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【2025年12月版】はじめてのRaspberryPi(SSH接続まで)

Last updated at Posted at 2025-12-28

はじめに

2025年12月現在、Raspberry Piのセットアップ方法は昔と比べて劇的に簡単になっています。

モニターやキーボードを繋がずにセットアップする「ヘッドレスインストール」が当たり前になり、OSの書き込みツールも進化しました。

以前は初期にUSBキーボードやマウスを準備したりする必要がありましたし、イメージを自分でmicroSDに焼き込んで、SSHの設定などを行う必要がありましたが、今回久々にRaspberrypiを扱ってみて「RaspberryPiImager」なるものがあり、とても驚きました!!

今回の目的は、「AI(OpenAI Realtime APIやローカルLLM)を動かすこと」 を見据えたセットアップ手順を紹介します。

用意するもの

1. Raspberry Pi 4 Model B (4GB以上推奨)

LLMモデルを動かすならメモリ容量が必要ですが、現時点で所有しているものがRaspberrypi4ということで、今回はRealtimeAPI活用方面で考えます。

  • 4GB: Realtime APIはOK。ローカルLLM (1B級) もギリギリ動く。
  • 8GB (Pi 5含む): ある程度余裕を持って動ごかせる様子。

2. microSDカード (32GB以上)

OSとログ、ライブラリで容量を使うため、32GB以上が必要。

3. MacBookPro

作業用PCです。

4. 電源アダプタ

手順1:Raspberry Pi Imagerの準備

現在は公式ツールを使うのがデファクトスタンダードです。

  1. Raspberry Pi 公式サイト から 「Raspberry Pi Imager for macOS」 をダウンロードしてインストールします。
  2. SDカードをMacにセットします。

手順2:OSの選択(超重要)

ここが一番のポイントです。

デバイスを選択: Raspberry Pi 4

スクリーンショット 2025-12-28 7.28.05.png

OSを選択: Raspberry Pi OS (other) -> Raspberry Pi OS (64-bit)

スクリーンショット 2025-12-28 7.28.05.png

なぜ64-bit?
デフォルトの推奨は32-bitの場合がありますが、AIライブラリ(PyTorch, Ollamaなど)の多くは64-bit環境でしか動作しません。
後から入れ直すのは大変なので、最初から64-bitを選んでおくことにしました。

手順3:詳細設定(ヘッドレス運用のキモ)

OSを選択した後、「次へ」を押すと**「OSのカスタマイズ設定を編集しますか?」と聞かれます。
必ず
「設定を編集する」**を選んでください。これを行うことで、初回起動時からWi-FiとSSHが使えるようになります。

  • ホスト名: 任意の名前(例: my-raspberrypi
  • ユーザー名とパスワード: 必ず設定する(セキュリティのためデフォルトユーザーは廃止されました)
  • Wi-Fiを設定する: 自宅のSSIDとパスワードを入力(Macの設定をコピー可能)
  • ロケール設定: タイムゾーンを Asia/Tokyo、キーボードを jp に。
  • 【重要】SSHを有効化する: 「パスワード認証を使う」にチェック。
  • 【任意】Raspberry Pi Connectの設定を行う
    これを設定しておくといつでもそのRaspiにアクセスできるようになるので、便利!
    チェックを入れると以下の画面になる
    スクリーンショット 2025-12-28 14.48.29.png
    OPEN RASPBERRY PI CONNECTを押すとブラウザ上からアクセスキーが取得できる。
    ※ただし、事前にRaspberrypiIDの登録が必要
    スクリーンショット 2025-12-28 14.49.13.png

手順4:書き込み(トラブルシューティング)

「書き込み」ボタンを押すと開始されますが、ここでエラーが出る場合があります。

トラブル:SDカードが消去できない / Read-onlyになる

Macで作業していると、SDカードが書き込み禁止(Read-only)と判定され、フォーマットに失敗することがあります。以下の順で確認してください。

対策A:物理ロックスイッチ(原因の9割)

SDカード変換アダプタを使っている場合、左側面の小さなツマミ(ロックスイッチ)を確認してください。
これが**「Lock」側(下)に下がっていると書き込めません。** 上側(端子側)にスライドさせてください。

対策B:ディスクユーティリティで強制初期化

Imagerで消去できない場合、Mac標準の「ディスクユーティリティ」を使います。

  1. アプリケーション > ユーティリティ > ディスクユーティリティ を起動。
  2. 左上の「表示」から「すべてのデバイスを表示」を選択。
  3. SDカードの親階層を選択し、「消去」をクリック。
    • フォーマット: MS-DOS (FAT)
    • 方式: GUIDパーティションマップ または マスターブートレコード
  4. これで初期化できたら、再度Imagerで書き込みを行います。

手順5:起動と接続

書き込みが終わったらSDカードをラズパイに挿し、電源を入れます。
初回起動は数分かかるので、少し待ちます。

ターミナルから接続

Macのターミナルを立ち上げ、以下のコマンドで接続します。
(IPアドレスを調べなくても、ホスト名で接続できます)

# ssh ユーザー名@ホスト名.local
ssh admin@my-pi.local

RaspberryPiConnectから接続(Raspberry Pi Connectの設定を行った場合)

以下のようにWeb上でデバイス管理することが可能になり、画面シェアによる端末操作あるいはターミナルによる端末操作どちらもブラウザ上から実施可能に。

スクリーンショット 2025-12-28 14.51.50.png

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