重ね重ねも断り書き
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アジェンダ
日本人が増えすぎた情報をネットに流すようになって既に2年になろうとしていた。
パソコンの向こうにあるバーチャルは第二の"リアル"となり、人々はそこで出会い、別れ、そして楽しんでいった。
西暦2001年。
NTTは光通信サービス網「フレッツ」を冠して乗り出し、マイクロソフト社はXPをリリースする。この一ヶ月あまりに起こったことで、都心部を中心にデジタルの可視化に至らしめた。
人々は 自らの行為に狂喜した。
読みたい方は続けてどうぞ
インターネットインフラがリッチなFTTHへと移り変わっていくことと呼応して、OS側でもテキストやアスキーアートといったテキストベースから音楽や動画といった情報量のリッチなコンテンツへと、ネット上のカルチャーも進化していった。過渡期にはAdobe社の提供するプラットフォームで動くFLASHムービーなども存在した。
ハードウェア的なトピックも挟むと、XPの頃から各種デバイスのコネクタがUSBに統合されていった。マウスはボールタイプのポインタセンサーから光学式になり、ストレージの容量も増加を始める。メモリ(RAM)の容量単位もMBからGBになっていったのもこの頃ではなかっただろうか。なお、OSで64bitが出たのもXPからであったが、デバイスドライバなどの問題もあり、大規模な普及には及ばなかった。とはいえ、少なからずXPはOS単体でのメモリリークと搭載するハードウェアとのバランスから組み込み用として大きく展開された「アタリOS」であり、タブレット端末の規模の問題で後述するWindows8にこそ劣るものの、未だになお健在していると聞く。
さて、先行したものを持て囃したということは、次作にはワケがある展開になる。2003年夏に猛威を振るったブラスター ワームと呼ばれるマルウェアを受け、当初はXPからのマイナーアップデートとしての位置づけでの開発を進めていた製品を、メジャーアップデートとしたのである。その名はWindowsVista、独特の視覚グラフィック「Windows Aero」が注目を集めたが、インフラ的な部分で言うと、フラッシュメモリ(俗に言うUSBメモリなど)をキャッシュメモリとして利用することでパフォーマンスを向上させるReadyBoostや、ネットワーク面でIPv6をデフォルトでサポートしている部分にも言及すべきであろう。また、OSのセキュリティ向上のため、Webベースで展開されてきていたWindowsUpdateがコントロールパネルでの制御になった他、管理者権限を持ったユーザで実行していても、平常時は特権を付与せず必要なときにだけ確認を求めるUACとなり、WindowsDefenderの搭載によりセキュリティ対策の有無が検知できるようにもなっている。とまぁ、聞こえは良いのだが、ユーザーからすれば慣れないものとの遭遇は抵抗や議論を呼び、Vistaの評価は必ずしも「アタリ」とは言い切れない。
混乱を招いてしまった後は、それを改善すれば自ずと評価は付いて来る。7番目のクライアントOS、よってWindows7。近頃のスマホでお馴染みのウィジェット機能や、洗練されたグラフィックスと画面操作(Aero Snap / Aero Shake)、タスクバーやスタートメニューの確立がなされている。またレガシーサポートとして、XPモードと呼ばれるWindowsXPを仮想マシンとして実行し、そのUIが提供された。

そして何よりも語るべきは、64bit版の充実にある。メモリが4GB以上に対応することで、先程述べた仮想マシンの実行やゴージャスなグラフィックのゲームなどの実行を可能にしたのである。