順で「センスが良いとはどういうことか」が解説されていて、良い本だと思いました。
(個人的満足2.5/3、一般的なおすすめ度2.5/3)
心に残ったこと
センスは知識
筆者は、センスの良さ=数値化できないモノゴトを最適化する能力、と定義していました。
そこで、色々なモノゴトを知っていると、知識から最適解が導けセンスの良い答えを導き出せる、とのことです。
製品開発では、技術力だけではやがて市場が飽和するので、そこで「センスの良さ」が重要になってくるとのことです。
よく「勘・直感で、こうだと思う」ということがありますが、それはプロセスが言語化できていないだけです。
センスが良いモノとは、人間共通の根底知識と成果物・デザインが紐づいていることが多いです。
クリエイティブを制作している人間であれば、その紐づけロジカルに説明できるべきだし、周りの人は「何に着想を得てこうなったのか?」と質問すると良さそうです。
センスは奇抜なアイデアとは違います。何かの延長線上にあって、人々の本能に訴えかけるものこそ「センスが良い」です。
例えば「明日火星に行く?」と言われて行く人は少ないです。
センスを知識で磨く方法:王道を知る、流行を知る
センスを磨くために知識をつけるうえで、コツは主に2つあります。王道と流行です。
まず、王道・定番を知ることが大切です。「王道」は時代遅れでセンスとは無縁と思いがちですが、最適化されているからこそ市場で生き残っています。
ITの資格試験でも、FE→AP→高度試験という基本ルートがありますが、FE/APで「王道」を知ることが大切なのかなと思いました。
王道を知るうえでは、見極めるプロセスが大切のようです。
例えば、「ボールペンの王道はどれか」という観点で考えると、「滑らかさ、安さ、耐久性」など色々な評価軸が出てきます。実際の製品と結びつけて、どれが定番かを考えることが大切です。
また、流行を知って、共通項を見つけることも、センスを磨く方法です。
筆者は本屋を5分間で巡って気になった新しい本を見つけたり、女性誌を読んで流行を知ったりするらしいです。
大人になると「これを知ってれば何の不便もない」と自分の殻に閉じこもりがちになりますが、センスを磨く上では、新しいものに触れて知識を蓄えることが重要とのことです。
市場調査に頼りすぎると良くない
センスの観点では、新しいものを作るときに、市場調査・顧客アンケートに頼りすぎることは良くないそうです。
顧客の声に100%服従することは、奇抜や意見や社員のセンスを潰し、社内の仮説立案力を潰してしまいます。
「アンケートを取ったらこれが売れると出た」というロジックで大ヒットした製品は多くないはずです。
(行動経済学の「奇抜な皿をデザインさせた後に、普通の皿を持って帰った」という実験を思い出しました。。)