一人アドカレ 18日目: Triliumの紹介

v0.100.0からTraefikを使っている場合、400エラーを起こす可能性がある旨がリリースノートに記載されました。
Traefikの設定とTriliumのcompose.ymlのラベルに追加設定しておく必要がありますが、この記事では触れません。
必要な設定についてはドキュメントをご確認ください。

イントロ

ノート管理ってどうしていますか？Obsidianとか有名になりましたよね・・・
17日目でNotionライクなDocmostを紹介しましたが、今回はTrilium Notesを紹介します。

Trilium Notesは階層型ノートアプリです。
ノートに対してのパスワード保護や、ノート間のリンク、タグ付け、さらにはスクリプトを使った自動化など、さまざまな機能を持っています。(正直、私もまだすべての機能を使いこなせていませんが...)
mermaidやExcalidrawも対応しており、サーバー間での同期や、オフライン時の動作もサポートしています。

なお、開発者視点で好きなのは、Trilium Notesは一度メンテナンスモードに入りました。
その後TriliumNextとしてフォークされ、元の所有者からも正式に移行先として認められた、という復活したプロジェクトです。

Triliumの使い方

環境情報

$ docker version
Client: Docker Engine - Community
 Version:           29.1.3
 API version:       1.52
 Go version:        go1.25.5
 Git commit:        f52814d
 Built:             Fri Dec 12 14:49:51 2025
 OS/Arch:           linux/amd64
 Context:           default

Server: Docker Engine - Community
 Engine:
  Version:          29.1.3
  API version:      1.52 (minimum version 1.44)
  Go version:       go1.25.5
  Git commit:        fbf3ed2
  Built:            Fri Dec 12 14:49:51 2025
  OS/Arch:          linux/amd64
  Experimental:     false
 containerd:
  Version:          v2.2.0
  GitCommit:        1c4457e00facac03ce1d75f7b6777a7a851e5c41
 runc:
  Version:          1.3.4
  GitCommit:        v1.3.4-0-gd6d73eb8
 docker-init:
  Version:          0.19.0
  GitCommit:        de40ad0

前提条件

• Docker がインストールされていること
• Traefik が導入されていること(リバースプロキシサーバー)

手順

1. compose.ymlを作成します

   domain.tldはあなたのドメインに置き換えてください。

   compose.yml

   services:
     trilium:
       image: triliumnext/trilium:stable
       container_name: trilium
       restart: always
       expose:
         - 8080
       volumes:
         - ./data:/home/node/trilium-data
       environment:
         USER_UID: 1000
         USER_GID: 1000
         TRILIUM_DATA_DIR: /home/node/trilium-data
       labels:
         traefik.enable: true
         traefik.http.services.wiki.loadbalancer.server.port: 8080
         traefik.http.routers.wiki.rule: Host(`wiki.domain.tld`)
         traefik.http.routers.wiki.entrypoints: websecure
         traefik.http.routers.wiki.tls: true
         traefik.http.routers.wiki.tls.certResolver: cloudflare
         traefik.docker.network: traefik-network
         glance.name: Trilium
         glance.icon: https://cdn.jsdelivr.net/gh/selfhst/icons/png/trilium-notes.png
         glance.url: https://wiki.domain.tld/
         glance.description: Note application
         glance.id: trilium
       networks:
         - traefik-network
   
   networks:
     traefik-network:
       external: true
   

2. Docker Composeで起動します

   docker compose up -d
   

Triliumの感想

• 良いところ
  • オフラインでも利用可能
  • ユーザー管理が不要(シングルユーザー向け)
  • 階層型ノートで整理しやすい
  • Text/Canvas/Mermaid/WebViewなど多様なノート形式に対応
  • メニューバーやUIのカスタマイズが可能
  • Note HoistingやZenモードなど、集中しやすい機能もある
• イマイチなところ
  • 複数人での利用には向かない
  • カスタマイズ可能な部分の把握が難しい

以上、Trilium Notesの紹介でした。
個人的にはObsidianよりも気に入っています。サーバーなしのDesktopアプリケーションだけでも動くので、興味があればぜひ！！