Globee Advent Calendar 14日目の記事になります。
こんにちは。2023年、2人目のデザイナーとしてGlobeeにジョインした苗村と申します。コミュニケーションデザイナーとして、あらゆるタッチポイントでデザインをアウトプットしています。 14日目の記事を担当します。よろしくお願いします。
Adobe MAX 2023
先日の11月16日、日本でもAdobe MAX 2023が久々のオフライン開催となり、参加して参りました。イベントの様子はGlobee一人目のデザイナー、西田の記事をご覧ください。
なんといっても目玉は「Adobe Firefly」による生成AI。開発中の「Project Stardust」のプレゼンにも驚かされました。
個人的にはillustrator(通称イラレ)のアップデートもとても熱く、その中でも試したかった機能についてお話しします。
目立っていたillustratorのアップデート
1.テキストからベクター生成(Beta)
2.生成再配色
3.Retype
4.モックアップ(Beta)
他も数多くありますが、上記4つが特に目立っていました。今回は4.の「モックアップ(Beta)」をピックアップします。
モックアップ(Beta)
モックアップ機能とは
↑上の立方体の画像のように、オブジェクト(ベクターのみ)を画像の中に立体的に配置できる機能です。
AIが画像Aから空間・パースを把握し、ロゴやポスター・フライヤー等のオブジェクトを画像Aの中に自然に馴染ませてくれます。
モックアップを作成する
今回はいつもお世話になっているUnsplashから画像をダウンロードしたので、以下3ステップで出来てしまいます。
(画像の加工が必要な場合は事前にphotoshopの生成AIで時短作成)
↓
①選択ツール(v)でオブジェクトと画像をで選択
②オブジェクトメニューからモックアップ(Beta)→作成
③大きさ、角度などを調整 (コピペで数も増やせます)
手厚いおまけ
モックアップを作成すると、いきなりウィンドウが現れます。そこには同様のオブジェクトをAdobe stockの画像サンプルに配置した、数パターンのイメージがありました。当然ライセンスの購入をしなければ商用利用はできませんが、ありがたいおまけです。
ただし、1つのオブジェクトを配置した場合は悪くない仕上がりですが、複数のオブジェクトで作成した場合は残念なイメージが上がってくるのでご注意ください。
モックアップ作成時の注意点・補足
・オブジェクトはベクターデータに限る
・ベクターデータはグループ化しておく必要がある
・一度配置した画像をリサイズして上書き保存するとバグが出る
・一枚の画像にオブジェクトは複数種類を配置可能
・ワンクリックで解除することができ、元に戻せる
・Adobeストックのイメージも確認したい場合は、オブジェクト1つが推奨
今後期待するアップデート
オブジェクトの融通
もちろんBeta版でも素晴らしいのですが、ベクターデータだけではなく、ラスターアートワークや効果を含んだオブジェクトでも作成できるようになると嬉しいです。
現状の弊社ロゴのillustratorデータでは簡単に作成することが出来ません。(Ouch!)
シンボル部分のグラデーションはクリッピングマスク処理しているためこの様な結果になります。ベクターデータなら可能なので、ライブトレースを行えば作成出来ますが、どうしても輪郭は甘くなります。
面の認識力のアップ
空間における面、陰影による凹凸やシワや形状等、より精密になると文句なしです。↓テニスコートのグラウンドの認識はいまひとつでしょうか。一枚の画像のなかに複数のオブジェクトを配置できるのはとても魅力的です。
まとめ
既にモックアップ機能の記事はありふれていますが、弊社のロゴで試すことで壁にぶち当たることができました。現業務での使用頻度は多くはありませんが、コーポレートアイテムやノベルティ等、検証・提案をする中で時間と工程を大幅に短縮してくれる予感がします。
パッケージやディスプレイ、広告等で大量のモックアップが必要な業務では、大きなサポートになるのではないでしょうか。Beta版ということなので、今後のアップデートに期待しています。
長年利用させてもらっているillustratorに、モックアップ機能という画期的な機能を導入してくれたAdobeに心から感謝すると共に、日々お世話になっているUnsplashにも改めて感謝の意を表し、結びとさせていただきます。
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