95
92

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

Python requests で SSLError が起きて毎回ググってるのでまとめた

Last updated at Posted at 2018-06-15

Python で REST API を叩く時は requests ライブラリを使うが、最近の REST API は HTTPS をメインに使うようになった。これに伴い SSLError というよくわからんエラーが出るように。

このエラーは何を意味するのか。どう回避すればいいのか。その辺を知るヒントとして、requests 公式ドキュメントを意訳したもの+α をまとめてみた。

requests ドキュメントの意訳

SSL Cert Verification

Advanced Usage — Requests 2.18.4 documentation

SSL 認証に絡む挙動や使い方。

  • requests はウェブブラウザみたくSSL認証(SSL証明書を用いた認証)を行う
  • デフォでは SSL 認証は有効になってて、認証にしくじったら SSLError 例外を投げる

SSL 認証の指定は verify 引数にて行う。

  • verify 引数が False だと認証を行わない
  • verify 引数が True だと認証を行う(デフォルト)
  • verify 引数が「認証局によって認証された CA_BUNDLE ファイルパス」だとそれを使って認証を行う
    • あるいは REQUESTS_CA_BUNDLE 環境変数に指定してもいい
  • verify 引数が「認証局によって認証された CA_BUNDLE ファイル、のあるディレクトリ」だと OpenSSL の c_rehash 関数 と同じ動きで認証を行う
    • 要するにディレクトリ中の証明書ファイル達を使う、というやり方もできるということ

Client Side Certificates

Advanced Usage — Requests 2.18.4 documentation

SSL 認証とは話が逸れるが「クライアント認証」についての話。

SSL 認証は「クライアントが、サーバーに対して、"あなたは信頼できる相手なんですよね?"」を知るための仕組みだが、クライアント認証はその逆で「サーバーが、クライアントに対して "あなたは信頼できる利用者なんですよね?"」を知るための仕組み。つまりは相互認証という、より堅固な認証のお話であって、SSL 認証とは関係が無い話題。

CA Certificates

requests が証明書ファイルをどうやって管理しているかという話。

まず昔の話:

  • 昔(v2.16以前) は Mozilla が作ってる証明書ファイルをバンドルしていた
  • でもこの方法だと、Mozilla 側の更新を取り込めない(requests にバンドルしてる側の証明書ファイルはどんどん古くなっていく)

更新を取り込むにはどうしたらいい?と考えて、requests が取ったのは以下の仕組み。

  • 証明書ファイル更新の仕組みを certifi という別パッケージに分離した
  • requests は certifi を使って証明書ファイルをゲット&更新している
  • 証明書ファイルを更新したい場合、自分で certifi パッケージをアップデートしてね
    • コマンドで言うと pip install -U certifi

Q: 結局 SSLError を逃れるためには要するにどうすればええの?

解1: verify=False をセットする

てっとり早い方法。

ただしこれは「SSL 認証はしません」というやり方であるため、通信先が本当に信用できる場合以外は使わないこと。もし信用しちゃいけない相手に対して verify=False しちゃうと(もっと言うとその先の HTTPS 通信でプライベートなデータを渡しちゃうと)最悪、通信先の悪者に悪用されちゃう。

解2: verify='SSL証明書のパス' をセットする

SSL証明書、サーバ証明書、ルート証明書、など呼び方は色々あるが、とにかく「SSL認証で使う証明書」を指定する。そうしたら、指定したその証明書の範囲で SSL 認証をしてくれる。

証明書は CA_BUNDLE という「信頼できる証明書のリスト」的なデータを使うのがてっとり早い。もし会社業務などで別途証明書のインポートを指示されてるなら、その証明書も追加してやる。

証明書ファイルは大体 .pem ファイルか .crt ファイル。中身は公開鍵の羅列。

ああ、あと CA_BUNDLE の入手先はたとえば以下。

おわりに

SSLやら証明書やら自体のお勉強ノートははてなブログに書いた

これでもう迷わないはず……。

95
92
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
95
92

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?