「東京大学 ブロックチェーンイノベーション寄付講座」を受講してみました

前書き

Qiitaの記事を書くのはとても久しぶりです。ほとんど自分自身の備忘録としてしか使っておらず、誰かに共有するような書き方をしていませんでした。今私はCAMPFIREのグループ会社であるLiveforで開発エンジニアをしています。一緒に開発をしている仲間から今回アドベントカレンダーに誘われて、久しぶりに記事を書くことになりました。これを機にインプット・アウトプットを習慣化するきっかけになれば良いかなと思っています。
誘ってくれたkyaryさん、ありがとうございます！！この場を借りて感謝します。👍👍👍

東京大学 ブロックチェーンイノベーション寄付講座

早速ですが今年、東京大学 ブロックチェーンイノベーション寄付講座を受講しました。きっかけですが、それは車内のslack雑談でした。「東京大学でブロックチェーンが学べるから皆さんもどう？」というつぶやきでした。Liveforにジョインしたブロックチェーンへの興味があったからです。

チャンス！！これはやるしかない！！💪

と思い早速申し込みをしました。

講座内容

ということでここからは講座内容を紹介してきます。

受講料は無料（有名企業の寄付で運営）

寄附講座ということで受講は無料です。錚々たる企業がスポンサーになっています。遠隔でも受講できるので地方にいる方でも学ぶのに全く支障がないです。必要なのはやる気だけ！！！

申し込みはGoogle Formから

から申し込むとDiscordサーバーへの招待が届きます。以降の情報はこのDiscordサーバーを通して送られます。講義資料のドライブのURLや限定公開のyoutube動画URLが投稿されます。また質問があればDiscordサーバーを通して行うことができます。

毎週１回、1.5時間程度の講義youtube動画が公開

4月から講義が始まり週一回のペースでLive動画が配信されます。だいたい火曜の18:45くらいに行われていました。「仕事や用事で受講できなかったらどうしよう...」そんな貴方に耳寄りな情報です。翌日以降に限定動画が配信されます。私は主にこちらでした。1.25倍速で聴きながら要点でリピートして理解していきました。
全25回となかなかの分量なのでコツコツやるのが大事です。私も特に忙しい時期は1~2回未受講な動画をスタックしていました...すいません🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️

サンプルコードがgithubで公開

座学だけでなく実際に開発でコードを書く講座も存在します。

• https://github.com/blockchaininnovation/practice_contract
• https://github.com/blockchaininnovation/practice_frontend

こちらのサンプルコードをもとにローカルネットanvilで起動したCAに対して、Vue.jsのWebページからmetamaskを連携させEOAからコントラクトを実行するというものです。私もまずはこのリポジトリをクローンしてローカル稼働させるところから始めました。講座の動画や資料をもとにやっていけばそこまで難しくないと思います。

** CA: contract address
** EOA: externally owned account
** metabask: Web3ネットワークに接続できるウォレットアプリケーション

私もNFTを作ってみました

それで今日に至るわけですが、最後に自分で何かを作らないと身にならないなと思いNFTを作ることにしました。

参考になったもの

ここでもLiveforの仲間に相談したのですが、以下のサイトがとても参考になりました。ここでも相談できる仲間の存在にとても助けられました🥹🥹🥹

• https://cryptozombies.io/jp/
  • イーサリアムのコントラクトをゲーム感覚で学べるサイト
  • solidityの初歩として大変参考になりました
• https://wizard.openzeppelin.com/
  • ERC20などのsolidityの雛形を作成してくれるサイト
  • open zeppelinの仕様を調べることができます
• https://www.alchemy.com/faucets/ethereum-sepolia
  • イーサリアムの開発用テストネット（Sepolia）で使う通貨を給付してくれるサイト

成果物

というわけで出来上がったのでこちらのリポジトリです。

コントラクトのオーナーのみがERC-721のトークンを発行できると言うものです。
実質的にはサンプルとしての機能しか今はないですが、いずれはメインネットのデプロイを考えています。　Web3ではまず参加者に利益があるような経済圏や仕組みを設計しなければなりません。そのあたりのアイディアが煮詰まったらデプロイしようと思います。（例えばソフトクリームの勲章とか？？）

中間試験と最終試験を受けると...

この講座では中間試験と最終試験の2回試験があります。その結果と普段のDiscordでの発言などが加味され、ブロンズ・シルバー・ゴールドのSBTがもらえます。Soul Bound Tokenという他人に譲渡できないNFTの一種です。（近年では卒業証書など応用される事例などがあるそうです）
2回の試験を受けた結果、無事私のmetamaskにシルバーのSBTが附与されました！！！🎉🎉🎉

最後に

今回とても良い経験になりました。技術的なこと（楕円曲線暗号やゼロ知識証明）のことも触れたかったのですが、それはまたの機会にしたいと思います。この記事で私自身とても良い振り返りになりました。