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2年目エンジニアが学生向けAI駆動開発ワークショップを設計して学んだこと

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Last updated at Posted at 2025-12-16

はじめに

dipアドベントカレンダー2025の17日目の投稿です!
現在はディップ株式会社でCTO室Enablementユニットに所属し、新卒2年目エンジニアとして奮闘している@syun990806です🔥

11月半ば頃に社内のDevRelチームの先輩と成蹊大学に赴き、学生団体の皆さんに向けた「AI駆動開発を体験してもらおう!」という趣旨のイベントを開催しました!

今回の記事では、そこで行ったイベント内容について説明しつつ、初めてイベント内容の設計をやってみて学んだことをまとめてみました。

※本記事における写真掲載は事前に学生さん側に許可を取っています。

アジェンダ

イベントでは、以下の説明やワークショップを行いました↓

  • 2025年のAIトレンドの振り返りとdip社内でのAI活用の変遷
  • Vibeコーディングを体験してみよう
  • 仕様駆動開発を体験してみよう

大きく分けるとこんな感じです。
これらを通して、「この1年、世の中のAIコーディングがどんな風に変遷していったのか」を知ってもらうこと、そしてそれを踏まえて「それらはどういう特徴があるのか」を身をもって体験してもらうことが目的です。

student.jpeg
成蹊大学のプログラミングサークル(PeachTech)の皆さんの様子

なぜそれを目的にしたのか

学生のうちは、様々な理由で「触れてみたくてもイマイチ踏み出せない」ことが往々にしてあると思います。
例えばツールやサービスを利用するにもお金がかかったり、そもそもそれらを使ってどんなことができるのかという可能性を知らなかったりなど。

かくいう自分も学生時代(約2年前)は、せいぜいChatGPTと会話するぐらいでした。まだまだAIコーディング、ないしはAIエージェント全盛の時代ではなかったこともありますが、やはりエンジニアという仕事をするようになって、ちゃんとそれらを活用しなければならない環境になって初めて、様々なツールやサービスの可能性を知ってとてもワクワクしました。そして今ではそれがないと不安になるレベルです笑

そんなワクワク感だったり、AIの可能性を学生のうちから知ることができれば、「AIを使いこなせなければこの時代生き残れない」なんて謳われる絶望感よりも先に、「そもそも楽しいからAIを使っていて、使うことが義務には感じてない」となれば、よっぽどこれから先の人生が楽しくなるのではと思い、それが少しでも伝わるようなアジェンダにしたつもりです。

dip内でのAI活用の変遷

ここからは、当日実際に説明したスライド内容です。
今年の初めから今まで、dipのエンジニア組織内でどのようなAI活用の変化があったのかについて、時系列に沿って説明しました。

1-4month.png
まずは今年の4月くらいまでの様子。
まだAIエージェント主流ではない段階が今年にもあったのが信じられない。

4-6month.png
春先くらいから社内でもCursorが浸透し始め、dip内でも"Agentic Coding"が普通になってきました。
この頃から「AIコーディング勉強会」と題して、いま所属しているEnablementユニットのメンバー中心に「AI布教」を社内向けにガンガンやっていました。

6-8month.png

本格的に暑くなってきた夏頃、自分は社内でDevin布教に奮闘していました。
そんな自分の奮闘記はこちらに綴っています💪

8-current.png

そして今年の"締めくくりAI"としては、ClaudeCodeとしました。
もちろん登場自体はだいぶ前(といっても今年)からありますが、今や社内の定番ツールといえばClaudeCodeといっても差し支えない状況だと思います。

所感①

この説明後に少し質問タイムを取ると、
「最近はCodexとか出てきましたが社内では試してますか??」
「今後のエンジニアはどんなことを大切にしていったらいいですか??」
など率直な質問をたくさん投げかけてくれて、やはり学生さんも少なからずAIを起点とした気になることがたくさんあるのだなと感じました。この時点でも個人的には交流できた価値を感じてました。

IMG_0860.jpg
人前でうまく説明できるようになりたい

ワークショップ前半

前半は、「Vibeコーディングを体験してみよう」と題して、まずはAIコーディングをガンガンやってもらうパートにしました。
ちなみに学生さんたちの習熟度としては、「プログラミング自体は全然やったことがあるけど、AIをがっつり使った開発はあまり経験がない」というメンバーが多いようでした。
それと大学ではCopilotを無償で使える制度が整備されているとのことで、Copilot Agentをガンガン活用して進めてもらいました。

そしてまずは個人ワークとして、こんなテーマでAIコーディングを体感してもらいました👇

VibeCoding_theme.png

余裕でできちゃう人、苦戦しながらも頑張って形にしてる人、なんかちょっとテーマから外れた個性的なアプリになってる人、人それぞれ色々な様子でしたが、総じて楽しんでくれている雰囲気があってとても嬉しかったです!

