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Amazon Q Developer から リモート MCP Server に3分で接続

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Last updated at Posted at 2025-09-29

はじめに

2025年9月17日のアップデートで、Amazon Q Developer (CLI / IDE) がリモート MCP サーバーに対応しました。

私は主に VS Code で Amazon Q Developer を利用しているため、本記事では IDE = VS Code として説明します。

今回のアップデートにより、従来の STDIO に加えて HTTP 接続もサポートされました。これにより、IDE 上で MCP 追加から権限付与までシンプルに完結できます。

Amazon Q Developer 概要

Amazon Q Developer は Amazon Bedrock 上に構築された会話型 AI アシスタントで、アプリケーションの理解・構築・拡張・運用を支援してくれます。

IDE 上ではコーディングアシスタントとして動作し、コードの生成や改善を支援するために以下の機能を提供します。

  • コードに関するチャット機能
  • インラインでのコード補完
  • 新規コード生成
  • セキュリティ脆弱性スキャン
  • 言語バージョンの更新対応
  • デバッグ支援
  • パフォーマンス最適化

詳細については以下をご確認ください。

今回は Amazon Q Developer からの接続先として、AWS Knowledge MCP Server を利用します。

AWS Knowledge MCP Server 概要

AWS Knowledge MCP Server は最新の AWS ドキュメント・API リファレンス・アーキテクチャガイド等にリアルタイムでアクセスできるフルマネージド型のリモート MCP サーバーです。

現在はプレビュー版ですが、類似の AWS Documentation MCP Server と比較すると、What's New や Builder Center の記事なども索引化しているため、より多くのナレッジを参照することができます。

これまで Amazon Q Developer (CLI / IDE) では HTTP 接続が使えず、AWS Knowledge MCP Server を利用する際は mcp-remotemcp-proxy を経由して STDIO 接続する必要がありました。しかし今回のアップデートで、HTTP 接続が可能になり、こうした設定は不要になりました。

AWS Knowledge MCP Server の利用に認証は不要ですがレート制限があります。
また、パブリックインターネットにアクセスする必要があるため、入力情報の取扱いには注意が必要です。

詳細については以下をご確認ください。

IDE 上の Amazon Q Developer に AWS Knowledge MCP Server を接続することで、開発の速度と品質を同時に高めることができます。

Amazon Q Developer × AWS Knowledge MCP Server

それでは実際に、IDE 上の Amazon Q Developer から AWS Knowledge MCP Server へ HTTP 接続してみます。

本記事では、拡張機能のダウンロード方法や Amazon Q Developer へのログイン方法には触れません。ただし、IDE および拡張機能のバージョンが最新であることを事前に確認してください。

記事執筆時点 (2025年9月30日) では、Amazon Q のバージョンは 1.96.0 でした。

接続方法

  • IDE を起動したら、Amazon Q のチャット画面右上にある工具アイコン「Configure MCP servers」をクリックします
  • 「MCP Servers」画面が開くので、右上の+アイコン「Add new MCP server」をクリックします
  • 「Add MCP Server」で以下の画像を参考に入力し、Save をクリックします

Scope:Global (全ワークスペース)
Name:aws-knowledge(任意)
Transport:http
URL:https://knowledge-mcp.global.api.aws
Headers:AWS Knowledge MCP Server は認証不要であるため記載の必要なし
Timeout:60(デフォルト)

  • Save をクリックすると、AWS Knowledge MCP Server が提供する 3 つの Tools の説明が表示され、あわせて各 Tool の権限設定を行うことができます

read_documentation: AWSドキュメントページを取得し、Markdown形式に変換する
recommend: AWSドキュメントページ向けのコンテンツ推奨を取得する
search_documentation: すべてのAWSドキュメントを検索する

Ask:ツールを使用するたびに確認を求めます
Always allow:毎回の確認なしにツールを実行します
Deny:このツールの使用を許可しません

今回は、すべての Tool をデフォルト設定の Ask にしておきます。

  • MCP Servers 画面に戻ると、「aws-knowledge」が追加され、有効になっていることを確認できます

ドキュメントを確認しながら進めましたが、接続設定にかかった時間はおよそ3分でした。

シーケンス図

Amazon Q Developer に、今回の AWS Knowledge MCP Server への接続手順をシーケンス図として生成してもらいました。

GUI を使用して IDE の Amazon Q Developer に MCP サーバーを追加すると、構成は次の 2 つのファイルのいずれかに保存されます。

  • Global:~/.aws/amazonq/default.json
  • This workspace:.amazonq/default.json

動作確認

まずは、Amazon Q Developer で AWS Knowledge MCP Server が正しく認識されているかを確認します。

入力:

利用可能な MCP サーバーを列挙し、aws-knowledge のツールだけ一覧を出して

回答:

利用可能なMCPサーバーを確認し、aws-knowledgeのツールを一覧表示します。
現在利用可能なMCPサーバーとツール:
aws-knowledge サーバーのツール一覧
awsread_documentation - AWS ドキュメントページを取得してマークダウン形式に変換
awsrecommend - AWS ドキュメントページの関連コンテンツ推奨を取得
awssearch_documentation - 公式 AWS ドキュメント検索 API を使用した検索

