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【強化学習初心者向け】シンプルな実装例で学ぶQ学習、DQN、DDQN【CartPoleで棒立て:1ファイルで完結、Kearas使用】

Last updated at Posted at 2017-09-26

※2018年06月23日追記
PyTorchを使用した最新版の内容を次の書籍にまとめました。
つくりながら学ぶ! 深層強化学習 ~PyTorchによる実践プログラミング~ 18年6月28日発売


「倒立振子(棒立て問題)」を、強化学習のQ学習、DQNおよびDDQN(Double DQN)で実装・解説したので、紹介します。

ディープラーニングのライブラリにはKerasを使用しました。

(※追記:17/09/27にHuber関数部分を修正しました)
(※追記:17/10/01にQ学習更新のr抜けを修正しました)
(※追記:17/10/03にQ学習報酬のrewardを修正しました)
(※追記:18/05/16にDDQNのターゲットの更新方法を修正しました)
(※追記:18/06/12にDQNのplayとDDQNのターゲットの更新方法を修正しました)
(※追記:18/10/20にDDQNの行動選択の引数がtargetQNになっていたのを、mainQNに修正しました)

DDQN.gif

概要

Open AI GymのCartPole(棒立て)をQ学習(Q-learning)、DQN(deep Q-learning)およびDDQN(Dobule DQN)で実装しました。

【対象者】
・強化学習に興味がある方
・強化学習を実装例から学びたい方
ゼロからDeepまで学ぶ強化学習を読み、次は簡単な実装例が見たい方
これからの強化学習(白い本)や強化学習(青い本)を読んだが、理解が難しく、簡単な実装例を知りたい方

【得られるもの】
各手法を使用したミニマム・シンプルなプログラムが実装できるようになります。

※保守性や汎用性を重視した「分かる人には扱いやすいプログラム」は書いていません。

強化学習の初学者が分かりやすいように、上から下に読んで、すんなり理解できるプログラムを書くように心がけました。

シンプルなクラス設計、関数設計にし、1ファイルでプログラムが完結しています。

コメントを多めに入れるようにしました。

※各プログラムは120行から170行程度です。
※各コードの詳細説明を掲載すると長くすぎるので、別ページに掲載しております。

棒立て、CartPoleについて

CartPoleはOpen AI Gymと呼ばれるライブラリの「棒を立て続けるタスク」です(冒頭の動画)。

子供の頃、掃除の時間に、ほうきを手のひらで立てて遊んだと思いますが、あれです。
手のひらの代わりに、Cart(車)になっています。

時刻tでの「状態s(t)」はcartの位置x、cartの速度v、棒の角度θ、棒の角速度ωの4次元で表現されます。

私たちにできる行動(Action)は、cartを右に押すか、左に押すかの2択です。

状態s(t)に応じて、適切な行動a(t)を選択し、棒を200stepの間、立て続けられたら成功です。

Open AI gymやディープラーニングのライブラリはWindowsでは使用しにくいので、Ubuntu環境をおすすめします。

私はVirtual Boxを使用したり、PCをWindowsとUbuntuのデュアルブートにしています。

強化学習について

今回やりたいことは、
状態s(t)=[x(t)、v(t)、θ(t)、ω(t)]において、適切な行動a(t)を求めることです。

Q学習、DQNについては、以下の解説が分かりやすいです。
まずはこちらを読んで、イメージをつかんでください。

ゼロからDeepまで学ぶ強化学習

上記サイトで分かりづらかった点のみ、補足的に説明します。

Q学習(Q-learning)

Q関数の表現方法

私は、Q関数の実装方法が最初よく分からなかったので、解説します。

Q学習のゴールは、正しい行動価値関数Q(s, a)を求めることです。

行動価値関数Q(s,a)は、状態sのときに行動aをした場合、その先最大で得られるであろう報酬合計R(t)を返す関数です。
※未来の報酬は、時間割引率をかけて、若干小さくなっています

