【Ruby】initializeメソッドとクラス変数を使って合計金額を出す方法

概要

合計金額の出し方はいくつも方法があります。

今回はその中でもinitialize メソッドと クラス変数を使用します。

目次

• 実践

  • 問題
  • 条件（構成）
  • 解答（解説）
  • プロセス
  • 補足

• まとめ

• 参考文献

実践

問題

initialize メソッドと クラス変数 を用いて果物の合計金額を出力してください。

条件（構成）

• クラス名

  • Fruits

• インスタンス

  • apple
    • 名前: リンゴ
    • 値段: 200
  • banana
    • 名前: バナナ
    • 値段: 150
  • melon
    • 名前: メロン
    • 値段: 500

• クラス変数

  • sum

• クラスメソッド

  • get_sum

• インスタンス変数

  • name
  • price

解答（解説）

解答例

class Fruits
  attr_reader :name, :price #読み取り可能にする

  @@sum = 0 # 変数定義

  def initialize(name, price) # initializeメソッドで引数としてname,priceを受け取る
    @name  = name             # インスタンス変数@nameを定義
    @price = price            # インスタンス変数@priceを定義
    @@sum += price            # @@sumに各フルーツの合計金額を足していく
  end

  # 果物の名前と値段
  def cost
    puts "#{name}の値段は#{price}円です。"
  end

  # 果物の合計金額
  def self.get_sum
    puts "合計の価格は#{@@sum}円です！"
  end

end

# インスタンス生成
apple  = Fruits.new('リンゴ', 200)
banana = Fruits.new('バナナ', 150)
melon  = Fruits.new('メロン', 500)

# 呼び出し
apple.cost
banana.cost
melon.cost
Fruits.get_sum

# ターミナル出力結果

# リンゴの値段は200円です。
# バナナの値段は150円です。
# メロンの値段は500円です。
# 合計の価格は850円です！

プロセス

1.インスタンス生成

• 引数をクラス内に渡す
• initialize が呼び出される

2.initialize

• インスタンス変数定義
• @@sum に各フルーツの price を足していく

3.メソッドを定義してターミナルに出力できるようにする

4.メソッド呼び出し

補足

• attr_reader を使うことでインスタンス変数を@なしで使用することができます。（コードでいうと costメソッド の name と price ）

まとめ

• インスタンス生成時 に initialize は呼び出される
• クラス変数は @@ を変数の前につけることで定義することができる
• attr_reader を使うことで ゲッターメソッド が定義できる
• attr_writer を使うことで セッターメソッド が定義できる
• attr_accessor を使うことで ゲッター / セッターメソッド が両方を定義できる

参考文献

• Ruby 3.0.0 リファレンスマニュアル (変数と定数)
• 【Ruby】attr_accessorメソッド初心者入門書~使い方と必要な理由を理解しよう
• 【Ruby】「ゲッター」と「セッター」を理解する
• rubyの変数について