AI Box SoC 比較表（2025年版）
比較表
| SoC | CPU | GPU | 製造プロセス | AnTuTu v9 | メモリ／ストレージ | 実用性評価 | 発売時期 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Allwinner A133 | Cortex‑A53 ×4 | PowerVR GE8300 | 28nm | 約6〜8万点 | 2GB / 16GB | ❌ 最低限。検証用レベル。常用不可 | 2020年 |
| MediaTek 6765 (Helio P35) | Cortex‑A53 ×8 | PowerVR GE8320 | 12nm | 約10〜11万点 | 3～8GB / 32～128GB | ⚠️ A133よりマシ。常用には厳しい | 2018年 |
| Snapdragon 450 | Cortex‑A53 ×8 | Adreno 506 | 14nm | 約8〜9万点 | 3GB / 32GB | ⚠️ P35と同等。最低限の快適さ | 2017年 |
| Snapdragon 2290 / QCM2290 | Cortex‑A53 ×4 | Adreno 702 | 11nm | 約10〜12万点 | 2〜3GB / 16〜32GB | ⚠️ IoT/廉価向け。P35/450クラス | 2021年 |
| Unisoc T610 | Cortex‑A75 ×2 + A55 ×6 | Mali‑G52 MP2 | 12nm | 約18〜19万点 | 4GB / 32〜64GB | ✅ 普段使いOK。軽快さはギリギリ | 2019年 |
| Unisoc T618 | Cortex‑A75 ×2 + A55 ×6 | Mali‑G52 MP2 | 12nm | 約21〜22万点 | 4GB / 64GB | ✅ T610の上位。余裕あり | 2020年 |
| Snapdragon 662 / SM6115 | Kryo 260 (A73+A53) ×8 | Adreno 610 | 11nm | 約20〜22万点 | 4〜6GB / 64〜128GB | ✅ 665と同格。安定性・互換性◎ | 2020年 |
| Snapdragon 665 / QCM6125 | Kryo 260 (A73+A53) ×8 | Adreno 610 | 11nm | 約20〜22万点 | 4〜8GB / 64〜128GB | ✅ 安定ライン。車載常用に向く | 2019年 |
| Snapdragon 680 / QCM6225 | Kryo 265 (A73+A53) ×8 | Adreno 610 | 6nm | 約25〜27万点 | 8GB / 128GB | ⭕ 快適ライン。現行上位の定番 | 2021年 |
注意点
- 「メモリ水増し表記」をしているケースがある
- 「UFS搭載」と書かれている商品は、ほぼ確実に誇大広告か誤記
- 同じSoCでも4GB/64GB版と6GB/128GB版が併売されることがある
- 販売者がSoCを明記せず「8+128GB」などだけ書くケースがある
- 「技適認証済」と書いてあっても使いまわしの認証番号なことがある
参考：技術基準適合証明等を受けた機器の検索
日本版 vs 欧米版のSIM対応バンド
日本対応版
メイン対応バンド
B1 / B3 / B8 / B18 / B19 / B21 / B26 / B28 / B41 など
特徴
- ドコモ：B1 / B19 / B21
- au：B1 / B18 / B26
- ソフトバンク：B1 / B3 / B8
- 楽天モバイル：B3 / B18 / B26
- 日本の主要キャリアで「圏外になりにくい」ように最適化されている
欧米版（US/EU向け）
メイン対応バンド
B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B13 / B17 / B20 / B25 / B26 / B28 / B66 など
特徴
- 北米キャリア（AT&T, T‑Mobile, Verizon）や欧州キャリアの主要バンドをカバー
- 日本の主要バンド（特に B19, B21）には非対応が多い
- 日本で使うと都市部ではつながるが、郊外・山間部では圏外になりやすい
まとめ
- 日本版は B19/B21/B26対応 → 郊外や山間部でも安定利用可能
- 欧米版は B1/B3中心 → 日本では都市部のみ実用的
サンプル
YolanAuto AI Box
- Snapdragon 6125（SM6125）の主な仕様
- CPU：8コア（Kryo 260 Gold ×4 @ 最大2.0GHz、Kryo 260 Silver ×4 @ 最大1.8GHz）
- GPU：Adreno 610
- 製造プロセス：11nm
- メモリ：最大LPDDR4x対応
- 通信：X11 LTEモデム（最大ダウンロード速度600Mbps、アップロード速度150Mbps）
- 対応ディスプレイ：最大FHD+（1920×1200）@60Hz
| 型番 | 躯体の刻印 | RAM | ストレージ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| AC01 | 11 | 4GB / 8GB | 64GB / 128GB | 初期型、一般車用、ロットによって変動 |
| AC07 | 10 | 4GB | 64GB / 128GB | 現行型、複数車種対応、RAM統一 |
| BMW専用 | 08 | 4GB / 8GB | 64GB / 128GB | BMW専用モデル、車種により変動 |
| その他 | 09、12など | 4GB / 8GB | 64GB / 128GB | 地域や特別仕様向け、限定流通の可能性 |
あとがき
Allwinner A133は厳しそうだね
（余程安いか、おためし程度で考えているなら良いかもね）
OSバージョンに惑わされず、SoCを確認して用途と予算と応相談が良さげですね
大陸では緑のスプレーを地面に吹いて緑地化と言うらしいが、密林で堂々と出鱈目な記述で売っているのも凄いね