Q学習では、このQ関数はテーブル(表)形式で実装されることになります。

今回、カートの位置x(t)などの状態変数は全て連続値ですが、「xは-2.4から2.4までを6分割した離散値にする」などとして、「離散化」を行います。

仮に4つの状態変数を全て6分割したとすると、6^4 = 1296 通りの状態で表されます。

Q関数は、行方向が1296、列方向は右に押すか、左に押すかの2通りで、[1296×2]の行列で表現されます。
各行列のマスの中身はQ(s,a)の値となります。

実装:CartPoleをQ学習で解く

実際にQ学習でCartPoleを実装したコードがこちらです。
100行ちょっとになります。

qlearning.py
# coding:utf-8
# [0]ライブラリのインポート
import gym  #倒立振子(cartpole)の実行環境
from gym import wrappers  #gymの画像保存
import numpy as np
import time
 
 
# [1]Q関数を離散化して定義する関数 ------------
# 観測した状態を離散値にデジタル変換する
def bins(clip_min, clip_max, num):
    return np.linspace(clip_min, clip_max, num + 1)[1:-1]
 
# 各値を離散値に変換
def digitize_state(observation):
    cart_pos, cart_v, pole_angle, pole_v = observation
    digitized = [
        np.digitize(cart_pos, bins=bins(-2.4, 2.4, num_dizitized)),
        np.digitize(cart_v, bins=bins(-3.0, 3.0, num_dizitized)),
        np.digitize(pole_angle, bins=bins(-0.5, 0.5, num_dizitized)),
        np.digitize(pole_v, bins=bins(-2.0, 2.0, num_dizitized))
    ]
    return sum([x * (num_dizitized**i) for i, x in enumerate(digitized)])
 
 
# [2]行動a(t)を求める関数 -------------------------------------
def get_action(next_state, episode):
           #徐々に最適行動のみをとる、ε-greedy法
    epsilon = 0.5 * (1 / (episode + 1))
    if epsilon <= np.random.uniform(0, 1):
        next_action = np.argmax(q_table[next_state])
    else:
        next_action = np.random.choice([0, 1])
    return next_action
 
 
# [3]Qテーブルを更新する関数 -------------------------------------
def update_Qtable(q_table, state, action, reward, next_state):
    gamma = 0.99
    alpha = 0.5
    next_Max_Q=max(q_table[next_state][0],q_table[next_state][1] )
    q_table[state, action] = (1 - alpha) * q_table[state, action] +\
            alpha * (reward + gamma * next_Max_Q)
   
    return q_table
 
# [4]. メイン関数開始 パラメータ設定--------------------------------------------------------
env = gym.make('CartPole-v0')
max_number_of_steps = 200  #1試行のstep数
num_consecutive_iterations = 100  #学習完了評価に使用する平均試行回数
num_episodes = 2000  #総試行回数
goal_average_reward = 195  #この報酬を超えると学習終了(中心への制御なし)
# 状態を6分割^(4変数)にデジタル変換してQ関数(表)を作成
num_dizitized = 6  #分割数
q_table = np.random.uniform(
    low=-1, high=1, size=(num_dizitized**4, env.action_space.n))
 
total_reward_vec = np.zeros(num_consecutive_iterations)  #各試行の報酬を格納
final_x = np.zeros((num_episodes, 1))  #学習後、各試行のt=200でのxの位置を格納
islearned = 0  #学習が終わったフラグ
isrender = 0  #描画フラグ
 
 
# [5] メインルーチン--------------------------------------------------
for episode in range(num_episodes):  #試行数分繰り返す
    # 環境の初期化
    observation = env.reset()
    state = digitize_state(observation)
    action = np.argmax(q_table[state])
    episode_reward = 0
 
    for t in range(max_number_of_steps):  #1試行のループ
        if islearned == 1:  #学習終了したらcartPoleを描画する
            env.render()
            time.sleep(0.1)
            print (observation[0])  #カートのx位置を出力
 
