概要
vCenter及びESXiを8.0u2から8.0u3へアップデートしたためその際の内容を書きます。
なおESXi等は8.0u2までしか(評価版で入手できる最新)ISOを持っていないため、8.0u3のISOは無しでvCenter上の機能で行っていきます。
本記事の対象
- vSphereのバージョンアップをしたい方
環境
今回用いた環境は以下のような感じです。
- vCenter: 8.0u2b
- ESXi: 8.0u2b × 3
- ESXiは新品でvCenterに登録済み
流れ
本記事では以下順番で実施していきます
- vCenterのバージョンアップ
- ESXiのバージョンアップ
vCenterのバージョンアップ
vCenterのバージョンアップはvCenter Server 管理の画面から実施します。
vCenterのFQDN:5480でアクセスしてログインします。
左メニューから[アップデート]を選択すると、現在のバージョンと利用可能なバージョンが確認できます。
今回は最新の[8.0.3.00100]を選び、[ステージングしてインストール]を選択します。
使用許諾等の確認がでるため、そのまま進めていき完了を押してアップデートを実行します。
※今回はスキップしていますが、ファイルベースのバックアップ等は必要に応じて実施
インストールが開始するため、完了まで待ちます。
完了後再度ログインを行い、バージョンが上がっていれば完了です。
ESXiのバージョンアップ
ESXiのバージョンアップを進めていきます。
今回はvSphereクラスタ単位で行い、クラスタ内の3台のESXiをまとめて行います。
vSphereクライアントにログインして、対象のクラスタの[アップデート]を選択します。
今回のクラスタはまだ単一イメージ管理をしていないため、右上の[単一イメージで管理]を選択しあmす。
[イメージの手動設定]を選択します。
ESXiバージョンを8.0u3を指定して、保存します。
コンプライアンスチェック処理が走るので、完了後[イメージのセットアップの完了]を選択します。
出てきた画面で[はい]を選択します。
[すべてをステージング]、[すべて修正]を選択します。
修正の影響が表示されるため、確認後同意のチェックボックスにチェックをいれ、[修正の開始]を選択します。
修正の処理が開始され、完了すれば終了です。
ホストを選択してみるとハイパーバイザーのバージョンが上がっていることが確認できます。
まとめ
今回はvSphereのバージョンを8.0u2bから8.0u3にあげてみました。
わりと作り直しちゃうことが多いためこの方法はやったことがなかったですが、すんなり上げられて安心しました。
おまけ
Quick Bootが利用可能なESXiホストであれば再起動を挟まずにバージョンアップを行えるらしいです。
今回私の環境は非対応の構成でしたので、試せていないですが再起動なければよりスムーズに行えるのかなと思います。
対応しているかはESXiにSSHで接続して、以下pythonファイルを実行すれば確認できます。
/usr/lib/vmware/loadesx/bin/loadESXCheckCompat.py
## 出力: 以下ではHost platform is not supportedの記載あり
This system is not QuickBoot compatible: violating one or more soft requirements (usage of Quick Boot is not recommended)
The host does not fulfill the following soft dependencies:
- Host platform is not supported:
- ASRock, B660-ITX