自分も学生さんたちのもとを周りながら、1人1人と会話できて楽しかったです。

ワークショップ後半

後半は、「仕様駆動開発」にチャレンジしてもらいました。
ツールはSpecKitを使って、テーマに沿った仕様をがっちり固めるところからやってもらいます。

テーマはこちら👇
SDD_theme.png

かなり抽象的です。でもあえてそうしました。
このパートではただSpecKitが使いこなせるようになるだけではなく、仕様駆動開発を通して「AI駆動開発における大事なポイントと難しさ」を体感してほしいと思ったからです。

個人的に考える大事なポイントとは、ただAIを使いこなすだけではなく「何を作るのか」という根本的な部分を忘れないことです。
逆に言えば、「何を、何のために、誰に向けて作っているのか」がしっかりしていれば、AIは超優秀な作業者として最高の働きをしてくれます。Vibeコーディングではどうしてもコードが先に立つため、使い方や場面によりますが、少なくともビジネスの世界で堅牢なものを作ろうとすると難しい部分があります。

そのため、AIコーディングのイベントではあるものの、最初にこんな「課題整理」をするようなワークショップも挟みました↓
organizing_issues.png

学生さんたちもかなり頭を悩ませていましたが、正直これは自分に課されてもめちゃくちゃ難しい内容だったなと感じました。そこは少し反省です...

そして課題整理した後は実際にSpecKitを活用しながら、それぞれが思い描くアプリをチームごとに作ってもらいました。
仕様を詰めきれてない部分があると都度手戻りが発生してしまったり、途中で根本に立ち返る必要が出てきたりと色々壁に当たりながら、皆さん一生懸命に良いものを作ろうと頑張ってくれていました。

所感②

Vibeコーディングと仕様駆動開発というワークショップパートを通して、学生さんたちは楽しんでくれた様子があった反面、少し難しいと感じさせてしまった場面が多かったかもと、個人的には反省がたくさんありました。

最初に説明した"目的"にもあったように、まずは「AIコーディングって楽しい!」と思ってもらえるような設計するには、「分かりやすさ」や「取っ付きやすさ」をワークショップの中に盛り込むべきだったと感じています。
今回はどちらかと言えば、「AIコーディングの難しさ、リアルさ」に寄ってしまった側面があり、それはおそらく今の自分自身が感じていることがワークショップ全体に組み込まれてしまったなと思い、「ターゲットは何を求めているのか」をあまり考えられていなかったと思いました。

ワークショップ後の交流会

何はともあれ、一通りワークショップが終わったあとは学生さんとの交流タイムを設け、2グループに分かれてざっくばらんにお話しする時間を作りました!

中でも印象に残ったのは、現在大学院1年生として就活時期を迎えていた学生さんとの会話。研究室ではネットワークやインフラ周りのことを研究しながら、苦手だというフロントエンド(React)の勉強も個人的に進めており、「様々な領域に興味はあるけど、いまの自分のような駆け出しエンジニアはこの時代どうやってAIを活用しながら勉強していったらいいのか。確かにAIを使えばすぐにモノは出してくれるけど、自分はその中身をちゃんと理解できていない。その理解できていない部分はAIと対話しながら潰していくしかないんだろうか...」という、なんなら当の自分も悩んでいるような内容について、交流会タイムが終わったあとも語り合えたのがとても印象的でした。

student_2.jpeg

おわりに

色々と個人的な反省は多かったものの、イベントを通して自分自身もたくさんの学びを得るきっかけになりました!
そもそも学生向けイベントの内容を現場エンジニア目線で考えて設計したり、そのために準備しておいてもらわなければいけないことを考えたりなど、普段仕事では得られない経験や学びがたくさんでした。
そして今回のイベントにあたり、一緒にコンテンツ内容を整理してくださったり、様々サポートしてくださったDevRelチームの先輩にも大変感謝しております。
また機会があればぜひやりたいなと思っています!

この記事が誰のためになるかは分かりませんが、ここまで読んでくださった方ありがとうございます。
今後はもっとエンジニアとして技術力を磨いて、AI×Enablingについて深掘った記事もいつか書きたいと思っておりますので、それまで日々精進して参ります💪

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