        # 行動a_tの実行により、s_{t+1}, r_{t}などを計算する
        observation, reward, done, info = env.step(action)
 
        # 報酬を設定し与える
        if done:
            if t < 195:
                reward = -200  #こけたら罰則
            else:
                reward = 1  #立ったまま終了時は罰則はなし
        else:
            reward = 1  #各ステップで立ってたら報酬追加
 
        episode_reward += reward  #報酬を追加
 
        # 離散状態s_{t+1}を求め、Q関数を更新する
        next_state = digitize_state(observation)  #t+1での観測状態を、離散値に変換
        q_table = update_Qtable(q_table, state, action, reward, next_state)
        
        #  次の行動a_{t+1}を求める 
        action = get_action(next_state, episode)    # a_{t+1} 
        
        state = next_state
        
        #終了時の処理
        if done:
            print('%d Episode finished after %f time steps / mean %f' %
                  (episode, t + 1, total_reward_vec.mean()))
            total_reward_vec = np.hstack((total_reward_vec[1:],
                                          episode_reward))  #報酬を記録
            if islearned == 1:  #学習終わってたら最終のx座標を格納
                final_x[episode, 0] = observation[0]
            break
 
    if (total_reward_vec.mean() >=
            goal_average_reward):  # 直近の100エピソードが規定報酬以上であれば成功
        print('Episode %d train agent successfuly!' % episode)
        islearned = 1
        #np.savetxt('learned_Q_table.csv',q_table, delimiter=",") #Qtableの保存する場合
        if isrender == 0:
            #env = wrappers.Monitor(env, './movie/cartpole-experiment-1') #動画保存する場合
            isrender = 1
    #10エピソードだけでどんな挙動になるのか見たかったら、以下のコメントを外す
    #if episode>10:
    #    if isrender == 0:
    #        env = wrappers.Monitor(env, './movie/cartpole-experiment-1') #動画保存する場合
    #        isrender = 1
    #    islearned=1;
 
if islearned:
    np.savetxt('final_x.csv', final_x, delimiter=",")

実行結果の一例は以下の通りです。

100試行ほどで、立ちますが、どっか行ってしまいます。
(子供がホウキ立てをやってるときに似ていて興味深い)

learn100.gif

1000試行ほどで、200step立てるようになります。

learned_notcenter.gif

「Q学習の詳細な説明」および、「掲載したコードの詳細な解説」はこちらを御覧ください。

CartPoleでQ学習(Q-learning)を実装・解説【Phythonで強化学習:第1回】

DQN

DQNはQ学習のQ関数をDL(ディープラーニング)で表した方法です。

やはりまずはこちらを読んで、イメージをつかんでください。

ゼロからDeepまで学ぶ強化学習

また、こちらの新しい本にも、最新の強化学習を紹介する章が用意されており、DNQやDDQNからA3Cまで説明があります。

速習 強化学習: 基礎理論とアルゴリズム(書籍)

Qネットワーク

Q関数をディープニューラルネットワークで表したQネットワークについて説明します。

入力層のニューロン数は、状態の次元数となります。
今回であれば、cartの位置x、cartの速度v、棒の角度θ、棒の角速度ωの4つです。

状態の値をそのまま入力層の素子に与えます。
Q学習とは異なり、離散化はしません。
連続値をそのまま入力します。

出力層のニューロン数は、選択できる行動の数となります。
今回であれば、右か左の2つです。

そして出力ニューロンが出力する値は、「右に押すニューロン」であれば、Q(s(t), 右)の値です。
状態s(t)のときにa(t) = 右に押す
を行った場合に、その先に得られる報酬の総計が出力されます。

今回の例ですと以下のようなネットワークを使用します。

Qnetwork.png

Qネットワークの学習

Qネットワークの重みを変化させて、より良いQネットワークを実現します。

状態s(t)でa(t)=右に押す の場合、Qネットワークの出力層、右ニューロンはQ(s(t), 右)という値を出力します。

時刻tの時点で出力してほしいのは、r(t)+γ・MAX[Q(s_{t+1}, a_{t+1})]です。
※この教師信号も本当は学習途中です
※r(t)は時刻tでもらう報酬、γは時間割引率

