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CircleCI から Firebase Hosting にデプロイするまで

Last updated at Posted at 2020-08-02

やりたいこと

CircleCI によって GitHub の master ブランチへのプルリクエストをマージしたタイミングで Firebase Hosting 環境にデプロイすることです。

Firebase を始めて利用する人向けに説明します。

また、CircleCI の説明については割愛します。
CircleCI について知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。

Firebase Hosting にコマンドラインからデプロイするまで

CircleCI から Firebase Hosting にコマンドラインからデプロイ前に、まずはコマンドラインから Firebase Hosting にデプロイまでについて説明します。

クラウド上でのプロジェクトの作成

まずは、Firebase のプロジェクトを作成します。
Firebase のサイトから「使ってみる」をクリックします。
a.png
「プロジェクトを作成」をクリックします。
b.png
適当な名前をつけて「続行」をクリックします。
c.png
「続行」をクリックします。
d.png
全部チェックつけて「プロジェクトを作成」をクリックします。
e.png
「続行」をクリックします。
f.png
ダッシュボードに遷移できたらプロジェクトの作成の終了です。
g.png

firebase login

ローカル環境で firebase コマンドを有効にするために firebase-tools をインストールする必要があるので npm install -g でインストールします。

firebase-toolsインストール
npm install -g firebase-tools

続いてログインコマンドを実行し、Googleアカウントを紐づけます。

ログイン
firebase login

ブラウザにこのような表示がでてきたらログイン完了です。
h.png

firebase init

Firebase Hostingにてデプロイさせたいプロジェクトにcdコマンドなどで移動して firebase init を実行します。
gitプロジェクトでいうと .gitignore がある階層で実行するイメージです。

今回、実際に firebase init を実行したリポジトリはこちらに公開しております。
vue-cli にて作成したプロジェクトになります。
このプロジェクトを作成した記事はこちらになります。ご参考までに。

適当なディレクトリに移動して firebase init を実行します。

init
firebase init

対話方式で設定を求められます。

各環境に合わせて設定してください。今回の場合は以下に設定しました。

  • ? Which Firebase CLI features do you want to set up for this folder? Press Space to select fea tures, then Enter to confirm your choices. -> Hosting を選択。
  • ? Please select an option -> Use an existing project を選択。
  • ? Select a default Firebase project for this directory -> さきほど作成したプロジェクトを選択。
  • ? What do you want to use as your public directory? -> dist ディレクトリを指定。これは vue-cli プロジェクトは npm run build コマンドによって dist ディレクトリに build したソースを配置するように設定しているため。ここは各環境に合わせて設定してください。
  • ? Configure as a single-page app (rewrite all urls to /index.html)? -> SPA ではないので No を選択。
j.png

(↑このようなコンソールが表示されます)

firebase deploy

この段階でコマンドによるデプロイが可能になります。

npm run build コマンドによって dist ディレクトリに build したソースを配置されます。(これは vue-cli での設定です。)

そして firebase deploy コマンドを実行することによって dist ディレクトリに配置されたファイル郡が Firebase Hosting にデプロイされます。

コマンドによるデプロイ
npm run build
firebase deploy

デプロイしたページにはコンソールに表示されるURLからアクセスできます。
x.png

コンソールに表示されている https://vuesample-e2c8b.web.app にアクセスすると自作のWebページが表示されていることがわかります。
image.png

Webサーバーを用意することなく簡単に世の中にデプロイできましたね!
これだけでもすごいことです!

CircleCI から Firebase Hosting にデプロイするまで

コマンドラインからデプロイできるところまで先ほど説明しました。
そしてこれから CircleCI から Firebase Hosting にデプロイするまでについて説明します。

基本的な流れは以下のようになります。

  1. firebase-tools のプロジェクトへのインストール
  2. Firebase のトークンの CircleCI への登録
  3. firebase deploy コマンドの .circleci/config.yml への設定

1. firebase-tools のプロジェクトへのインストール

CircleCI で動く Pipeline に firebase-tools をインストールさせる必要があるので、ローカルのプロジェクトに対して npm install --save-dev firebase-tools コマンドを実行することによって、CircleCI の Pipeline 上で npm install した際に firebase-tools がインストールされるようにします。

npm install --save-dev firebase-tools

2. Firebase のトークンの CircleCI への登録

自身の環境外からデプロイするためには Firebase のトークンが必要なため、それを生成して CircleCI に登録します。

Firebaseのトークンの生成
firebase login:ci

以下のようにトークンが生成されます。
https___qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com_0_259125_c72d35ab-7c9c-5dbc-a471-515bee8666be.png

トークンが生成されたので、こちらを CircleCI に登録しに行きます。

CircleCI のサイトから右上の「Project Settings」をクリックする。
image.png

「Environment Variables」 -> 「Add Environment Variables」をクリックする。
l.png

Name に FIREBASE_TOKEN、Value に先ほど生成したトークンを設定して「Add Variable」をクリックする。
m.png

登録完了になります。
n.png

これで .circleci/config.yml のコマンド上で $FIREBASE_TOKEN と宣言すれば、トークンが使用できます。

※ Firebase ID が記載されている .firebaserc を .gitignore に登録している場合は同様の手順で、$FIREBASE_ID を登録して、デプロイコマンド時に $FIREBASE_ID を指定してください。今回は .firebaserc を .gitignore として登録していないのでそちらについてはスキップします。

3. firebase deploy コマンドの .circleci/config.yml への設定

今回は .circleci/config.yml を以下のように登録しました。

version: 2.1
executors:
  default:
    working_directory: ~/workspace
    docker:
      - image: node:12

commands:
  restore_npm:
    steps:
      - restore_cache:
          name: Restore npm dependencies
          key: npm-{{ checksum "package.json" }}

  save_npm:
    steps:
      - save_cache:
          name: Cache npm dependencies
          key: npm-{{ checksum "package.json" }}
          paths:
            - ~/workspace/node_modules

jobs:
  build:
    executor: default
    steps:
      - checkout
      - restore_npm
      - run:
          name: Install dependencies
          command: npm install
      - run: 
          name: Lint
          command: npm run lint
      - run: 
          name: Build
          command: npm run build
      - run:
          name: Test
          command: npm run test:unit
      - save_npm
  deploy:
    executor: default
    steps:
      - checkout
      - restore_npm
      - run: 
          name: Build
          command: npm run build
      - run:
          name: Check dist
          command: ls -la dist
      - run:
          name: Deploy to Firebase Hosting
          command: ./node_modules/.bin/firebase deploy --token=$FIREBASE_TOKEN

workflows:
  push-build:
    jobs:
      - build
      - deploy:
          requires:
            - build
          filters:
            branches:
              only: master

ポイントは Firebase Hosting にデプロイするのは master ブランチに Push された場合のみに設定したところです。(filtersの箇所になります。)

つまり、以下のようにプルリクエストのために開発用ブランチでPushした場合は build のジョブのみ走り、master ブランチへのプルリクエストがマージされたタイミング、または master ブランチへ直接 Push した場合は builddeploy の2つのジョブが走るように設定しました。

もちろんプロジェクトの運用にもよりますがこのようにも設定できるということで、紹介も兼ねて設定しました。

下図のように feature/firebase ブランチでは build しか走ってないですが、master ブランチでは builddeploy の2つのジョブが走るようになっているのが確認できますね。

aas.png

以上が CircleCI から Firebase にデプロイするまでになります。

さいごに

次は今回のデプロイの結果を Slack で通知する仕組みを作成したいと思います。

次の記事↓
CircleCI の Job の結果を Slack に通知する

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