目次
#1.はじめに
#2.環境
#3.インストールと起動
#4.Kiroを使ってみる
#5.感想
#6.おわりに
1.はじめに
※本記事は個人の見解であり、所属組織とは関係ありません
※本記事の執筆にあたり調査や検証をしていますが、技術的な誤りがありましたら申し訳ありません
※本記事の作成にあたり生成AIを活用しています
本記事では、2025年11月に一般提供されたAWSの新IDE「Kiro」を使い、Specモードによる仕様駆動開発を実際に試した結果をまとめます。
AWSが提供するIDEである「Kiro」ですが、いろんなところで話題ですよね。
2025年7月にお披露目され、以下記事の通り、先日2025年11月に一般提供されました。
AWSにはもともとAmazon Q Developerがありますが、Kiroの大きな特徴として仕様駆動開発という考え方があります。
ずっと気にはなっていたのですが、なかなか触ってみる時間が取れていなかったので、年末休みを活用して2025年のうちに触ってみました!
本記事ではインストールから簡単にWebアプリを作ってみるところまでレポートしてみようと思います。
Kiroを初めて聞いた方、私のようにKiroは認識しているけどまだ触ってみたことがない方の参考になると幸いです。
2.環境
OS:Windows 11 25H2
言語:Python(3.12.2)
3.インストールと起動
KiroはIDEなのでまずは端末にインストールするところから始めます!
1.以下URLにアクセスし、Windows用のインストーラをダウンロードします
2.インストーラを実行します
基本的にはデフォルトでぽちぽち進めていきます!
3.Kiroを起動する
Kiroを起動すると以下のような画面が表示され、認証方式を選択することができます。
私の場合、AWS Builder IDを持っているので、今回はこちらでログインしました。
ブラウザ上でログインをすると、Kiroのデータアクセス許可の確認があるので許可します。
認証後、VSCodeの設定引継ぎやテーマ、言語の設定を行うとKiroが起動します!
右下にある500の表示がAIモデル利用のためのクレジット表示となります。
無料ボーナスで500クレジットがもらえるみたいです!(なぜか4.61クレジットが消費済みなのでわかる方がいましたら理由を教えてください…)
4.Kiroを使ってみる
これでKiroを使う準備が整いました!
今回はローカルにclone済みのGitリポジトリを開いて実際にKiroを使ってみます!
1.Specモードを選択する
Gitプロジェクトを開くとVibeモードとSpecモードの選択がありました。
冒頭で記載した仕様駆動開発はSpecモードで行うらしいので、今回はSpecモードを選択します。
2.Kiroに要件を伝える
Kiroに以下のようにプロンプトを送り、仕様検討を行います!
Autoのプルダウンからはモデル(Claude Sonnet 4.5など)の選択が可能ですが、
モデルに応じて消費されるクレジットが異なります。
Autoにしておくことで自動的に適切なモデルを選択してくれるらしいのと、クレジットの消費を節約することができます。
プロンプトを送ったところ以下のように仕様の確認がありました。
基本機能のみを選択するとrequirements.mdというファイルで要件定義の結果が出力され、内容の確認を依頼されます。
要件を確認して今度は設計フェーズに進みます。
Kiroとやりとりしながら進めていくと、今度は設計の成果物としてdesign.mdが出力されました。
設計を承認すると今度は実装フェーズに入ります。
設計フェーズでtasks.mdが生成されており、このタスクを順に消化することで実装フェーズが進んでいきます。
実装が完了するとローカルでアプリケーションを起動して動作確認するように促されます。
動作させてみるとあっという間にTodo管理を行うWebアプリを動かすことができました!
5.感想
ウォーターフォールモデルに近いプロセスで開発が進められるという点と要件定義や設計の成果物をドキュメントとして残すというところに感動しました。
AIが使うドキュメントなのでマークダウン形式ではありますが、いわゆるレガシーな開発プロセスを採用している企業にも需要はありそうだと感じます。
6.おわりに
本記事ではKiroのインストールから使ってみるところまでをご紹介しました。
初めて触ったというところとドキュメントを読み切れていない部分があるので、誤りや不足があったら申し訳ありません。
今後はKiroを使ったプロジェクトチームでの開発プロセスや設計ドキュメントの管理方法についても検討してみようと思いました。