Q(s(t), 右)= r(t)+γ・MAX[Q(s_{t+1}, a_{t+1})]
となれば、学習は終了していることになります。

この、Q(s(t), 右に押す)と r(t)+γ・MAX[Q(s_{t+1}, a_{t+1})]の差が小さくなる方向にQネットワークの重みを更新します。

DQN特有の4つの工夫

DQNは単純にQ関数をDL(ディープラーニング)にする以外に、4つの工夫があります。

こちらのページが分かりやすいので、まずイメージをつかんでください。
DQNをKerasとTensorFlowとOpenAI Gymで実装する

1つ目の工夫Experience Replayは、学習内容をメモリに保存して、ランダムにとりだして学習します。

2つ目の工夫Fixed Target Q-Networkは、1step分ずつ学習するのでなく、複数ステップ分をまとめて学習(バッチ学習)します。

3つ目の工夫報酬のclippingは、各ステップでの報酬を-1から1の間にします。
今回は各ステップで立っていたら報酬0、こけたら報酬-1、195 step以上立って終了したら報酬+1とクリップしました。

4つ目の誤差関数の工夫は、誤差が1以上では二乗誤差でなく絶対値誤差を使用するHuber関数を実装します。

DDQN

DDQN(Double DQN)は行動価値関数Qを、価値と行動を計算するメインのQmainと、MAX[Q(s_{t+1}, a_{t+1})]を評価するQtargetに分ける方法です。

分けることで、Q関数の誤差が増大するのを防ぎます。

今回は、試行ごとにQtargetを更新することでDDQNを実現しました。
各試行ではQtargetはひとつ前の試行のQmainの最終値を使用します。

DQN、DDQNの実装

実装したコードがこちらです。

DQN、DDQNは同じファイルです。
途中のDQN_MODEという変数で切り替えています。

dqnddqn.py
# coding:utf-8
# [0]必要なライブラリのインポート
import gym  # 倒立振子(cartpole)の実行環境
import numpy as np
import time
from keras.models import Sequential
from keras.layers import Dense
from keras.optimizers import Adam
from keras.utils import plot_model
from collections import deque
from gym import wrappers  # gymの画像保存
from keras import backend as K
import tensorflow as tf


# [1]損失関数の定義
# 損失関数にhuber関数を使用します 参考https://github.com/jaara/AI-blog/blob/master/CartPole-DQN.py
def huberloss(y_true, y_pred):
    err = y_true - y_pred
    cond = K.abs(err) < 1.0
    L2 = 0.5 * K.square(err)
    L1 = (K.abs(err) - 0.5)
    loss = tf.where(cond, L2, L1)  # Keras does not cover where function in tensorflow :-(
    return K.mean(loss)
 
 
# [2]Q関数をディープラーニングのネットワークをクラスとして定義
class QNetwork:
    def __init__(self, learning_rate=0.01, state_size=4, action_size=2, hidden_size=10):
        self.model = Sequential()
        self.model.add(Dense(hidden_size, activation='relu', input_dim=state_size))
        self.model.add(Dense(hidden_size, activation='relu'))
        self.model.add(Dense(action_size, activation='linear'))
        self.optimizer = Adam(lr=learning_rate)  # 誤差を減らす学習方法はAdam
        # self.model.compile(loss='mse', optimizer=self.optimizer)
        self.model.compile(loss=huberloss, optimizer=self.optimizer)
 
