概要
NetBoxを使ってみようの第5回で、今回はIPAMの機能を使ってIPアドレスやVLANの管理を行ってみます。
NetBoxではIPアドレスのみを管理することもできつつ、登録済みのDeviceやVirtual Machineに関連づけることもできます。
今回は前記事までに作成したDeviceとVirtual Machineにも関連付けてみます。
全記事
- 1回: Netboxとは
- 2回: 構築をしてみる
- 3回: organizationとDeviceの登録
- 4回: 仮想マシンの登録
- 5回: IPAM (IPアドレス管理)← 今ココ
- 6回: プラグイン導入
IPAM
登録するIPアドレスデータ
まずIPプールやVLAN、DHCPは以下のような構成になっています。
IPプール | VLAN | DHCP |
---|---|---|
192.168.0.0/24 | 無し (0) | 192.168.0.11~100 |
192.168.1.0/24 | 1 | - |
192.168.2.0/24 | 2 | - |
続いて今回登録する利用済みの固定IPアドレスは以下とします。
IPアドレス | Device / Virtual Machine | Interface |
---|---|---|
192.168.0.1 | Router-01 | port-01 |
192.168.0.101 | ESXi-00 | vmnic0 |
192.168.0.111 | ubuntu-unbound | vnic-00 |
192.168.0.113 | ubuntu-netbox | vnic-00 |
192.168.0.254 | vyos | vnic-00 |
192.168.1.254 | vyos | vnic-01 |
192.168.2.254 | vyos | vnic-02 |
IPアドレスの登録
まずVLANの登録を行います。
無しを除いてVLANの1と2をそれぞれ作成しておきます。
続いてIP Prefixの登録を行います。
3つそれぞれ行います。
Plefixの詳細画面から、”Add IP Address”を選択してIPアドレスを登録していきます。
基本はIPアドレスとStatusの設定のみで登録できます。
Device情報やDNS情報などはオプションのため、必要に応じて登録する形になります。
また、Descriptionで任意の文字列を入れることもできるため、デフォルトゲートウェイは全て書いておきます。
今回はDNSは登録されているもの、Deviceは全て登録しておきます。
本記事内で予定していたIPアドレスを登録した感じは以下のような形になります。
このタイミングでPrefixを見てみると、空いているIPアドレスが一目でわかることが確認できます。
一番簡単な使い方になりますが、こんな感じでIPアドレスを管理できるような機能になります。
DHCP範囲の登録
続いてDHCP範囲を登録しておきます。
あらかじめDHCP範囲を登録しておくことで、Prefixの使用率などをより正確にしていきます。
まずRoleの作成でDHCPを作成します。
※必須ではない
続いてIP RangeでDHCP範囲を指定しつつ、先程のRoleを割り当てます。
また、Mark utilizedにチェックを入れておきます。
ここにチェックを入れておくことで、使用済みとなり、使用量を明確にできます。
最後にPrefixの一覧を確認してみると、DHCPの範囲を登録したため、使用量が一気に消費されていることが確認できます。
まとめ
今回はNetBoxのIPAMの機能を触ってみました。
結構使いやすく、普段ちゃんと管理しておらず、IP空いてるかわからなくなることがあったので、これで解消できそうです。
また、DeviceやVirtual Machineと関連付けることで何がIPを使っているのかまですぐわかるのは便利な印象です。
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