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Oracle Cloud 全サービスまとめ IaaS編

Last updated at Posted at 2019-01-14

はじめに

OracleCloudには、非常にたくさんのサービスが提供されています。自分の勉強もかねて、OracleCloudのサービスを一覧化し、サービスの概要を調べて記載します。
2019年1月に調査したときに使用したの情報ソースは、以下の5点です。もし不足しているサービスなどありましたら、ご指摘ください!

Qiitaページショートカット

IaaS編
PaaS編
SaaS編(未投稿)

注意点

OCI Classic(第一世代)は省略

OracleCloudのIaaSは、元々第一世代が提供されておりましたが、2017年9月頃に、第二世代が提供されるようになりました。現時点の最新は第二世代です。今からOracleCloudを使い始める場合、第二世代を使っていくことになると思います。
したがって、今回の調査記事には第一世代は不要と判断し、記載しておりません。ご注意ください。

なお、第一世代のサービスは、名前に「Classic」と付いているため、簡単に判断が出来ました。

分類について

Oracle CloudのTopページの上部に存在するメニューから引っ張ってきています。

自分が見ていてで混乱した点・紛らわしいと思った点を以下に記載します。

  • Database系のサービスは、OracleCloudのページだと、IaaS・PaaS両方に存在している。今回のQIita上では、全てPaaS側に記載します。
  • 直観的にNetworkingに該当しそうなサービスは、別の分類で記載されている
    • DNSサービスはEdgeに分類されている (EdgeといえばEdgeなのか?)
    • オンプレとOracleCloud間をPrivate接続(BGPで互いにadvertise)するサービスは、FastConnectというサービスとしてOCI(Oracle Cloud Infrastructure)とは別途設けられている

情報の信ぴょう性について

Oracle公式なまとめではないので、情報に誤りがある可能性があります。また、PublicCloudは日々進化をしているので、アップデートにより情報に誤りがある場合もあります。この点は注意してご活用ください。

Oracle Cloud Infrastructure

Compute

Oracle Cloud Infrastructure Compute

コンピュートリソースを提供するサービス。ハードウェアを構築する必要がないため、必要な時に必要な分だけ迅速にコンピュートリソースを利用することが出来る。仮想マシン、Baremetalマシン、GPUマシンといった様々なインスタンスタイプが選択可能

Networking

Oracle Cloud Infrastructure Virtual Cloud Network

OracleCloud上でPrivateなネットワークを提供するサービス。サブネット、ルートテーブル、ステートフル・ファイアウォールなどが用意されている。

Storage

Oracle Cloud Infrastructure Archive Storage

頻繁に使用しないデータをアーカイブする用途に最適化されたサービス。低コスト、高耐久性なのが特徴。

Oracle Cloud Infrastructure Block Volumes

High Performance なBlockVolume(iSCSI)を提供するサービス。BlockVolumeのClone, 自動バックアップ, リストアなどの機能を備えている。Oracle Credit OCI Compute で作成する仮想インスタンスへ提供するのが一般的な使用用途に思える。

Oracle側でPerformance SLA が存在しているのがユニーク。Performance SLAは、公表されているパフォーマンス情報から、定義された一定のレベルを下回っていることをユーザ側で証明出来ると、一定のOracle Universal Credit を返却するような内容が書かれているように読める。(スマホゲームの詫び石と同じようなかんじに読めるが、実際のところはOracleに問い合わせて確認したほうが確実)

Oracle Cloud Infrastructure Object Storage

オブジェクトストレージを提供するサービス。高耐久性、スケールの上限無し、高スループット、低レイテンシーな特徴がある。

Oracle Cloud Infrastructure File Storage

ファイルストレージ(NFSv3)を提供するサービス。高耐久性、高いスケール性(8 exabytes)、フルマネージトといった特徴を備えている。2019年1月現在では、サポートしているProtocolはNFSv3なので、Windowsから使用する場合は、NFS client を Windowsへ入れる必要がある。なお、NFS client は、Microsoftから提供されていて、WindowsにBuilt-inされている

Oracle Cloud Infrastructure Data Transfer

ペタバイト規模のデータセットをデータセンターからObject StorageまたはArchive Storageに安全に移動できるオフラインのデータ移行サービス。オンラインでデータ移行を行う場合は、時間や回線コストなどの負荷が発生するが、Data Transferサービスを活用することで、物理を介してデータを移行することが出来るため、便利にデータ移行を行う
以下の2種類の手法が提供されている

  1. Data Transfer Appliance : Oracleから物理アプライアンスを一時的にレンタルして、データ移行する
  2. Data Transfer Disk : DiskDeviceを用意し、それを一時的にOracleへ渡してデータ移行を行う。データ移行完了後、DiskDeviceは返却される

Oracle Cloud Infrastructure Storage Gateway

オンプレミスとOracleCloud間で、Hybrid Cloud Storage を提供するサービス。OCI Object Storage のbucketを NFSv4 Protocol で公開し、オンプレミス環境からマウントすることが出来る。local NAS と近いパフォーマンスを出せるように、read/write cache を利用している

Security & Governance

Oracle Cloud Infrastructure IAM

Identity and Access Managementサービスは、アクセス権限に基づいて、リソースへのアクセスを制御するクラウド・リソースへのアクセス権を持つユーザー、アクセス権のタイプ、およびアクセス可能なリソースを制御できる。ユーザーおよびリソースの論理グループと簡単に定義できるポリシーにより、複雑な組織およびルールを管理する。