    # 重みの学習
    def replay(self, memory, batch_size, gamma, targetQN):
        inputs = np.zeros((batch_size, 4))
        targets = np.zeros((batch_size, 2))
        mini_batch = memory.sample(batch_size)
 
        for i, (state_b, action_b, reward_b, next_state_b) in enumerate(mini_batch):
            inputs[i:i + 1] = state_b
            target = reward_b
 
            if not (next_state_b == np.zeros(state_b.shape)).all(axis=1):
                # 価値計算(DDQNにも対応できるように、行動決定のQネットワークと価値観数のQネットワークは分離)
                retmainQs = self.model.predict(next_state_b)[0]
                next_action = np.argmax(retmainQs)  # 最大の報酬を返す行動を選択する
                target = reward_b + gamma * targetQN.model.predict(next_state_b)[0][next_action]
                
            targets[i] = self.model.predict(state_b)    # Qネットワークの出力
            targets[i][action_b] = target               # 教師信号

        # shiglayさんよりアドバイスいただき、for文の外へ修正しました
        self.model.fit(inputs, targets, epochs=1, verbose=0)  # epochsは訓練データの反復回数、verbose=0は表示なしの設定
 
 
# [3]Experience ReplayとFixed Target Q-Networkを実現するメモリクラス
class Memory:
    def __init__(self, max_size=1000):
        self.buffer = deque(maxlen=max_size)
 
    def add(self, experience):
        self.buffer.append(experience)
 
    def sample(self, batch_size):
        idx = np.random.choice(np.arange(len(self.buffer)), size=batch_size, replace=False)
        return [self.buffer[ii] for ii in idx]
 
    def len(self):
        return len(self.buffer)
 
 
# [4]カートの状態に応じて、行動を決定するクラス
# アドバイスいただき、引数にtargetQNを使用していたのをmainQNに修正しました
class Actor:
    def get_action(self, state, episode, mainQN):   # [C]t+1での行動を返す
        # 徐々に最適行動のみをとる、ε-greedy法
        epsilon = 0.001 + 0.9 / (1.0+episode)
 
        if epsilon <= np.random.uniform(0, 1):
            retTargetQs = mainQN.model.predict(state)[0]
            action = np.argmax(retTargetQs)  # 最大の報酬を返す行動を選択する
 
        else:
            action = np.random.choice([0, 1])  # ランダムに行動する
 
        return action
 
 
# [5] メイン関数開始----------------------------------------------------
# [5.1] 初期設定--------------------------------------------------------
DQN_MODE = 1    # 1がDQN、0がDDQNです
LENDER_MODE = 1 # 0は学習後も描画なし、1は学習終了後に描画する
 
env = gym.make('CartPole-v0')
num_episodes = 299  # 総試行回数
max_number_of_steps = 200  # 1試行のstep数
goal_average_reward = 195  # この報酬を超えると学習終了
num_consecutive_iterations = 10  # 学習完了評価の平均計算を行う試行回数
total_reward_vec = np.zeros(num_consecutive_iterations)  # 各試行の報酬を格納
gamma = 0.99    # 割引係数
islearned = 0  # 学習が終わったフラグ
isrender = 0  # 描画フラグ
# ---
hidden_size = 16               # Q-networkの隠れ層のニューロンの数
learning_rate = 0.00001         # Q-networkの学習係数
memory_size = 10000            # バッファーメモリの大きさ
batch_size = 32                # Q-networkを更新するバッチの大記載
 
# [5.2]Qネットワークとメモリ、Actorの生成--------------------------------------------------------
mainQN = QNetwork(hidden_size=hidden_size, learning_rate=learning_rate)     # メインのQネットワーク
targetQN = QNetwork(hidden_size=hidden_size, learning_rate=learning_rate)   # 価値を計算するQネットワーク
# plot_model(mainQN.model, to_file='Qnetwork.png', show_shapes=True)        # Qネットワークの可視化
memory = Memory(max_size=memory_size)
actor = Actor()
 
# [5.3]メインルーチン--------------------------------------------------------
for episode in range(num_episodes):  # 試行数分繰り返す
    env.reset()  # cartPoleの環境初期化
    state, reward, done, _ = env.step(env.action_space.sample())  # 1step目は適当な行動をとる
    state = np.reshape(state, [1, 4])   # list型のstateを、1行4列の行列に変換
    episode_reward = 0
 
