ふと思い立ってDockerでUbuntuを起動してその中でvimtutor
をやろうと思ったら、日本語が文字化けしたりと思いの外ハマったので、やり方をメモしておきます。
ちなみにmacOSなら標準でvimtutor
コマンドが入っていますし、WindowsでもGit Bashにvimtutor
が付属しているそうなので、わざわざDockerでやる人は少ないかもしれません。
私は新人にVimを教えるときに「vimtutorで練習するといいよ」と言っているので、実行方法の一環としてDockerでもできるかな? と試してみたのでした。
vimtutorとは
vimtutor
はVimの基本を学べるチュートリアルおよびそれを起動するコマンドです。
vimtutor
を実行すると、チュートリアルの内容が表示されたVimが起動して、その中で実際に操作しながら学べるようになっています。
チュートリアルの画面自体を操作しながら学べるというコンセプトがなかなか面白いです。今どきのアプリやゲームみたいですね!
普段使うエディタはVS Codeなど好きなものを使うものの、サーバー上での作業などで少なからずVimを触ることもあり、簡単でいいのでちょっと使い方を覚えたいな、という人はぜひともvimtutor
をやってみてください(冒頭のコラムで書きましたが、わざわざDockerでやる必要はないです)。
Dockerで実行する方法
まずDockerで普通にUbuntuを起動します。
# -i, -t: 標準入力とTTYの割当て(シェルやvimに必要)
# --rm: コンテナを終了したらコンテナを削除する
docker run -it --rm ubuntu:focal /bin/bash
bashが起動したら、以下の手順でVimと日本語パックを入れることで、日本語でvimtutor
が起動できます。
# vimとlanguage-pack-jaをインストール
apt update
apt install -y vim language-pack-ja
# LANGを日本語に設定
export LANG=ja_JP.UTF-8
# vimtutorを起動
vimtutor
日本語で存分にチュートリアルを楽しんでください!
おまけ
上記を一発でやるワンライナー
docker run -it --rm -e LANG=ja_JP.UTF-8 ubuntu:focal /bin/bash -c "apt update && apt install -y vim language-pack-ja && exec vimtutor"