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凡人SI屋のトラブル対応回顧録 第2回 消えるクライアント

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こんにちは
なりたぐと申します

今回はいくつかの現場でちょくちょく見かけたトラブルについて記載します
そのトラブルとは・・・
 
「消えるクライアント(Windows)」

です

勘のいい方、お察しの早い方は「あぁ、アレのことかな」と想像がつくことでしょう
そうですクライアントのPCも物理から仮想になったことでチラホラ見るようになったID重複にまつわるトラブルをいくつか紹介したいと思います

Case-1 ドメコンから消えるクライアント!

あるプロジェクトに参画していた時、新規プロジェクトとしてドメコンを構築した後、構築したドメインに参加させたはずのクライアントPCのコンピュータアカウントがドメコンのコンピュータ一覧から消えたり現れたりする現象が起きていた
WSUSサーバもドメインに参加しており、WSUSのコンピュータ一覧からも同様に消えたり現れたりする事象が起きていた
事の発覚はクライアントのユーザーからログインできないといった問い合わせからだった
確認するとログインできる状態じゃないとかそんなコンピューターは見つからないといったメッセージが出て確かにできない
踏み台からドメコンに直接RDP接続して一覧を管理コンソールから見ると

「確かに、コンピュータアカウントがない、、、ドメインに参加させたはずなのに」

と思っていたら次の日に同じタイミングで作成した別のクライアントコンピューターが同じ現象でログインできなくなっていた

しかし昨日消えたはずのコンピュータアカウントはドメコンに復活してシレっと存在しているではないか!?

『何もしていないのになぜ消えたり現れたいするのか‥・』

事象を検索ワードに検索するとSIDの重複という言葉が出てきた。そのサイトの説明よればドメコンがクライアントマシンをユニークな識別をするときに使われるもので重複するとログインできなくなるといった不具合が出るというものだった
今回の事象と全く同じ事象だったので消えるクライアントのSIDを確認すると見事に一致・・・・
それと同時にsysprepなるID重複を解消するツールも紹介されていたが、いろいろなものが初期化されるため既に使っているクライアントは実行すると影響(インパクト)が大きいため現場のリーダーに相談することにした
相談の結果、この時はプロジェクトの走り始めとユーザーである開発が内部ということもあったので

[クライアントの再作成] ⇒ [sysprep実行] ⇒ [開発Tのセットアップ(アプリケーション)]

で事なきを得た。

<<原因>>
クライアントPCのSID重複

<<影響>>
・ADの管理コンソールからの適正な管理(GPOの対象OUにいるかなど)ができなくなる
・WSUSから配布するMSパッチの管理が出来なくなる

<<対応>>
・既成の仮想クライアントの削除
・仮想クライアントの再作成とsysprepの実行
・仮想クライアントの再セットアップ

Case-2 WSUSの対象一覧から消えるクライアント!

Case-1とはまた別のプロジェクトの案件に参画していた時に、sysprepを実行してSIDを初期化していたにも関わらずCase-1のような事象が発生した

ドメコンのコンピュータアカウントの一覧を確認するも管理コンソールの一覧からは一切消えておらずすべてのコンピューターがアカウントとして存在している
だがWSUS上にドメイン参加させたコンピュータアカウントが先月のMSパッチ適用時には存在していたPC-Aが消えていたのだ
しかし翌月になると今度は同じタイミングでドメインに参加させたPC-Bが消えてしまい、先月に消えていたPC-Aは元通り存在していた
WSUSのコンピュータ一覧にも表示されている・・・・sysprepもしているはずなのに‥‥
お客さんの方でMSのユニファイドサポート契約があり、問い合わせができるとのことだったのでサポートに問い合わせをしてみたところ以下のレジストリの値が同じになっているものがあるか確認せよとの回答だった
<確認するレジストリの値>
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\WindowsUpdate
・SusClientId
・SusClientIdValidation

確認してみるとPC-AとPC-Bの[SusClientId]の値が全く同じであったため、サポートからの回答で「重複していた場合はこれらの値を一度削除のうえ、WSUSへ再度接続しなおし(クライアントからアップデートの確認ボタンを押下)をしてみてください」とあり
PC-AとPC-Bのそれぞれの値が異なるのを確認してからアップデートの確認をするとWSUSのコンピュータアカウント一覧に両方表示されたため、その後様子を見ると事象は解消され二度と起こることはなかった
sysprep実行時にレジストリから消えなかったか、消えたけど同じ値を運悪く引いたというのが今回の見解ではあるが、、、

「SIDとは別のところでWSUSが管理するIDがある」

というのを知った

<<原因>>
クライアントPCの[SusClientId]重複

<<影響>>
・WSUSから配布するMSパッチの管理が出来なくなる

<<対応>>
・レジストリから該当するキーの削除
・WSUSサーバへの再接続(WindowsUpdateの確認ボタンの押下)

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