この記事は、Japan AWS Jr. Champions Advent Calendar 2025 シリーズ1・10日目の記事となります。
はじめに
こんにちは、2025 Japan AWS Jr. Championsのsrkwrです!
先日、富士通が開催しているAIハッカソン(FUJI HACK2025)にテックサポーターとして参加しました。
テックサポーターとして関わるのは今回が初めてだったため、参加者の皆さんがより良いアイデアや成果物を生み出せるよう、どのように支援すべきか悩んでいました。
そんな中、以前から気になっていたAWSのPartyRockを試してみたところ、想像以上に使いやすく便利で、今回の悩みにもぴったりだと感じました。
そこで本記事では、PartyRockの簡単な概要に加えて、実際に使って良かった点を紹介します。
PartyRockとは
Amazon Web Servicesブログ上では、「誰でも生成AIのアプリケーションを作成し共有できるサービス」として紹介されています。
PartyRockへのアクセスはコチラから
昨年のAWS Summit Japanや「The PartyRock Generative AI Hackathon by AWS」などで、すでにご存知の方も多いかと思います。
ちなみに今回私が作成したアプリは以下になります。
Hackathon-Coach:
当日はこちらを参加者の皆さんにも共有し、アイデア出しやプロンプト生成のたたき台として活用しました。
ここからは、実際にアプリを作成し、参加者に使ってもらうまでの過程で感じた良かった点を紹介します。
良かった点①:Whiskersとの会話で0→100まで磨いていける
PartyRock内のWhat's newを見ると、2025年9月1日にAIコンパニオンWhiskersが導入されています。
このWhiskersが非常に優秀で、作りたいアプリの概要を伝えるだけで、適切なウィジェット選定からレイアウト、必要な機能のたたき台まで自動生成してくれます。
アプリ作成画面左側にWhiskersとのチャット欄が表示されます。
0→1のスピードを上げてくれるだけでなく、生成されたたたき台を通じて各ウィジェットの使い方なども学ぶことができるため、その後の1→100にブラッシュアップしていく際のアイデアを広げることができました。
0→1:Whiskersにアイデアを伝えるだけでたたき台レベルまで生成できます
1→100:Whiskersのたたき台を参考にアイデアが広がります
良かった点②:多段階生成の実装が簡単
こちらは私が作成したアプリの一部になります。
このアプリではアイデアやMVP仕様を生成できますが、並列に生成を走らせた結果、アイデアと全く異なるMVP仕様が出てきてしまっては意味がありません。
理想は、まずアイデアを生成し、その内容を踏まえてMVP仕様を生成できることですよね。
PartyRockでは、こうした並列生成と段階的生成を使い分けながら、あるウィジェットで生成した文章を別のウィジェットに渡して文章生成を行うことができます。
MVP仕様のプロンプトにアイデアが引数として含まれています。
こうした仕組みを、AWS上などで実際のAIアプリに作り込もうとすると実装が大変ですが、PartyRockなら簡単に実現できます。
並列生成だけでなく、段階的生成も可能です
良かった点③:金銭面・心理面のハードルが低い
PartyRockは、アプリケーションの作成者・利用者のいずれも無料で利用できます。
しかも利用開始にあたってAWSアカウントやクレジットカードの登録は不要で、以下いずれかのアカウントがあれば使えます。
- Apple
- Amazon
無料で利用できる代わりに、1日の利用上限はトークン数で管理されています。
ただ、上限に達しても翌日になればリセットされますし、アプリを1つ作る程度であれば1日の上限内で十分に実装できます。
アプリ作成時にWhiskersと対話する際に消費するトークンも、1日の利用上限の対象です
一般的にAIアプリは実装の手間に加えてインフラ費用もかかるため、数日限りのイベント向けに作ると「使ってもらわないともったいない」という気持ちが生まれます。
しかしハッカソンでは、参加者に自由にアイデアを出してもらうためにも、使うツールや実装方法まで含めて自由であるべきだと思います。
ハッカソンに向けてアプリを用意したいという自分の気持ちと、参加者に余計なプレッシャーを与えないことを両立しやすい点で、PartyRockは相性が良かったと感じました。
金銭面・心理面での負担なく、AI アプリを用意できます
そのほかにも
今回作成したアプリには利用しませんでしたが、PartyRockでは画像生成やデータ分析にも対応しています。
これらの機能をアプリに組み込めるため、文章生成に限らず、さまざまな用途のアプリを自由に作成できそうです。
以下は画像生成・データ分析画面になります。
試しに「AI Hackathon」と入力し、画像を生成させてみました。
一瞬でこちらの画像が生成されました!
PartyRockの画像生成にはAmazon Novaが使用されているようですが、プロンプトを細かく作り込まなくても、想像以上に完成度の高い出力が得られました。
まとめ
本記事では、AIハッカソンに向けてPartyRockでAIアプリを作成し、その中で感じた良かった点をまとめました。
- Whiskersとの会話で0→100まで磨いていける
- 多段階生成の実装が簡単
- 金銭面・心理面のハードルが低い
一方で、利用シーンによっては1日の利用制限を超過してしまったり、限られた機能だけではを物足りないと感じることもあるかもしれません。
そうした点を踏まえると、今回のように数日間、あるいは1日単位のイベントを企画・運営する際に、あくまで補助ツールとして利用する分には特に相性が良いと思います。
ぜひ活用してみてください。







