はじめに
一般的にアプリケーションでは、接続先や固定値をパラメーターとして設定しておくことで、開発から本番環境への移行が容易になります。Workatoではどのように設定すればよいのでしょうか?
この記事では、Workatoでパラメーターの設定方法、利用方法をご説明します。
プロパティ変数を用いて設定することが可能
Workatoでは以下の2種類のプロパティ変数を設定することが可能です。
それぞれ紹介します。
- Environment properties:ワークスペース全体でパラメーターを管理
- Project properties:プロジェクト単位でパラメーターを管理
Environment propertiesについて
Environment propertiesはワークスペース全体でレシピの設定パラメーターを管理することができます。つまり、どのレシピからも参照できるので、ワークスペース全体の共通メッセージ等を管理することに適しています。
Environment propertiesの権限設定
Environment propertiesを利用するためには、以下の権限を設定する必要があります。
この権限の設定内容はWorkatoドキュメントのData storageの参照をお願いします。
Environment propertiesの設定方法
サイドバーの"Tools" > "Environment properties"に遷移することで設定できます。
Environment propertiesはプロパティ名と値のセットで登録をします。
※最大100個まで登録することが可能です。
Environment propertiesの利用方法
レシピでは、データピルのPropertiesに表示されているEnvironment propertiesのオブジェクトからプロパティ名を選択することで、利用が可能です。
Project propertiesについて
Project propertiesはワークスペース内のプロジェクト単位に設定をすることが可能です。つまり、Environment propertiesよりスコープを狭くし、各プロジェクトで固有の設定値を管理することに適しています。
Project propertiesの権限設定
Project propertiesを利用するためには、以下の権限を設定する必要があります。
権限の設定内容はWorkatoドキュメントのData storageの参照をお願いします。
Project propertiesの設定方法
プロジェクトのタブの"Setting" > "Project properties"に遷移することで設定できます。
Environment propertiesと同様にプロパティ名と値のセットで登録をします。
Project propertiesの利用方法
レシピでは、データピルのPropertiesに表示されているProject propertiesオブジェクトからプロパティ名を選択することで、利用が可能です。
まとめ
まとめると、以下のようになります。
- ワークスペース全体でレシピの設定パラメーターを管理する場合は、Environment propertiesを利用することで全てのレシピで利用が可能です
- プロジェクトの内部だけでレシピの設定パラメーターを管理する場合は、Project propertiesを利用することでプロジェクトの内部だけで利用が可能です
おわりに
いかがでしょうか? WorkatoではEnvironment propertiesやProject propertiesを活用することで、用途にあったパラメーターを柔軟に設定することができます。
Workatoの導入・導入後の活用などでお困りの場合、Workatoリセラーにご相談する方法もございます。お困りごとがございましたら、認定リセラーの日立ソリューションズへ是非ご相談ください。
参考リンク
- 株式会社 日立ソリューションズ
- Workato 公式サイト