目次
- はじめに
- 注意
- OS環境
- 目的
- 環境構築
- Step.0 Homebrewの導入
- Step.1 Icarus Verilogのインストール
- Step.2 GtkWaveのインストール
- おわりに
はじめに
注意
私は初学者であり、一部の用語を誤って記述している可能性があります。また、動作未確認の補足情報がいくつかございますが、ご了承ください。
OS環境
検証環境はLinux Mint 20.3 cinnamonです。また補足としてMacの方法も少し記載しているので、ご確認ください。
目的
Linux Mintでデジタル回路の実験環境を構築することです。本記事では次の2つをゴールとしています。
- Verilog-HDLのインストール
- GtkWaveのインストール
Verilog-HDL(Hardware Description Language)はハードウェア記述言語です。これにより、デジタル回路の設計と検証が可能です。今回はIcarus Verilogのインストール方法を示します。GtkWaveはVerilog-HDLによって設計された回路を検証するために利用します。これにより、入力結果と出力結果の波形と信号値を確認できます。下記に公式のホームページを示します。
- Icarus Verilog (※Windowsの情報となります)
- GtkWave
環境構築
Step.0 Homebrewの導入
Homebrewとは、Mac OSや Linux、WSLにインストールできるソフトウェアの管理を行うパッケージマネージャーです。Linux版は以前までLinuxbrewと呼ばれていたみたいです。今回はこれを用いてVerilog-HDLのインストールを行います。Homebrewを利用することで、パッケージのインストールとアップデート、アンインストールが非常に容易にできます。
以下の記事の[環境構築 > Step.0 Homebrewの導入]にてまとめておりますので、インストールされていない方は下記リンクよりご確認ください。
Step.1 Icarus Verilogのインストール
以下にIcarus Verilogのインストールを行うコマンドを示します。Homebrewのおかげで非常に簡単に行えます。ここでbrewコマンドが使用できない場合は再起動を試みてください。Homebrewを利用しているため、Macでも同様のコマンドでインストールが可能かと思います(未確認)。
# Icarus Verilogのインストール
brew install icarus-verilog
次のコマンドで無事に導入ができたかを確認できます。
# インストールの確認
brew list
補足: 他のインストール方法
Homebrewの動作がうまくいかない場合は、下記のGithubからコードを入手して展開する方法もあります。その後、シェルスクリプトautoconf.shを実行していただけると環境構築ができるかと思われます(未確認)。
Step.2 GtkWaveのインストール
残念ながら、GtkWaveのインストールではHomebrewを利用できません(恐らくHomebrewの仕様上、Macに最適化されており、一部のパッケージはLinuxに非対応になっていると推測されます)。素直にOS標準のインストールコマンドを利用します。下記にLinux Mintでの例を示します。
sudo apt-get install gtkwave
コマンドの実行後、アプリケーションメニューの[アクセサリー]項目から「GTKWave」を確認できれば、インストール成功です。
補足1: 他のインストール方法
冒頭に示したGtkWaveの公式サイトからもインストールが可能かと思われますのでお試しください。
補足2: Macの場合
Homebrewの公式サイトより、Macの場合はHomebrewを用いて以下のコマンドで入手できるかと思われます(未確認)。
brew install --cask gtkwave
おわりに
ご閲覧いただきありがとうございました。学校にあるパソコン上で回路設計の実験をしており、その作業を自身のパソコンでも行いたいと思い、この環境構築を試みることになりました。もし、不備や気になることがあればコメントにてご連絡ください。