12
9

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Claude Code のサブエージェントにも CLAUDE.md は全部渡る。外す設定ができた

12
Last updated at Posted at 2026-09-15

Claude Code 2.1.271(2026-09-14)の changelog に、こう書かれています。

Added omitClaudeMd to agent frontmatter and --agents JSON, letting custom and plugin
subagents run without user, project and local CLAUDE.md files; managed policy files still load

「CLAUDE.md なしで走らせられるようにした」ということは、今までは走らせられなかったという意味です。

サブエージェントを1体呼ぶたびに、CLAUDE.md が丸ごとそのコンテキストに積まれていたことになります。

修正前(2.1.270)と修正後(2.1.271)で測りました。

2.1.271  設定なし        サブエージェントから CLAUDE.md が見えた    3/3
2.1.271  omitClaudeMd    見えなくなった                            3/3
2.1.270  omitClaudeMd    見えたまま(設定が黙って無視される)      3/3

公式ドキュメントには、この設定がまだ載っていない

検証環境: Windows 10 / Claude Code 2.1.270 と 2.1.271 / claude -p / 測定は 2026-09-15


測り方: CLAUDE.md に合言葉を置く

トークン数ではなく、中身が見えるかどうかで測りました。CLAUDE.md に一意な文字列を置きます。

The project passphrase is PURPLE-KETTLE-8842.

サブエージェントには「合言葉を答えろ。無ければ NO-PASSPHRASE と答えろ」とだけ指示します。
返ってきた文字列で、CLAUDE.md がコンテキストにあったかが分かります。

--agent では測れません

--agent scribe でセッション自体をそのエージェントにすると、
omitClaudeMd: true でも合言葉が見えました。公式に理由があります。

CLAUDE.md files and project memory still load through the normal message flow.

この設定が効くのは、委譲されたサブエージェントだけでした。

親が答えていないことを確かめる

親セッションも CLAUDE.md を読んでいます。親が代わりに答えたら測定になりません。
--forward-subagent-text でサブエージェント自身の発言を取り出し、2つ確認しました。

  • サブエージェントがツールを呼んでいないか(ファイルを読んだだけかもしれない)→ 6回とも 呼び出し0
  • 親が委譲プロンプトに合言葉を書き込んでいないか → 確認した全ケースで漏れなし

結果: 版によって、同じ設定の意味が変わる

--agents JSON でサブエージェントを定義し、各3回。

版 omitClaudeMd サブエージェント自身の答え
2.1.271 なし PURPLE-KETTLE-8842 3/3
2.1.271 true NO-PASSPHRASE 3/3
2.1.270 なし PURPLE-KETTLE-8842 3/3
2.1.270 true PURPLE-KETTLE-8842 3/3

2.1.270 では、設定を書いても黙って無視されます。 エラーも警告も出ません。


読者が書くのは、ファイルの frontmatter のほう

--agents JSON は測定用です。実際に使うのは .claude/agents/ のファイルなので、そちらでも測りました。

---
name: scribe
description: Reports the project passphrase
omitClaudeMd: true
---
You are a scribe. Report the project passphrase exactly.
frontmatter サブエージェント自身の答え
omitClaudeMd なし PURPLE-KETTLE-8842 3/3
omitClaudeMd: true NO-PASSPHRASE 3/3

ファイル側でも効きます。 合計18回、結果は一貫していました。


公式ドキュメントには、まだ「そんな設定は無い」と書いてあります

サブエージェントのドキュメントは、初期コンテキストの中身をこう列挙しています。

CLAUDE.md files: every level of the CLAUDE.md hierarchy the main conversation loads,
including ~/.claude/CLAUDE.md, project rules, CLAUDE.local.md, and managed policy files.
The built-in Explore and Plan agents skip this.

そのすぐ後に、こうあります。

There is no frontmatter field or per-agent setting to change which agents skip them.

2.1.271 で、この文は事実でなくなりました。
frontmatter の一覧(全17項目)にも omitClaudeMd は無く、ページのどこにも出てきません(2026-09-15 時点)。
changelog を読んでいないと、たどり着けません。


Explore は、本当に読んでいませんでした

ドキュメントは「Explore と Plan は skip する」と書いています。ここは2回読み違えました。

最初、Explore は合言葉を答えました。中身を見ると
Bash・Grep・Read・Glob でディスクを漁っていました。ファイルから見つけています。

ファイルツールを禁止すると、今度は **MCP 経由(mcp__linksee__read_smart)**で読みました。
MCP も止めて測り直すと、サブエージェント自身がこう答えました。

None of the project instructions I was given include CLAUDE.md content, and I have no tool
that can read local files

Explore の初期コンテキストに CLAUDE.md は入っていません。公式の記述どおりでした。
ただしツールがあれば、文脈に無くてもファイルは読めます。


トークンでは測れませんでした

「何トークン減るのか」を出そうとして、失敗しました。

サブエージェントの cache_creation_input_tokens は設定ありで約11,100少なくなります。
ところがCLAUDE.md を1つも置いていないディレクトリでも、同じ差が出ました。

CLAUDE.md 設定なし omitClaudeMd: true
30,000 バイト 約26,000 約14,875
436 バイト 約26,215 約14,887
無し 約25,995 約14,887

外す対象が無くても同じだけ減ります。 この差は CLAUDE.md の中身ではありません。
しかもファイル frontmatter 経由の3回は 14,903 / 32,632 / 32,651 とばらつきました。

機能の有無は測れましたが、量は測れていません。


言えないこと

  • 測ったのは 2.1.270 と 2.1.271 の2点だけ。 いつ既定挙動が始まったかは特定していません
  • トークンの差が何なのかを説明できていません。 「11,100 減る」は
    CLAUDE.md の節約分ではなく、正体不明の定数です
  • managed policy file は手元に無く、未検証です。changelog は「残る」と書いています
  • Explore の確認は、ツールを全部禁じた状態のもの。 通常の Explore はファイルを読めます
  • claude -p の1往復。対話セッションで同じとは確かめていません
  • 私の環境はサブエージェント定義が286個、MCP あり。素の環境より前提が多い状態です

まとめ

  • サブエージェントは既定で CLAUDE.md を全階層ぶん受け取っている(公式ドキュメントに明記)
  • 2.1.271 で omitClaudeMd が入り、外せるようになった。18回とも一貫
  • 2.1.270 では同じ設定が黙って無視される。 エラーは出ない
  • --agent(セッション自体)には効かない。 委譲されたサブエージェント専用
  • 公式ドキュメントはまだ「そんな設定は無い」と書いている(2026-09-15 時点)
  • トークンでは測れなかった。 CLAUDE.md が無くても同じ差が出る

規約をサブエージェントにも効かせたいなら、既定のままで正しい動きです。
軽い調査役に規約を全部渡す必要はない——そこを選べるようになった、というのが今回の変更でした。


参考

関連記事


JQITのエンジニアの95%以上は未経験からの採用です。
よければコーポレートサイトにも遊びに来てください。

▶ コーポレートサイト

エンジニア採用も行っています。もしご興味あれば覗いてみてください。

▶ 採用サイト

12
9
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
12
9

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?