💡 Web系VPoEになるための心構え
〜エンジニア組織を導くために必要な考え方〜
こんにちは。
最近、VPoE(Vice President of Engineering) に求められる役割についての勉強会に参加し、
学びが多かったのでシェアします。
VPoEとは、エンジニア組織全体を統括し、経営と技術の両面を担うポジション。
コードだけでなく、人・チーム・戦略を動かす立場です。
これからチームリーダーを目指す方にも参考になる内容だと思います。
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🧭 1. 「導く」より「育てる」リーダーであれ
育成の基本は、
👉 現状と課題だけを伝え、解決方法は相手に任せる こと。
「私ならこうする」と言ってしまうと、
その瞬間に相手は“考えること”をやめてしまいます。
リーダーの役割は、正解を与えることではなく、考える力を育てることです。
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💬 2. “問い”で動かすマネジメント
開発の現場では、上司・株主・メンバーなど多くの関係者がいます。
その中で、もし誰かから見て成果が出ていないと感じたら、
「なぜ成果が出ていないのか?」を問いかけることが大切です。
信頼しつつも、結果を検証する。
信頼しすぎず、伴走しながらチューニングしていく姿勢が、強いチームを育てます。
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🤝 3. 人としての信頼を築く
信頼はスキルではなく、人間としての関係性から生まれます。
もしチームに「どうしても合わない人」がいたら、
感情で距離を取る前に「何が合わないのか?」を冷静に言語化してみる。
その理解が、チームの成長につながります。
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🧩 4. チームの“欠落”を見抜いて埋める
どんなチームにも欠けている要素があります。
それを放置すると、やがて大きな損失になります。
だからこそ、欠落を見つけたら補う勇気を持つこと。
例:2025年10月現在、生成AI分野の知見が不足しているチームは多いです。
ここに早めに取り組むかどうかで、将来の競争力が決まります。
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🔄 5. トップダウン × ボトムアップのハイブリッド
VPoEは、経営の方針を現場に伝える「翻訳者」でもあります。
上からの要望をしっかり落とし込みつつ、
現場の声を吸い上げてメンバーが納得できる形に再構築する。
この「腹落ちのプロセス」があるかどうかで、
チームの動きはまったく変わります。
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👥 6. 採用は“課題の言語化”から始まる
採用をするときは、「今、何が足りないのか?」を明確にすること。
課題を具体的に言語化し、それを補う人を採る。
それだけでチームの完成度は大きく変わります。
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🧱 7. 新規開発では“完成の絵”を描く
プラットフォームなどの重要な開発を始める前に、まず絵を描く。
• どんなデータがプラットフォームにあるのか?
• どのデータをユーザー画面や管理画面で使うのか?
• どんな運用体制を想定しているのか?
「最終形」をイメージして設計すると、
開発はブレずに進みます。
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✍️ 8. プレゼンスを高めるアウトプット
プレゼンス(存在感)を高める人は、自分の言葉で発信している人です。
ブログ・イベント登壇・コミュニティ運営など、方法はさまざま。
💡 コツ:
• とにかく数を出す
• 言語化してアウトプットする
• 1回の投稿は短め(縦スクロール1画面くらい)
読者が「これは役立つ」と思える内容を意識しましょう。
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🙌 9. 「できてない自分」もさらけ出す
リーダーは完璧である必要はありません。
「俺もまだできてない。でも一緒にやろう」と言える人に、人はついてきます。
たとえばメンバーに登壇をお願いしたら、現地に行って応援して褒める。
それだけでチームの空気が変わります。
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🚀 10. エンジニア部門は“アピール”が足りない
営業や事業部に比べ、エンジニア組織の成果は見えにくいもの。
だからこそ、「発信」で可視化することが重要です。
「○○さんが登壇しました!」
「技術ブログがバズりました!」
小さな発信を積み重ねることで、社内外の信頼が生まれます。
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💡 11. 経営層に響く伝え方をする
社長や株主が興味を持つのは「売上・利益・コスト削減」。
技術的な成果を伝えるときは、
「最終的にこれがどんなビジネス価値につながるのか?」を示すことが重要です。
今は結果が出ていなくても、**“そこに向かうストーリー”**を描ける人がVPoEです。
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🌱 まとめ
VPoEとは、
人・技術・事業をつなぐリーダーです。
チームを信じ、問いを立て、発信し、挑戦を促す。
その姿勢が、組織を強くし、エンジニア文化を作ります。
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