漢なら RX VEGA でレイトレーシングや機械学習やブロックチェーンやりたいですよね!!!
しかし現在(2017/10/08), ROCm OpenCL ドライバやコンパイラの SW スタックが未熟で複雑なレイトレーシングプログラムがきちんと動かなかったり, コンパイルエラーで開発できなくてつらいので, しばらくはマイニングで活用して GPU 代の足しにしたいと思います.
このところハッシュ計算にかかる消費電力が少なめの XMR(Monero)が人気ですので XMR を極めたいと思います.
2017/10/08 時点では, Windows 10 + Blockchain driver が最適でした.
mining program
xmr-stack-amd
を使います.
Linux
ROCm
ROCm は compute workload 用のソフトウェアスタックです.
PCI-gen3 でのみ動きます(ので複数枚刺しする場合はすべてのスロットが Gen3 接続になっているかを確認ください)
x1 接続などしている場合は ROCm をあきらめ, amdgpu-pro を使うことになります.
2017/10/08 時点(ROCm 1.6.148)では, LLVM/clang ベースの OpenCL コンパイラの未熟さゆえに OpenCL のコンパイルに失敗し動きません.
1.6.148 の次リリースでは改善されるっぽいので,
ROCm の次リリースをを待つか,
にあるように unroll プラグマを調整するともしかしたらコンパイルできるかもです.
amdgpu-pro
単体の amdgpu-pro(17.30) では動くようです(Polaris では動作確認しました)
rocm 付属の amdgpu-pro ドライバでは動きませんでした.
ただし amdgpu-pro だと powertune ができないので, 省電力で効率よく動かすことができません.
(ROCm も RX VEGA では結局まだ rocm-smi で powertune できないっぽいらしいが...?)
OSS 版 amdgpu
動くかも? 未検証.
Windows 10
VEGA で XMR マイニングは, ブロックチェーンドライバ(2017 Aug23 で動作確認)でないと性能が出ないことがわかりました.
Crimson ドライバでは VEGA 56 で 700 H/s, VEGA 64 で 800 H/s くらいしかでません.
xmr-stak-amd は prebuilt バイナリはトロイの木馬判定されてるようなので, 自前でビルドしておきます.
2017/10/08 時点で, VEGA 56 で 1730 H/s, VEGA 64 で 1760 H/s 程度が出ることを確認しました.
(-30% clock, mem 950, -20% powertune, 2 threads per GPU)
注意事項
Crossfire がオフになっていることを確認してください.
HBCC を有効にし, メモリ量をどれでもいいので何らかの値に設定しないとハッシュレートが 300 ~ 400 H/s くらい落ちます. PC を再起動すると, (Crimson Software では設定されているように見えても)実際には HBCC の設定がリセットされているので, 再度適当なメモリ量に設定を行う必要があります.
まとめ
海外の猛者たちがいろいろ日々お互い切磋琢磨し, 最適な設定を探し出してくれています. 素晴らしいですね, ありがたいですね.
https://www.reddit.com/r/MoneroMining/comments/74hjqn/monero_and_vega_the_definitive_guide/
https://www.reddit.com/r/MoneroMining/comments/6zrszp/3xvega56_doing_4860hs_670w_vega_is_proving_to_be/
memory のクロックをあげすぎると, 計算化けするからか reject される割合が増えるので注意です
1760 H/s だと, 2017/10/08 時点では 1 ヶ月 XMR 0.8809, USD 80 となります.
(電気代除く)
TODO
- 優秀な若人が, Monero のマイニングに興味を持ち, OpenCL カーネルチューニングにチャレンジすることで, 優秀な OpenCL 最適化若人が人類史上最速で育成されるスキームを確立したい.
- Monero の OpenCL カーネルを ROCm で動かすようにいろいろパッチや contribution をするような優秀な Linux カーネル, ROCm, clang/LLVM 若人が,
人類史上最速で育成されるスキームを確立したい.
