プロジェクトごとに CocoaPods のバージョンを管理するための備忘録。
Bundler を使用して、各プロジェクトごとに CocoaPods をインストールする方法です。
こんなときに便利
- 複数人での開発で、バージョンを揃えたい
- プロジェクトで使用しているライブラリが、CocoaPods の特定のバージョンである必要がある
(このライブラリはCocoaPodsの0.35.0でしかうまく動かないとか・・・あったんですよ。)
環境というか前提
Ruby が必要です。
が、CocoaPods 使ってるということは Mac の環境だと思われるので、標準で入っているから問題ないでしょう。
Ruby のバージョンも揃えたいとか変えたいとかいう場合は、rbenv などを入れると幸せになれるかもしれません。
Bundler のインストール
インストール済みの場合は無視して次へ
$ sudo gem install bundler
Bundler の初期化
$ cd プロジェクトファイル(.xcodeproj)のディレクトリ
$ bundle init
これで上記の場所に Gemfile が出来上がる。
すっとばして、別プロジェクトから Gemfile を持ってきてもいい。
Gem の編集
Gemfile を開いて、以下のように編集(不要なものを消して CocoaPods を追記)。
ここでは CocoaPods の 1.1.1 をインストールする想定。
source "https://rubygems.org"
gem 'cocoapods', '1.1.1'
CocoaPods のインストール
Gemfile のあるディレクトリで以下のコマンド実行。
$ bundle install --path vendor/bundle
「--path 〜〜〜」の指定がないと、プロジェクトと関係ない場所にインストールされてしまうので注意!!
これで CocoaPods のインストールが完了。
あとは普通に CocoaPods を使用する。
・・・のだが、一つ注意。
Bundler を使って CocoaPods をインストールしているので、CocoaPods のコマンドを使用するときは、以下のように「bundle exec」と打ってから、コマンドを書く必要がある。
$ bundle exec pod update
一人で開発していても、何かのときのために環境を作っておくと便利かなと思います。
共有せずに他の人に引き継いじゃうと、その人が悲しい目にあうかもしれませんが・・・。