ランニングしながらAudibleで聴いた本です。
本のまとめというより、自分が心に残ったことを3つだけ書いてます。
とりあえず思ったことをメモするのが大切と思い、なるべく30分以内で書き上げています。
聴いた本
心は存在しない 不合理な「脳」の正体を科学でひもとく
毛内 拡 (著)
若干「ウケ狙いタイトル」感がある本です。その割に、学術的な用語が多い場面もあり、誰にでもおすすめできるというわけではない…と感じました。
ただ、「大体のことは思い込みなんだよ」という、人間の認知パターンを知ることができたので、個人的に刺さる部分は多かったです。
(個人的満足度2.5/3、一般的なおすすめ度2/3)
心に残ったこと
心は存在しない=「心」は人間たちが作り上げている幻想
人間は、周りのものを見て「心がある」と思い込む性質があるそうです。
例えば「キリンは高いところの葉が食べたいから首が長い」とパッと見で思ってしまいがちですが、別にキリンにWILLはなく、結果的にそうなっているだけです。
日常生活の中でも、勝手に「心」を想像して色々考えがちですが、そもそも「人間は、自分以外に心を持っていると考えたがる」という前提を意識したほうが良さそうです。
また、人間は原因と結果に法則性を求める性質がある、とのことです。この性質が、森羅万象に「心」を求めたがっています。
例えば、ゲームが楽しいのは、ボタンを押したら画面上のキャラクターに即時反映されるからであり、「原因に結果がある」「自分の行動は自分で選んでいる」気がするからです。
実際は、そのようにプログラミングされて初めてキャラクターが動くのであり、脳内にある過去の学習に支配されている側面もある、という点に注意が必要です。
アスリートは500gの体重変化を認識できるようです。これは日々解像度を上げる鍛錬を重ねたからです。
我々も自分の心に向き合って、解像度を上げていくことで、不安や憂鬱に対処することができます。
ちなみに、自分の状態を言語化できる人は、病気の治りが早いそうです。
ホメオスタシス=変わらないために、変わり続けている人間
人間には「ホメオスタシス」という何かを維持ししようとする特性があります。
しかし、人間の体はタンパク質でできており、何十日間で全く違う体になります。
要するに、「我々の体は、体が変わらないように、体を常に作り続けている」という恒常性があります。「全く同じままでいる」ということではないのです。
「アイデンティティ」は比較的最近できた概念・言葉のようです。
この言葉の登場以降、「大人になったら、アイデンティティ=何か変わらないコアを当然持っている」という観念が社会にありますが、
これも思い込みであり、「日々変わり続けること」が人間の本質とのことです。
記憶は毎回イチから作り上げている
「記憶は、使うたび、毎回イチから脳内で作り上げている」とのことです。「覚えている」というのは「再現可能」と同義、ということです。
確かに「聞いただけでは記憶に残らず、他人に概要を説明できて初めて、記憶に残ると言える」という場面があります。
これはまさに「記憶はイチから作り上げている」ためであり、部品・作り方が再現可能になって初めて「記憶に残った」と言えます。
そのため、他人に何かを伝えたい、報告の文章などは他人がもう一度組み立てやすいように・使いやすいように文章を書くことが重要なのかなと思いました。