その他の利用可能なサーバー
awslabsaws-diagram-mcp-server - AWS アーキテクチャ図の生成
標準ツール - ファイル操作、コードレビュー、ディレクトリ操作など

aws-knowledge サーバーは AWS の公式ドキュメントの検索、読み取り、推奨機能を提供しています。

この結果から、AWS Knowledge MCP Server が Amazon Q Developer に利用可能な MCP サーバーとして認識されていることが確認できます。

続いて、各 Tool が実際に使用できるかを確認します。ここでは例として、read_documentation を試してみます。

入力:

このURLをaws-knowledgeで読み込み、重要ポイントを箇条書きで出力して:
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/09/aws-neuron-2-26-announce/

すると、以下のように read_documentation Tool の使用許可を求められました。あわせて、Tool を利用する理由も表示されていることがわかります。

「Run」をクリックすると以下のような出力が得られました。

回答:

AWS Neuron SDK 2.26.0 の重要ポイント
• 新フレームワークサポート: PyTorch 2.8 と JAX 0.6.2 に対応
• Trainium2 (Trn2) 推論機能強化: Trn2インスタンスでの推論性能が向上
• 新モデル対応:
FLUX.1-dev 画像生成モデル
Llama 4 Scout および Maverick バリアント(ベータ版)
• エキスパート並列処理: 混合エキスパート(MoE)モデルを複数NeuronCoreに効率分散(ベータ版)
• 新しいNeuron Kernel Interface (NKI) API: 追加機能を提供
• Neuron Profiler改良: 分散ワークロードのシステムプロファイルグループ化など強化機能
• 全リージョン対応: Inferentia・Trainiumインスタンス対応の全AWSリージョンで利用可能
• パフォーマンス向上: 機械学習ワークロード向けモニタリング機能の改善

read_documentation Tool を用いて、要約を出力することに成功しました。

もちろん、search_documentation Tool と Amazon Q Developer のコーディング機能を組み合わせることで、AWS ドキュメントに準拠した実装を行うことも可能です。

入力:

aws-knowledgeを使用してAWS公式ドキュメントを読み込み、60 秒だけ有効なダウンロード用の署名付き URL を返す API を実装して

今回は、search_documentation Tool と read_documentation Tool が使用されているようです。

実際に出力されたコードは以下になります。

presigned-url-apii.js
const { getSignedUrl } = require("@aws-sdk/s3-request-presigner");
const { S3Client, GetObjectCommand } = require("@aws-sdk/client-s3");
const express = require('express');

const s3 = new S3Client({ region: process.env.AWS_REGION || "us-east-1" });
const app = express();
app.use(express.json());

app.post('/download-url', async (req, res) => {
  try {
    const { bucket, key } = req.body;
    const command = new GetObjectCommand({ Bucket: bucket, Key: key });
    const url = await getSignedUrl(s3, command, { expiresIn: 60 });
    res.json({ url });
  } catch (error) {
    res.status(500).json({ error: error.message });
  }
});

app.listen(3000, () => console.log('署名付きURL API running on port 3000'));
package.json
{
  "name": "presigned-url-api",
  "version": "1.0.0",
  "main": "presigned-url-api.js",
  "scripts": {
    "start": "node presigned-url-api.js"
  },
  "dependencies": {
    "@aws-sdk/client-s3": "^3.0.0",
    "@aws-sdk/s3-request-presigner": "^3.0.0",
    "express": "^4.18.0"
  }
}

また、回答には実行方法も出力されていました。

回答(一部抜粋):

Amazon Qフォルダ配下に60秒有効な署名付きURL生成APIを実装しました。

実行方法:

cd "Amazon Q"
npm install
npm start

APIテスト:

$body = @{
   bucket = "your-bucket"
   key = "your-file.pdf"
} | ConvertTo-Json

Invoke-RestMethod -Uri "http://localhost:3000/download-url" -Method POST -ContentType >"application/json" -Body $body

AWS公式ドキュメントに基づき、getSignedUrlとexpiresIn: 60で正確に60秒後に無効化される署名付きURLを生成します。

実際にバケット名とファイル名を書き換えることで、ファイルをダウンロードすることができました。

まとめ

Amazon Q Developer (CLI / IDE) がリモート MCP サーバーに対応したことで、これまで必要だった mcp-remotemcp-proxy の設定が不要になり、わずか 3 分で AWS Knowledge MCP Server と接続できるようになりました。

特に AWS Knowledge MCP Server は公式ドキュメントや What's New を横断的に検索・取得できるため、「根拠のある素早い意思決定」や「公式ドキュメント準拠のコード実装」に大きな効果を発揮します。

IDE から公式ドキュメントを直接参照しながら実装できる仕組みは、開発効率と品質を同時に高める強力な手段となります。ぜひ試してみてください。

参考文献

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