この手の記事はｎ番煎じですが、なんぼあってもいいですからね。

なんでそんなもの使うの

Windows には WSL (Windows Subsystem for Linux) という Windows 上で動く Linux が乗っています。これが 2020 年にバージョンアップし、 WSL2 になったことで Windows で Docker をつかった開発がとってもやりやすくなりました。まだまだ痒いところに手が届くと言った面では足りないところもありますが、業務で利用するには十分使えるようになってきてます。

Windows で Docker を使おうとすると、これまでは Windows の上に仮想環境（Hyper-V）がのってその上に Dokcer エンジンが動いて、という構造だったので、パフォーマンスが悪い、VirtualBox と併用できないなどの弊害がありました。これが WSL2 になって仮想環境を介さず WSL2 上で直接 Docker エンジンが動くようになって、デメリットがなくなりました！

さっそく、使ってみましょう。

WSL2 を有効化する

参考にした文書はこちら
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/install-win10#update-to-wsl-2

「Linux 用 Windows サブシステム」オプション機能を有効にする

管理者として PowerShell を開き、以下を実行します。

dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart

PCを再起動します。

「仮想マシンプラットフォーム」オプション機能を有効にする

管理者として PowerShell を開き、以下を実行します。

dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart

PCを再起動します。

WSL2 をデフォルトにする

管理者として PowerShell を開き、以下を実行します。

wsl --set-default-version 2

Linuxディストリビューションを選択しインストール

Microsoft Store を開き、Ubuntu をインストールします。バージョンが書かれていないものを選ぶと最新が入ります（今回は 20.04 がインストールされました）

初期設定

もうインストールは終わりました。他のWindowsアプリケーションと同じようにターミナルが起動できます。初期ユーザ/パスワードを設定し、ライブラリのアップデートをしておきましょう。

sudo apt update
sudo apt upgrade -y

Dockerのインストール

こうしきからもってきます
https://hub.docker.com/editions/community/docker-ce-desktop-windows

インストール中に WSL2 サポートを使うか聞かれるのでON

ここを設定しておきます

wsl -l -vコマンドを打って動いているかどうか確認しましょう。

PS C:\Users\user> wsl -l -v
  NAME                   STATE           VERSION
* docker-desktop-data    Running         2
  Ubuntu                 Running         2
  docker-desktop         Running         2

三つ出てきましたが、

docker-desktop：Dockerを動かすためのエンジン
docker-desktop-data：イメージなどの格納先

どちらも WSL の環境のようです。僕の環境だと先に Docker が入っていたせいか、WSL の規定が Docker 仮想環境になってしまっていたので、wsl -s コマンドで Ubuntu のほうにかえておきます。

PS C:\Users\user> wsl -s Ubuntu
PS C:\Users\user> wsl -l -v
  NAME                   STATE           VERSION
* Ubuntu                 Running         2
  docker-desktop-data    Running         2
  docker-desktop         Running         2

Visual Studio Code の環境を作る

Visual Studio Code はすでにインストールされている者とします。 Remote WSL
という拡張をインストールします。

Ubuntu 側に入ります。
プロジェクト用のディレクトリなどを適当に掘って

code .

で起動すると、Windows 側で WSL 内のディレクトリが初期で開かれた状態になります。

大事なこと

WSL2で作成されたファイルなどはWindowsローカルに置かれますが、こちらをいじってはいけません。