はじめに
ECサイトのGoogleAnalytics(以下GA)の分析に、Tableauを使ってみたのですが、セッション数の値がGA上に比べてとても少ない問題が発生しました。
試行錯誤して解決した内容をまとめておきます。
現象
日別や、誘導元別、キャンペーン別、デバイス別、商品カテゴリ別で、セッション数・購入件数・CVRを分析してみようと思い、データソースを以下のように設定しました。
使いそうなディメンションとして、
- キャンペーン
- 日付
- デバイスカテゴリ
- 商品カテゴリ
- 参照元/メディア
メジャーとして、
- 数量
- 商品の収益
- セッション
- 固有の購入数
を設定しています。
ワークシートでこんな感じで設定してみると、一見、正しく数字が表示されているようですが、セッション数がGAと違い明らかに少ない。
原因
Tableau はGoogle Analyticsに接続する際にGAのAPI経由でアクセスしています。
このAPIに関連して、以下の記載がありました。
Google Analytics 抽出とポータル番号が一致しない
[セッション] の正しい結果を取得するには、すべてのイベント関連ディメンションをクエリから削除する必要があります。
これがおそらく原因のようでした。
解決策
以下のように、ディメンションから、商品カテゴリを削除してみると、
GAと同じセッション数になりました。
セッション数がGAと違っている場合は、ひとつのウェブサイト(GA)でも、分析したい内容によってデータソースを分けて作成するしか解決策はないようです。
応用編
例えば、以下の二つのグラフを作ってひとつのダッシュボードに表示したい場合、
①参照元別のセッション数・CVR
②商品カテゴリごとの購入件数、購入金額
それぞれ、別々のデータソースに接続して作成し、ダッシュボードに①②に表示し、「日付」で相互にフィルターがかかるようにすることで、流入元と、売れた商品の内訳を可視化するダッシュボードを作成することができました。
Tableauというより、Google AnalyticsのAPIの制約だと思いますが、把握しておくと、より効率的にレポート作成ができそうです。