0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

権限周りのエラー解消: 他ユーザーのテーブルの参照権限を付与する方法

Posted at

権限周りのエラー解消: 他ユーザーのテーブルの参照権限を付与する方法

前提条件・背景

Oracleデータベースを使用していると、他のユーザーが所有するテーブルを参照する際に権限に関するエラーが発生することがあります。この問題を解決するために、特定のオーナーのテーブルに対して他のユーザーに参照権限を付与する方法をまとめました。

1. 権限を付与する目的

他のユーザーが所有するテーブルにアクセスするためには、適切な権限を持っている必要があります。権限が不足している場合、次のようなエラーが発生します。

ORA-00942: テーブルまたはビューが存在しません

又は

ORA-01031: 権限が不足しています

このエラーを解消するためには、対象のテーブルに対して参照権限を付与する必要があります。また、権限の設定が適切でない場合、特にストアドプロシージャ内でエラーが発生することがあります。

2. 具体的な手順

2.1 特定のオーナーのテーブル名を取得

まず、特定のオーナー(例: OWNER_A)が所有するテーブル名を取得します。以下のSQLクエリを使用します。

SELECT OBJECT_NAME 
FROM ALL_OBJECTS 
WHERE OWNER = 'OWNER_A' AND OBJECT_TYPE = 'TABLE';

2.2 PL/SQLを使って権限を付与

次に、取得したテーブルに対して、他のユーザー(例: OWNER_B)にSELECT権限を付与するためのPL/SQLブロックを作成します。

-- 実行ユーザー: OWNER_A
BEGIN
    -- OWNER_Aのテーブルをループして、OWNER_BにSELECT権限を付与
    FOR r IN (SELECT OBJECT_NAME 
              FROM ALL_OBJECTS  (※ないしはDBA_OBJECTS)
              WHERE OWNER = 'OWNER_A' AND OBJECT_TYPE = 'TABLE') 
    LOOP
        -- 動的にGRANT文を実行
        EXECUTE IMMEDIATE 'GRANT SELECT ON OWNER_A.' || r.OBJECT_NAME || ' TO OWNER_B';
    END LOOP;
END;

2.3 スクリプトの実行

このPL/SQLブロックをOWNER_Aとして実行します。これにより、OWNER_Aが所有するすべてのテーブルに対して、OWNER_BSELECT権限が付与されます。

3. 注意点

  • このスクリプトは、権限を付与するための権限を持つユーザー(ここではOWNER_A)として実行する必要があります。
  • 事前に、OWNER_Bが正しいユーザー名であることを確認してください。
  • ※参照権限が不足している場合、他のオブジェクト(ビューやストアドプロシージャ)へのアクセスも制限されることがあるため、関連する権限をすべて確認することが重要です。

4. まとめ

Oracleデータベースにおける権限管理は非常に重要です。特に他のユーザーのテーブルを参照する際には、適切な権限を付与することでエラーを回避できます。権限付与していなくてテーブル参照出来ない際にはぜひご活用ください。

採用拡大中!

アシストエンジニアリングでは一緒に働くフロントエンド、バックエンドのエンジニア仲間を大募集しています!
少しでも興味ある方は、カジュアル面談からでもぜひお気軽にお話ししましょう!
お問い合わせはこちらから↓
https://official.assisteng.co.jp/contact/

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?