    
    # 2018.05.16
    # skanmeraさんより間違いを修正いただきました
    # targetQN = mainQN   # 行動決定と価値計算のQネットワークをおなじにする
    # ↓
    targetQN.model.set_weights(mainQN.model.get_weights())
 
    for t in range(max_number_of_steps + 1):  # 1試行のループ
        if (islearned == 1) and LENDER_MODE:  # 学習終了したらcartPoleを描画する
            env.render()
            time.sleep(0.1)
            print(state[0, 0])  # カートのx位置を出力するならコメントはずす
 
        action = actor.get_action(state, episode, mainQN)   # 時刻tでの行動を決定する
        next_state, reward, done, info = env.step(action)   # 行動a_tの実行による、s_{t+1}, _R{t}を計算する
        next_state = np.reshape(next_state, [1, 4])     # list型のstateを、1行4列の行列に変換
 
        # 報酬を設定し、与える
        if done:
            next_state = np.zeros(state.shape)  # 次の状態s_{t+1}はない
            if t < 195:
                reward = -1  # 報酬クリッピング、報酬は1, 0, -1に固定
            else:
                reward = 1  # 立ったまま195step超えて終了時は報酬
        else:
            reward = 0  # 各ステップで立ってたら報酬追加(はじめからrewardに1が入っているが、明示的に表す)
 
        episode_reward += 1 # reward  # 合計報酬を更新
 
        memory.add((state, action, reward, next_state))     # メモリの更新する
        state = next_state  # 状態更新
 
 
        # Qネットワークの重みを学習・更新する replay
        if (memory.len() > batch_size) and not islearned:
            mainQN.replay(memory, batch_size, gamma, targetQN)
 
        if DQN_MODE:
        # 2018.06.12
        # shiglayさんさんより間違いを修正いただきました
        # targetQN = mainQN   # 行動決定と価値計算のQネットワークをおなじにする
        # ↓
            targetQN.model.set_weights(mainQN.model.get_weights())
 
        # 1施行終了時の処理
        if done:
            total_reward_vec = np.hstack((total_reward_vec[1:], episode_reward))  # 報酬を記録
            print('%d Episode finished after %f time steps / mean %f' % (episode, t + 1, total_reward_vec.mean()))
            break
 
    # 複数施行の平均報酬で終了を判断
    if total_reward_vec.mean() >= goal_average_reward:
        print('Episode %d train agent successfuly!' % episode)
        islearned = 1
        if isrender == 0:   # 学習済みフラグを更新
            isrender = 1
 
            # env = wrappers.Monitor(env, './movie/cartpoleDDQN')  # 動画保存する場合
            # 10エピソードだけでどんな挙動になるのか見たかったら、以下のコメントを外す
            # if episode>10:
            #    if isrender == 0:
            #        env = wrappers.Monitor(env, './movie/cartpole-experiment-1') #動画保存する場合
            #        isrender = 1
            #    islearned=1;

実行結果の一例は以下の通りです。
100試行ほどで、200step立てるようになります。

Q学習のときは学習に1000試行かかりましたが、DQN、DDQNは1/10の100試行ほどで立てるようになりました。

DQNよりDDQNの方が収束が早い気がします。

DQN

DQN.gif

DDQN

DDQN.gif

「DQN、DDQNの詳細な説明」および、「掲載したコードの詳細な解説」はこちらを御覧ください。

CartPoleでDQN(deep Q-learning)、DDQNを実装・解説【Phythonで強化学習:第2回】

以上、CartPoleでQ学習、DQN、DDQNをシンプルに実装する方法を紹介しました。

強化学習の実装イメージを持ってもらえれば幸いです。

次回はディープラーニングを用いたより発展的な強化学習である
dueling network、prioritized experience replay、A3C
あたりを実装する予定です。

しばしお待ち下さい。

以上、ご一読いただき、ありがとうございました。

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