Oracle Cloud Infrastructure Audit

Oracle Auditとは、Oracle Cloud InfrastructureにおけるAPIのエンドポイントへのコールを自動的に記録するサービス。 このサービスにより、各コールについて、表示、取得、保存および分析が可能な監査ログ・イベントが作成される。ログが365日間保存される。365日の期間は、イベントが処理され、ログに記録された時点から始まります。365日を超えてログを保存する場合は、Java SDKを使用してコピーを作成し、ログを個別にアーカイブすることが可能。ただし、デフォルトの保存期間は変更はできない。

Oracle Cloud Infrastructure KMS

Key Management Serviceは、Keyを暗号化して管理するためのサービス。OCI Infrastructure と統合がなされている。2019年1月時点では、OCI Block Volumeと、OCI Object Storage の2種類のサービスが統合されている

Oracle CASB for Oracle Cloud Infrastructure

Oracle CASBを利用して、Oracle Cloud Infrastructure配置のセキュリティを監視するサービス。一定のルールに基づいて、現在のOCI上でルールが準拠されていない、といったことを可視化・管理することが出来るサービス。また、異機種混在のマルチクラウドを導入しているお客様のために、Oracle CASBはAWS、Azure、Office 365、Salesforceなどの他のパブリッククラウドの監視をサポートしている
参考URL:Oracle CASBを使ってクラウドのセキュリティ・リスクを検知する

Oracle Cloud Infrastructure Tagging

Oracle Cloud Infrastructure Taggingを使用すると、リソースにタグ付けできるため、クラウド・リソースの編成、制御、管理およびレポート作成が簡単にる。管理者は、タグで識別されたリソースに対して、検索、アクセスの制御、およびバルク・アクションの実行ができる。

Database

PaaS側に記載

Load Balancing

Oracle Cloud Infrastructure Load Balancing

アプリケーションのトラフィックを分散するロードバランササービス。高可用性、SSLオフロード、動的にリスナーを登録可能、といった特徴がある

Edge Services

Oracle Cloud Infrastructure DNS

マネージドなDNSサービス。高可用性、低レイテンシー、高スケーラビリティといった特徴がある

Oracle Cloud Infrastructure DDoS Protection

DDoS攻撃による脅威を軽減するためのサービス。OCI を使用する場合は無料でDefaultで有効化されている

Oracle Cloud Infrastructure Health Checks (COMING SOON)

2019年1月時点で未提供サービス。サービスの外部監視を提供するサービスとのこと

Oracle Cloud Infrastructure Email Delivery

電子メール送信サービス。アプリケーションによって生成されるミッションクリティカルな通信の電子メール(受領通知、不正検知アラート、多要素による本人確認、パスワードのリセットなど)を、迅速かつ信頼性の高い方法で送信するために必要なツールを備えている。

Oracle Cloud Infrastructure Web Application Firewall (COMING SOON)

2019年1月時点で未提供サービス。悪意のある不要なインターネットトラフィックからアプリケーションを保護するためのサービスとのこと

Containers

Oracle Cloud Infrastructure Container Engine for Kubernetes

フルマネージドなKubernetesサービス。省略してOKEと呼ばれている。MasterとNodeを含めたクラスタ全体を提供する。LoadBalancer, PersistentVolumeClaim は OCI と統合されている。ワンクリックでOKEクラスタを迅速に構成出来るのが便利。なお、CNCF適合プログラムによってCertifiedされている

Oracle Cloud Infrastructure Registry

フルマネージドなDocker Registryサービス。省略してOCIRと呼ばれている。高可用性・セキュア・アクセス制御が可能といった特徴がある

Container Pipelines

Oracle Container Pipelines

マイクロサービス、およびコンテナ用に設計されたCI/CDの自動化プラットフォームサービス。OKEを始めとしたKubernetes環境と統合し、CI/CDを実施することが可能。2017年4月頃にOracle が Werker を買収しており、Werkerの機能を活用して提供されている

Tactical Edge Cloud

Oracle Tactical Edge Cloud (OTEC)

軍事戦略に使用するための、CloudのEdge環境が含まれているサービスらしい?謎サービス。詳細情報は何も存在していない

FastConnect

Oracle Cloud Infrastructure FastConnect

OracleCloudとオンプレミスを接続する、専用線サービス。オンプレミスの環境から、OCI で構成されたPublicCloudの環境へ接続することが出来る。1Gbps, 10Gbps の2種類から帯域を選択可能

Solutions

Oracle Cloud Infrastructure Ravello Service

VMwareの仮想マシンイメージ(OVF/OVA)を使用して、OracleCloud上で仮想マシンとしてワークロードを動かすサービス。オンプレで稼働しているVMware環境からの移行がやりやすいメリットがある

日本語参考資料

その他サービス

Oracle Cloud Stack Manager

クラウド環境のプロビジョニングおよび削除を自動化するOracle Cloudの機能。OpenStackでいうとHeatに相当し、AWSでいうとCloudFormationに相当する機能。

個人的に気になったことメモ

  • 他PublicCloudと比較したときに以下の機能がOracleCloudには存在していない (2019年1月時点)

CDNサービスがない

インメモリーサービスがない (Redisとかmemcachedとか)

Functionサービスがない (Lambdaみたいな)

参考URL

Oracle Cloud Platform:ご利用ガイド

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