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Linuxにおけるディジタル回路設計の環境構築

Last updated at Posted at 2023-07-13

目次

  • はじめに
    • 注意
    • OS環境
    • 目的
  • 環境構築
    • Step.0 Homebrewの導入
    • Step.1 Icarus Verilogのインストール
    • Step.2 GtkWaveのインストール
  • おわりに

はじめに

注意

私は初学者であり、一部の用語を誤って記述している可能性があります。また、動作未確認の補足情報がいくつかございますが、ご了承ください。

OS環境

検証環境はLinux Mint 20.3 cinnamonです。また補足としてMacの方法も少し記載しているので、ご確認ください。

目的

Linux Mintでデジタル回路の実験環境を構築することです。本記事では次の2つをゴールとしています。

  • Verilog-HDLのインストール
  • GtkWaveのインストール

Verilog-HDL(Hardware Description Language)はハードウェア記述言語です。これにより、デジタル回路の設計と検証が可能です。今回はIcarus Verilogのインストール方法を示します。GtkWaveはVerilog-HDLによって設計された回路を検証するために利用します。これにより、入力結果と出力結果の波形と信号値を確認できます。下記に公式のホームページを示します。

環境構築

Step.0 Homebrewの導入

Homebrewとは、Mac OSや Linux、WSLにインストールできるソフトウェアの管理を行うパッケージマネージャーです。Linux版は以前までLinuxbrewと呼ばれていたみたいです。今回はこれを用いてVerilog-HDLのインストールを行います。Homebrewを利用することで、パッケージのインストールとアップデート、アンインストールが非常に容易にできます。

以下の記事の[環境構築 > Step.0 Homebrewの導入]にてまとめておりますので、インストールされていない方は下記リンクよりご確認ください。

LinuxにおけるHomebrewの導入方法

Step.1 Icarus Verilogのインストール

以下にIcarus Verilogのインストールを行うコマンドを示します。Homebrewのおかげで非常に簡単に行えます。ここでbrewコマンドが使用できない場合は再起動を試みてください。Homebrewを利用しているため、Macでも同様のコマンドでインストールが可能かと思います(未確認)。

# Icarus Verilogのインストール
brew install icarus-verilog

次のコマンドで無事に導入ができたかを確認できます。

# インストールの確認
brew list

補足: 他のインストール方法

Homebrewの動作がうまくいかない場合は、下記のGithubからコードを入手して展開する方法もあります。その後、シェルスクリプトautoconf.shを実行していただけると環境構築ができるかと思われます(未確認)。

iverilog (Github)

Step.2 GtkWaveのインストール

残念ながら、GtkWaveのインストールではHomebrewを利用できません(恐らくHomebrewの仕様上、Macに最適化されており、一部のパッケージはLinuxに非対応になっていると推測されます)。素直にOS標準のインストールコマンドを利用します。下記にLinux Mintでの例を示します。

sudo apt-get install gtkwave

コマンドの実行後、アプリケーションメニューの[アクセサリー]項目から「GTKWave」を確認できれば、インストール成功です。

補足1: 他のインストール方法

冒頭に示したGtkWaveの公式サイトからもインストールが可能かと思われますのでお試しください。

補足2: Macの場合

Homebrewの公式サイトより、Macの場合はHomebrewを用いて以下のコマンドで入手できるかと思われます(未確認)。

brew install --cask gtkwave

おわりに

ご閲覧いただきありがとうございました。学校にあるパソコン上で回路設計の実験をしており、その作業を自身のパソコンでも行いたいと思い、この環境構築を試みることになりました。もし、不備や気になることがあればコメントにてご連絡ください。

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