「~(チルダ)」って何ですか?
先日Linux環境を操作している時に、こんなやり取りがあった。
後輩ちゃん「黒い画面に表示されている"にょろ"ってなんですか?」
後輩ちゃん「いつもはカレントディレクトリが表示されていると思うんですけど」
[kouhaichan@hostname ~]#
上記「~」のこと
すずこ「にょろ?チルダのことだね」
後輩ちゃん「チルダ...?」
すずこ「波線のことをチルダって言うんだよ」
すずこ「チルダは、Linux環境におけるホームディレクトリを表現しているんだよ」
後輩ちゃん「ホームディレクトリ...?」
すずこ「ユーザーのお家のことだよ」
後輩ちゃん「...」
すずこ(カレントディレクトリは知ってて、ホームディレクトリは知らんのかい)
ということで、ホームディレクトリについての説明をすることになった。
Linuxのホームディレクトリについて
すずこ「Linuxを使用するときにログインするユーザーがいるのは知っているかな?」
後輩ちゃん「はい。kouhaichanっていうユーザーを指定してログインしました」
すずこ「そう!Linuxに限らず、どんなOSでも何かしらのユーザーでログインして操作するよね」
すずこ「そのユーザーがファイルを作ったり、ディレクトリを作ったり...」
すずこ「自由に操作できる領域のことをホームディレクトリって言うんだよ」
後輩ちゃん「なるほど、自由に使えるお家みたいだからホームディレクトリっていうんですね」
すずこ「そして、そのホームディレクトリは基本的にはそのユーザーしか操作できないんだ」
すずこ「他のユーザーのホームディレクトリは干渉できないってこと」
~(チルダ)について
後輩ちゃん「ということは、黒い画面に"にょろ"が表示されていた場合は、カレントディレクトリがホームディレクトリってことなんですね!」
すずこ(急に饒舌だな)
すずこ(というより、黒い画面て...)
後輩ちゃん「ところで、ホームディレクトリって場所はどこにあるんですか」
すずこ「カレントディレクトリを確認するコマンドpwd
って打ってごらん」
後輩ちゃん「/home/kouhaichan
って表示されました」
後輩ちゃん「なるほど、/home 直下にユーザー毎のお家が作成されるんですね」
後輩ちゃん「まるでマンションですね!」
すずこ(マンション...?)
後輩ちゃん「だって、他のお家には干渉できないんですよね」
後輩ちゃん「私も隣のお部屋に勝手に入ったり、生活したりできないですもん!」
すずこ(なるほど...)
すずこ(権限の話はまた今度だな)
rootについて
すずこ「ところで、Linuxにはrootと呼ばれる、最高権限を持ったユーザーがいるのはご存じ?」
すずこ「いわゆる、管理者権限と呼ばれるユーザーのこと」
後輩ちゃん「聞いたことはありますが、具体的にどんなことができるユーザーなんですか?」
すずこ「例えば、他ユーザーのパスワードを変更したり...」
後輩ちゃん「お部屋の鍵を勝手に交換したり!(食い気味)」
すずこ「パッケージをインストールしたり...」
後輩ちゃん「んー。マンションに駐輪場作ったり、床暖導入したり、オプションを導入したり...?」
後輩ちゃん「普通の住民(ユーザー)だとできないことができるユーザーですね!」
後輩ちゃん「まるで、マンションのオーナーだ」
すずこ(わ、分かりやすい)
後輩ちゃん「ってことは、rootユーザーは他ユーザーのホームディレクトリで操作出来たりするんですかね」
すずこ「うん、できちゃう」
後輩ちゃん「やっぱり!マンションのオーナーはマスターキー持ってるから、だれの部屋でも入れちゃいますもんね」
すずこ(この子、物事のエッセンスを取り込むの上手だな)
と、こんなやりとりがありましたとさ。