はじめに
人それぞれの開発環境があると思いますが、自分の環境だといろいろな記事を参考にしてもバージョンがかみ合わずうまくHoloアプリが動作しませんでした。
試行錯誤の末たどり着いたしっかり動作するバージョンとインストールするものたちを、自分用メモ兼備忘録として残しておきます。
各バージョン
Unityのバージョン:2022.3.30f1
Vuforia Engine :最新のバージョン
Visual StudioのVer :Visual Studio2022
環境設定
Unityのインストール時には以下のモジュールにチェックをつける。
・Universal Windows Platform Build Support
・Windows Build Support(IL2CPP)
Visual Studio2022では以下のコンポーネントにチェックをつける。
[ワークロード]
・ユニバーサルWindowsプラットフォーム開発
・Unityによるゲーム開発
[個別のコンポーネント]
・USBデバイスの接続
・最新のv143ビルドツールARM64/ARM64EC
・最新のv143ビルドツールC++
・v143ビルドツールのC++ユニバーサルWindowsプラットフォームサポート(ARM64/ARM64EC)
プロジェクトのセッティング
UnityプロジェクトをUWP環境にスイッチ
プロジェクトを作ったばかりの状態だと、プラットフォームがWindows OS向けになっている。Hololens2アプリはUWPアプリのため、スイッチングする必要がある。
FIle > Build Settingより、Platformを Universal Windows Platform に変更。
その後、項目を下記のように変更する。
見出し | 設定項目 |
---|---|
Architecture | ARM 64-bit |
Target SDK Version | 10.0.19041.0 |
Minimum Platform Version | 10.0.19041.0 |
Visual Studio Version | Visual Studio 2022 |
MRTKを導入する
MicrosoftのサイトでMixed Reality Feature Toolをインストール。
下記Featureをインストールする。
・Mixed Reality Toolkit Foundation
・Mixed Reality OpenXR Plugin
ここからMRTKセットアップの手順は他のサイトを参考にすればOK。
Vuforia Engineを導入する
最新のVuforia Engineは以下のリンクから入手できる。
https://developer.vuforia.com/downloads/sdk
ここのdownload for Unityを押すとダウンロードが始まる。
ダウンロードしたunitypackageは、Unityプロジェクト上で
Assets > Import Package > Custom Package から該当ファイルを選択することでインポートできる。
この後のVuforia導入は他サイトと同じなのでそちらを参考に。
Holoアプリのデプロイ
ビルドすると.slnファイル(ソリューションファイル)が出てくる。これをVisual Studio2022で開く。
デプロイをするが、その際
・DebugをReleaseに
・ARMをARM64に
・リモートコンピュータをデバイスに
それぞれ設定する。Hololens2がUSBを介してPCにつながっていることを確認したら、いざデプロイ。デプロイはデバッグ > デバッグなしで実行より行う。Visual Studio 2019だとデプロイ中はたくさんシステムログが出てきてわかりやすかったですが、Visual Studio 2022だと~~/buildstate のログのみで、あまり書き込んでる感がありません。ちゃんと内部でデプロイしてくれているので、配置完了するまで気長に待ちましょう。