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かつて実しやかに囁かれた、アタリOSという都市伝説について【接触編】

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序文として

こんなタイトルでホイホイ記事を読んでくれるのは、タブロイド紙でも食いついちゃうようなインターネット老人会の住民だけかもしれないが、上司にとりあえずカレンダーを埋めるために書いてくれと言われたので仕方ない。
Qiitaの記事を読む中では共通知じゃないかもと思って、個人としての見解をしたためることとする。

アジェンダ

今回触れるのはWindows OSのリリースにあたり、アタリとハズレというミームにまつわることについてだ。この概念については他のOSや、別のガジェットのハードウェアにも通じるところがあるが、収集がつかなくなるのでご理解を。
なお、MacやUNIXの信奉者も多いであろうから、その経緯の歴史に合わせて、インターネットの日本国内の情勢にも触れていく。

読みたい方は続けてどうぞ

既にこのカレンダーで先輩が触れていたとおり、今年はWindows95が発売されて30周年である。コンピュータの類を、電子手帳やワープロから親しんできた筆者ももれなくオジサンであることはご容赦いただきたい。

3.1に続いてリリースされたこのOSだが、日本におけるインターネットの民間利用は1998年であったことから、正直なところ、日の目を見たかどうか怪しい。尤も、その98年にリリースされたWindows98が大衆に、大きな恩恵をもたらせることができたかというと喧々諤々とした争いになるので避ける。ただ、windows98SEというマイナーアップデートによるUX等の洗練は、当時通っていた学校で触った私には輝いて見えたものだ。
というのも、私の家庭ではストレージの容量の都合から98へのアップデートも出来ず、俗にLANケーブルと称されるRJ45規格のポートが備わっていないマシンが鎮座していたからである。製品のEOLに対する父のリテラシーの低さは、令和の現代に至ってなお健在なのだが、後述するXPの登場まで95を使い続けるという地獄は未だに時折、悪夢として夜中にガバリと目を覚ますくらいのものであった。当初はネット契約など無く、FAX機能付き電話機の増設ポートに電話線(RJ11)を接続し、固定電話を「話し中」へと犠牲にしての運用であった。メールチェック程度しかしてなかったとはいえ、電話代の請求額が母の逆鱗に触れ、我が家はCATVの提供する定額サービスへと加入した。
今日に於いても、CATVは低速ながらも低コストで済むことから需要があり、監視カメラサービスや集合住宅の標準インターネット設備として、活躍の場があるらしい。

そうして、世間がダイヤルアップもしくはISDNという生い立ちを経て、ADSLやCATVといったインターネットを享受しだした頃にリリースされたのが、WindowsMeである。予め断っておくが、私は実機を所持したことが無い(触ったことはある)ので、知見としては浅はかで稚拙な言及しか出来ないことを容認していただきたい。率直に言う、UXがどうこう言う前に、動作が緩慢でPCのフリーズに関してはこのOSの右に出るものは数えるくらいしか無かろう。この頃から、インターネット上の掲示板などで、「アタリとハズレ」のミームが確立されたのではなかろうか。
なお、ここでの言及となってしまったが、この頃までのWindowsには、9x系とNT系と2系統の開発チャートが並列して走っていた。一般に家庭で使用される9x系のMeはmillenniumをモジッたとされているのだが、近い時期に出たNT系のWindows2000は貶められるような声はあまり聞いたことがない。いわば、Meは「ハズレ」だが、2000は「アタリ」とされるのである。

時代の流れはついに、2系統のチャートに一つの帰着点を迎える。そう、WindowsXPの登場である。
XP.png
コンシューマ向けのHome Editionと、エンタープライズを想定したProfessionalを中心に、多彩なバージョン展開に市場は震撼した。

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