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QuickSight と Azure AD を使って、SP Initiated SSO をやってみた

Last updated at Posted at 2022-01-01

SP Initiated SSO とは

QuickSight は、直接 QuickSight にログインする URL が公開されています。

SP Initiated SSO に関する設定を有効にするとこで、直接の QuickSight のログインを禁止することが出来、IdP 経由のログインを強制できます。具体的な例があるとわかりやすいとおもうので、SP Initiated SSO を使わない通常の構成の画面を使って説明をしていきます。

通常の構成の場合

この URL にアクセスすると、QuickSight のアカウント名を入力できる画面が開かれます。

image-20220101184855252.png

アカウント名を入れたのちに、QuickSight のローカルアカウントを使ってログインする画面となります。

image-20220101185001917.png

SP Initiated SSO に関する設定を入れた場合

QuickSight のアカウントを、Azure AD などを使った IdP ログインに設定しているとき、ローカルログインを禁止して Idp 側にリダイレクトしてほしいです。そこで、SP Initiated SSO に関する設定をすることで、ローカルログインの画面を禁止が出来ます。更にセキュリティの向上が期待できるというわけですね。

SP Initiated SSOを有効にしているときの例を実際の画面とともに説明します。QuickSight のログインURLで、自分のアカウント名を入れて続行を押します。

image-20220101184855252.png

SP Initiated SSO の設定により、Azure AD のログイン画面が開かれます。ここで、Azure AD 上のユーザー名を入力します。

image-20220101215009227.png

同様にパスワードも入れます。

image-20220101215032638.png

すると、QuickSight の画面が開かれます。

image-20220101215118039.png

このように、IdP 経由でのログインを強制することで、セキュリティの向上を期待できるということです。

それでは、SP Initiated SSO に関する設定方法を紹介します。
前提条件として、既に Azure AD と QuickSight を使った連携は設定済みの環境で行います。もし、Azure AD と QuickSight の連携方法から試したい場合は、このあたりの記事を参考にしてみてください。

Azure AD 上で各種値を調べる

QuickSight で SP Initiated SSO を設定する際に、IdP である Azure AD 側で設定値を調べる必要があります。

Azure AD の画面に入り、プロパティを選択し、テナントIDを調べます。

image-20220101194700817.png

次に、エンタープライズアプリケーションを選びます。

image-20220101194450288.png

QuickSight に連携するために設定した、アプリケーションを選択します。

image-20220101194513394.png

この画面から、名前とアプリケーション ID をメモっておきます

image-20220101194604021.png

QuickSight の SP Initiated SSO 設定

Azure AD で調べた設定値を使って、QuickSight で SP Initiated SSO に関する設定を入れていきます。

QuickSight の Document に設定値に関する説明が書かれています。

この表の中で、Microsoft Azure の部分を使っていきます。

image-20220101213718221.png

Azure AD に連携する URL の形式はこちらです。この形式に、先ほど調べた設定値を当てはめていきます。

https://myapps.microsoft.com/signin/<app_name>/<app_id>?tenantId=<tenant_id>

・app_name
Amazon QuickSight

・app_id
a3c86eb6-a0f9-419e-8368-58569a4a436c

・tenant_id
54d4fb23-4655-46de-ab3a-4698ab819886

あてはめた後のURLはこんな感じです。

https://myapps.microsoft.com/signin/AmazonQuickSight/a3c86eb6-a0f9-419e-8368-58569a4a436c?tenantId=54d4fb23-4655-46de-ab3a-4698ab819886

URL を組み立てられたので、QucikSight の設定をしていきます。QuickSight の画面を開いて、Manage QuickSight を選びます。

image-20220101214610926.png

メニューから、SSO を選択します。

image-20220101194251381.png

以下のパラメータを入れます。

  • Status : ON
  • IdP URL : 上で組み立てた URL を指定
  • IdP redirect URL Parameter : RelayState を指定

image-20220101214706176.png

これで準備完了です。

動作確認

QuickSight のログイン用 URL を開きます。

QuickSight のログインURLで、自分のアカウント名を入れて続行を押します。

image-20220101184855252.png

Azure AD のログイン画面が開かれます。ここで、Azure AD 上のユーザー名を入力します。

image-20220101215009227.png

同様にパスワードも入れます。

image-20220101215032638.png

すると、QuickSight の画面が開かれます。

image-20220101215118039.png

参考URL

https://qiita.com/shinsaka/items/0b0d126a59021c11da59
image-20220101215118039.png

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