Modelioって何? という話は前回の記事をご参考下さい。
https://qiita.com/syouyo01/items/adb49746a0091218de55
クラス図の日本語表示の問題点
OO開発の分析ステップでは日本語を用いたクラス図を作成することがあるかと思います。
Modelioでも図に日本語を利用出来ますが、一部問題があります。
以下の図のテストクラスの1番目と2番目の属性のように、
クラスの属性の名前の終端が2バイト文字の場合、型が途中で切れてしまう模様です。
属性名のフォントを確認すると、「Arial」となっています。
「Arial」は欧文フォントなので内部的な描画幅がずれてしまっているものと思われます。
解決方法
では、フォントを「MS Pゴシック」に変更してみます。
属性の型がちゃんと表示されるようになりました
テーマを利用した解決方法
上記の方法で修正する場合、各クラス毎にフォントを修正しなければならず大変手間がかかります。
Modelioにはテーマ機能があるので、そちらを利用すれば一括でフォントの修正が可能です。
ざっとした流れは以下の通りです。
・[Configuration]->[Diagram themes...]メニューを開く
・「Modelio 3.x」を選択した状態で「Create a new dialog theme」をクリックし、適当な名前を入力する。
・フォントを変更したい項目を展開し、フォントを選択する。
・全項目カスタマイズ完了したら「Save」をクリックする
例としてクラス名のフォントを変更したい場合は下図の通り、[Class->Pen & brush->Font]となります。
(属性は[Attribute->Font]、操作は[Operation->Font]です)
では、テーマを実際にクラス図に適用してみましょう。
クラス図でSymbolウィンドウのDiagram themeを変更します。
図中の全てのクラスのフォントが変更され、クラスを新規に作成してもMS Pゴシックがデフォルトになりました
参考文献
Modelio User Manual 3.7: Modelio diagram themes and element styles
http://forge.modelio.org/projects/modelio3-usermanual-english-370/wiki/Modeler-_modeler_modelio_settings_diagram_styles