1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

HDC-EDI Apex をインストールしてみた【HDC-EDI Apex初期設定編】(3/3)

Posted at

はじめに

こんにちは、よろず相談担当 すぎもん:yum: です。HDC-EDI Suite の最新版 HDC-EDI Suite for Apex がリリースされたので、評価版をインストールしてみました。

今回やってみたこと

Windows環境に評価版をインストールしてみました。
HDC-EDI Suite for Apexは、HDC-EDI Apex と HULFTの2製品で構成されるので、それぞれインストールする必要がありますが、この記事では HDC-EDI Apex のインストールと初期設定にフォーカスしています。従来製品のHDC-EDI Baseは、インストールに手間がかかりなかなか手ごわかったので、新製品であるHDC-EDI Apexはどんな感じか、どのあたりがハマりやすいか、などご紹介します。

この記事は3部構成の3/3で、HDC-EDI Apexの初期設定方法が中心になります。

3.HDC-EDI Apexの初期設定

3.1. ノード登録

初期状態ではノード名が未定義状態であるため、次ステップでノード指定ができません。(ノード登録がされていないと、例えばデータストア作成ができなかったりします。)
メニュー一覧の マスター -> システム -> 構成 を見ると、HDC-EDI Apexを導入したサーバのコンピュータ名(=sedemo)が登録されているように見えますが、未定義となっています。
node_before.png
メニュー一覧の マスター -> システム -> ノード を選択し、新規作成 で作れます。
とりあえず、コンピュータ名と同じsedemoで登録します。
node_entry.png
もう一度 マスター -> システム -> 構成 を見ると、未定義が無くなっています。これで、以降の設定でノード名(sedemo)を指定できるようになります。
node_after.png

3.2. データストア作成

データストアとは、HDC-EDI Apex内で処理するデータ(送受信データ、加工処理を行うデータなど)を格納する領域です。
データストアを新規作成するにあたって、指定先のディレクトリを予め作成しておきます。今回は、C:\hdc_apex_demo01というディレクトリを作成します。
datastore1.png
今回は、demo01という名前のデータストアを作成します。
メニュー一覧の マスター -> システム -> データストア を選択し、新規作成 で作れます。

設定項目 設定値 補足説明
データストア名 demo01 今回はこの名前で作成
ノード名 sedemo 先ほど登録したノード名を指定
ディレクトリ C:\hdc_apex_demo01 先ほど作成したディレクトリのパスを指定
datastore2.png
データストアをもつノードに障害が発生すると、そのデータストアにアクセスする業務が全て停止する恐れがあります。そのため、データストアをもつノードは耐障害性を持たせておくことを強く推奨します。
すぎもんポイント2.png

3.3. 業務グループ作成

業務グループとは、HDC-EDI Apexで業務別に運用権限を分けられるようにする仕組みで、必ず作成が必要になる定義です。例えば、購買業務をA業務グループ、販売業務をB業務グループとして分けて、特定の業務グループだけがアクセスできるリソースを設定したり、アクセス権限(参照、更新、削除など)をきめ細かく管理できるようにするイメージです。
今回は、hdcという名前の業務グループを作成します。
メニュー一覧の マスター -> システム -> 業務グループ を選択し、新規作成 で作れます。
gyo_group1.png

3.4. オペレータ作成

オペレーターは、HDC-EDI Apexの操作・管理をするユーザー(≠通信ユーザー)にあたり、ここで紹介するWeb画面にログインするユーザー(≠通信ユーザー)になります。くどいですが、通信ユーザー(=通信先ホストの定義)とは別物なので間違わないようにしてください。
HDC-EDI Apexでは、ACMS B2Bよりもセキュリティ要件に柔軟に対応するために権限がきめ細かく設定できるようになっています。そのせいか、設定項目が多岐にわたりちょっと難しく感じます。今回は、細かい指定方法は割愛して、まずは動作させることを目標にゆるい設定(かなり強い権限)のオペレーターを作成します。実運用では、運用設計をしっかりやった上でオペレーターを作成してください。
今回の設定内容は下表のようにします。

設定項目 設定値 補足説明
オペレーターグループ SYSTEM デフォルトで用意されているものを使用
オペレーターID hdcadmin 今回はこの名前でとりあえず作成
システム運用権限 アドミニストレーター なんでもできる権限
業務グループ運用権限(hdc) アドミニストレーター なんでもできる権限
すぎもんポイント3.png
まず、オペレーターグループSYSTEMの業務グループ運用権限に業務グループhdcを追加します。
メニュー一覧の マスター -> システム -> オペレーターグループ を選択し、SYSTEMオペレーターグループの詳細を開き編集します。今回は、業務グループ運用権限にとりあえずアドミニストレーター(何でもできる権限)を付与します。
op_group.png
次に、hdcadminという名前のオペレーターを作成します。
メニュー一覧の マスター -> システム -> オペレーター を選択し、新規作成 で作れます。
op1.png
業務グループ運用情報からhdc業務グループを選択し、業務グループ運用権限をアドミニストレーターに設定します。
op2.png
オペレーターを作成したら アクション ボタンから 仮パスワード を行います。
op3.png
一旦ログアウトしてから、仮パスワードでログインするとパスワード設定画面が表示されますので、オペレーターhdcadminのパスワードを設定します。
op4.png

3.5. HULFT連携用の初期設定

optionalprotocol.propertiesファイル名の変更

設定ファイルがWindows版とUNIX版の2種類用意されているので、今回はWindows版を利用するように設定します。設定するといっても、Windows版を有効にするためにファイル名を変更("win_"を削除)するだけです。
変更前:C:\hdc_apex\bin\Common\**win_**optionalprotocol.properties
op_protocol_properties_before.png
変更後:C:\hdc_apex\bin\Common\optionalprotocol.properties
op_protocol_properties_after.png

hdc_apex.conf設定

HDC-EDI ApexからHULFT連携機能を実行する際に必要な情報を設定します。

設定項目 説明
HULFT.HULEXEP HULFT実行モジュール格納ディレクトリパス
HULFT.OPERATORID HULFT連携機能を実行する際のオペレータID
HULFT.PASSWORD※ 上記オペレータIDのパスワード
※今回はオペレータIDとパスワードを設定ファイルに記述しましたが、秘匿情報を設定ファイルに記述するのはセキュリティ上好ましくありません。実運用では認証ファイル(.passwords)を利用した秘匿情報の暗号化を強くお勧めします。
hdc_apex_conf_after.png
すぎもんポイント4.png

以上で、HDC-EDI Apexのインストールと最低限の初期設定はできました。
通信設定方法については、別記事 [HDC-EDI Apex をさわってみた]
(https://qiita.com/sugimon/items/19fc81986becefcfc47c) でご紹介していますので、ぜひご覧ください。


:arrow_forward: [HDC-EDI Apex をインストールしてみた【Apexインストール編】(1/3)]
(https://qiita.com/sugimon/items/5662ae277f77310272be)
:arrow_forward: HDC-EDI Apex をインストールしてみた【HULFT初期設定編】(2/3)
:arrow_forward: HDC-EDI Apex をインストールしてみた【HDC-EDI Apex初期設定編】(3/3)


1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?