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Amazon Chime のユーザー管理で Active Directory 連携をしてみた

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はじめに

Amazon Chime というコラボレーションのためのサービスが AWS で提供されています。リモート会議、画面共有、チャットなど、遠隔でお仕事をするための機能が提供されています。

Amazon Chime では、ユーザー管理をローカル管理 or Active Directory 管理 or Okta 管理の 3 種類から選択可能です。今回は、Active Directory のユーザーを使って、Amazon Chime にログインする方法を紹介します。

より詳細が気になる方は、次の AWS Document も参照してみてください。

Active Directory 管理
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/chime/latest/ag/active_directory.html

Okta 管理
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/chime/latest/ag/okta_sso.html

AD on EC2 を作成

この記事の環境では、Active Directory を EC2 で作成します。Microsoft AD でも良いのですが、今回は EC2 で行きます。

image-20230123225202904.png

AD の設定方法は省略するのですが、AD ドメイン名はテスト用のドメイン名にします。インターネットには公開しない、内部用のドメイン名ですね。

image-20230123230410947.png

AD Connector を作成

Active Directory と Amazon Chime を連携させるために、AD Connector を作成します。オンプレミス環境にある場合は、Site-to-Site VPN や Direct Connect などで接続が必要です。また、作成する AD Connector のリージョンは、米国東部 (バージニア北部) で作成する必要があります。東京リージョンではだめです。

米国東部 (バージニア北部) でSet up directory を押します。

image-20230123231214150.png

AD Connector を指定

image-20230123231311612.png

この記事の環境では、small を指定。利用環境に合わせて選択します。

image-20230123231337943.png

VPC を指定

image-20230123231405105.png

EC2 で作成した AD の情報を指定します。AD 上で DNS が動いているので、指定している IP は、その DNS です。

image-20230123231826415.png

Create を押します。

image-20230123231911502.png

AD Connector の作成が開始

image-20230123231929253.png

Active にすぐ切り替わります。

image-20230123232437726.png

AD 上でユーザーを作成

AD 上でユーザーとグループを作成します。ユーザーは、メールアドレスの指定が必要です。

以下の pro-user01 は、pro-group に所属させました。

image-20230124002031617.png

Amazon Chime で AD 連携

Amazon Chime の設定に移ります。Account の作成をおします。この Account は、会社などの組織単位の概念で理解しておくと良いでしょう。(Chime のログインにつかうユーザーのことではないです)

image-20230123232552361.png

適当に指定して、Create を押します

image-20230123232737837.png

作成した、Account の名前を選択します。

image-20230123232855901.png

Claim new domain を選択します。

image-20230123233406313.png

そのユーザーが使っているメールアドレスのドメインを指定します。(Active Directory のドメインではなく、インターネットに公開されているメールのドメインですね。)

image-20230123233432541.png

このドメインを管理しているか確認するために、ドメインに対する TXT レコードの作成が求められます。

image-20230123233505298.png

この記事の環境では、Route 53 で作成しました。

image-20230123233623756.png

Amazon Chime の設定画面上で、Status が Verified に変わりました。

image-20230123235811216.png

Active Directory のメニューで、作成した AD Connector を Connect します。

image-20230124001459054.png

そして、AD 上のグループを追加するために、Add a new group を押します

image-20230124001521880.png

作成した AD 上の Group を指定します。Pro として指定します。(Pro は料金するユーザーです)

image-20230124001553628.png

追加されました。

image-20230124001619295.png

動作確認

ここまでで設定が完了しました。Amazon Chime へのログインに、Active Directory の ID・Password でログインできます。

まず、Amazon Chime にログインするときには、利用するメールアドレスを入れます。

image-20230124001907157.png

次に、ログインする ID とパスワードを指定します。これが、Active Directory 上のユーザー名とパスワードです。

image-20230124002001613.png

AD 上の ID, Password でログインが出来ました。

image-20230124002119018.png

普通にリモートミーティングが出来ました。

image-20230124002442932.png

付録 : Tokyo Region の利用

メモとしてですが、Amazon Chime の実際のミーティングで利用する Host のリージョンを指定できます。Meetings から、Japan(Tokyo) を指定することで、近い東京リージョンの活用が可能です。

image-20230124002607654.png

Hosted In の部分が、Tokyo に変わりました。

image-20230124002703618.png

検証を通じてわかったこと

  • 米国東部 (バージニア北部) に Microsoft AD や、AD Connector を作成することで、Amazon Chime と連携させることが出来る。
  • Active Directory と連携するときに、TXT レコードの作成が必要。この TXT レコードはインターネットから名前解決出来ることが必要。
  • この TXT レコードを作成するのは、Active Directory のドメインではなく、ユーザーが利用するメールアドレスに対するドメインとなる。
    • Active Directory で管理しているドメイン名は、内部だけで利用している名前を使っていても、何も問題がない。TXT レコードを作成するのは、あくまでメールアドレスに対するドメイン。

参考 URL

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