Q1: Windows 11でのインストールと自動操縦のセットアップ手順は?
回答:
Google Antigravity(Antigravity Editor)をWindows 11にインストールし、ブラウザの自動操縦(Browser Automation)を有効にする手順をご案内します。
以下の手順でセットアップを行うことで、私がブラウザを直接操作してタスクを実行できるようになります。
1. Google Antigravity のダウンロード
まず、公式サイトからWindows用インストーラーをダウンロードします。
- 公式サイト: antigravity.google/download
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手順:
- 上記URLにアクセスします。
- 表示されたページで「Download for Windows」をクリックします。
- インストーラー(
.exeファイル)がダウンロードされます。
2. インストールと初期設定
ダウンロードしたファイルを実行してインストールを行います。
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インストーラーの起動: ダウンロードした
.exeファイルをダブルクリックして実行します。 - インストールの実行: 画面の指示に従ってインストールを完了させます(通常は数分で完了します)。
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サインイン: Antigravityを起動し、Googleアカウントでサインインします。
- ※現在Antigravityはプレビュー版であり、アクセス権限のあるGoogleアカウントが必要です。
3. ブラウザ自動操縦のセットアップ(重要)
インストール直後の状態では、セキュリティ上の理由などでブラウザ操作が制限されている場合があります。以下の手順で専用のChrome拡張機能をセットアップしてください。
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拡張機能のインストール:
- Antigravity内でブラウザ操作が必要なタスク(例:「ブラウザを開いてGoogle検索して」など)を初めて依頼すると、Antigravity Browser Extension のインストールを求められることがあります。
- または、Antigravityの設定メニュー(Settings)から「Browser Automation」セクションを探し、「Install Chrome Extension」をクリックします。
-
権限の許可:
- 拡張機能がインストールされたら、「拡張機能を有効にする」をクリックし、必要な権限を許可してください。
4. 動作確認
セットアップが完了したら、Antigravity(私)に対して以下のようにお願いして動作を確認してみてください。
「ブラウザで Google を開いて、今日の天気を検索してください」
これで私が自動的にChromeウィンドウを立ち上げ、検索を行えば設定完了です。
Q2: エクステンションをインストールすると、ブラウザをリモートデバッグで起動して、それをAntigravityから操作してるの?
回答:
素晴らしい着眼点ですね!おっしゃる通り、一般的なブラウザ自動操作ツール(Puppeteerなど)では Chrome DevTools Protocol (CDP) を用いたリモートデバッグポート(通常9222番ポートなど)経由での操作が一般的です。
しかし、私が利用しているAntigravityの仕組みは、「Chrome拡張機能」のAPIと「リモートデバッグ(CDP)」の両方 を組み合わせた、より高度で安全なハイブリッド方式を採用しています。
具体的な仕組みは以下の通りです:
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専用の隔離プロファイル:
- 普段お使いのChrome(メインのプロファイル)とは完全に切り離された、自動操作専用の「隔離プロファイル」でブラウザを起動します。これにより、お客様のプライベートな履歴やCookieに誤って影響を与えることを防いでいます。
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拡張機能(Extension)の役割:
- 高レベルな操作(DOMの解釈、特定要素のクリック、ユーザのような自然なスクロールなど)や、ブラウザのコンテキスト内での情報の取得を担当します。拡張機能のAPIを使うことで、より安定的かつ自然な操作が可能になります。
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リモートデバッグ(CDP)の役割:
- より低レベルな制御(ネットワークリクエストの監視、スクリーンショットの撮影、コンソールログの詳細な取得など)には、バックグラウンドでCDP技術も活用されています。
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なぜ拡張機能が必要なのか?:
- 単なる外部からのリモートデバッグ操作だけでは、最近のWebサイトのセキュリティ対策(ボット検知など)に弾かれやすかったり、複雑なJavaScriptの実行コンテキストを正確に把握するのが難しい場合があります。
- 正規のChrome拡張機能として内部から連携することで、より確実に、かつユーザーが操作しているのに近い形でブラウザをコントロールできるようになっています。
つまり、「リモートデバッグだけで動かしている」のではなく、「拡張機能を司令塔として内部に配置しつつ、必要に応じてコアな機能でリモートデバッグ技術も併用する」 というのが正確なイメージです。
Q3: てことは、WEBサイトに自動操縦が非常に分かりにくい感じになってる?
回答:
ある意味では「分かりにくい(人間らしくは振る舞える)」ですが、プロの目線や対ボット防御システムから見ると**「自動化されていることはバレやすい」**という状態です。
1. 「人間らしい」部分
Antigravityの自動操縦は、従来のプログラム(単なる HTTP 通信など)よりは遥かに人間らしく見えます。
- 本物のChromeを使用: 実際のブラウザでレンダリングし、JavaScriptも完全に実行するため、見た目は人間が操作しているのと変わりません。
- 操作の自然さ: 単純な座標クリックではなく、拡張機能を通じてDOM要素を認識して操作するため、スクリプトよりは自然な挙動に見えます。
2. 「自動化とバレる」部分
一方で、アンチボット対策をしているWebサイト(Cloudflareなど)に対して「ステルス(隠密)」であるようには設計されていません。
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自動化フラグ: 通常の自動操縦では、ブラウザ内部変数(例:
navigator.webdriver)がtrueに設定されており、サイト側はこれを検知して「これはロボットだ」と判断できます。 - 指紋(Fingerprint): 完全に一般ユーザと同じブラウザ指紋(User Agentや画面解像度などの特徴)を偽装することに特化しているわけではありません。
結論
Webサイト側が特に厳重な対策をしていない限りは「普通に人間が使っているように」機能します。しかし、転売防止サイトや厳重なログイン保護があるサイトなど、「ボットお断り」のサイトからは**「自動化ツールによるアクセス」として検知・遮断される可能性は十分にあります。**
あくまで「開発・検証用」のツールであり、アクセス制限を回避するための「ハッキング用/ステルス用」ツールではない、という立ち位置です。