はじめに
会社等で共用PCを使う時、共通アカウントでなく、利用者個々のアカウントを複数を作るパターンも多いかと思うが、その際、各ユーザー環境で python
や jupyter
のセットアップをするのも面倒だったので、Windows環境に入れる事を試してみた。
最終的には問題なくできたのだが、想定外にハマった部分があったため、その時の内容をメモとして残しておく。
実施環境
Windows 10 Pro
python 3.8.10
メモ内容
まず最初に気を付ける事
インストールの際に、いくつかのオプション設定をする場面が出てくるが、以下の赤枠のチェックを忘れず、C:\Program Files
等にインストールする事。
(下図は、python 3.11系のインストール時の画面キャプチャ)
問題が起こったタイミング
この後、管理者ユーザーのままコマンドプロンプトを立ち上げ、Python -V
や pip list
が動くことを確認したので、pip install jupyter notebook
よりパッケージのインストールを行ったのだが、ここで問題発生!
コマンドプロンプト上で、jupyter notebook
を実行しても以下の様に、パスが通っていない様なエラーメッセージが出る!
'jupyter' は、内部コマンドまたは外部コマンド、
操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。
python
や pip
は通っているので、パスは問題ないと思いながらも、念のため システム環境変数のPath
を確認したが、以下2つが含まれており、やはりそこは問題なさそう。
C:\Program Files\Python39\Scripts
C:\Program Files\Python39\
普通であれば、jupyterなどのexeファイルがダウンロードされる場合、Scripts
に格納されるはずなので(だからコマンドプロンプト上で直叩きできる)、そこを確認したところ・・・
pip しか入ってないやん!!!
しかし、pip list
ではちゃんと、jupyter
等は出てくる。。。
pip install jupyter notebook
で取ってきたパッケージがどこに行ってしまったのか探したところ、以下に格納されている事が分かった。
C:\Users\Admin\AppData\Roaming\Python\Python38
※この中に、site-packages
や Scripts
のフォルダが出来て、パッケージや実行ファイルがダウンロードされていた。
ここからは推測になるが......
試しにsite-packages
内のものをどこかに移動したら、import [パッケージ名]
がエラーになったため、Python環境上における参照ライブラリ先は、デフォルト以下の2つになるのかと推測。
・C:\Program Files\Python38\Lib (ベース環境)
・C:\Users\Admin\AppData\Roaming\Python\Python38\site-packages (ユーザー環境)
この状態では、他のユーザーでパッケージが利用できないので、どこかで間違えたpip install
のやり直し。(というか、そもそもjuypter notebook
動かないし......)
原因究明!
結論だけ言うと、コマンドプロンプトを右クリックして 管理者として実行
していなかった事が原因。
(管理者ユーザーで入っているのであまり気にしなかったが、言われてみれば確かに、管理者アカウントも1ユーザーではあるため、その様になるのか......?)
管理者として実行
したコマンドプロンプト上で、pip install jupyter notebook
を実行したところ、ベース環境の C:\Program Files\Python38
にパッケージも実行ファイルも入ったため、これにて一件落着!