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[rails7] bin/devの役割とその仕組み

Last updated at Posted at 2024-07-28

経緯

今回個人開発をする上で、新しく「rails new」 を行い「bin/dev」でローカルサーバーを立てようとした際に、下記のようなエラーが出たため、このエラーを解決するためにbin/devについて調べたのでこれをまとめます。

❯ bin/dev
zsh: no such file or directory: bin/dev

エラーの原因

railsのbinファイルにdevというファイルがない

そもそもbin/devとは?

bin/devコマンドは、Rails7においてrails sコマンドの代わりになるコマンドです。これまでrails sを実行していたタイミングで利用します。

なぜrails sではダメなのか?

理由はrails6までデフォルトでwebpackerというgemがありましたが、rails7から廃止になりました。これにより今まで自動的にできていたコードのサイズを小さくし(ミニファイ)、古いブラウザでも動くよう変換し(トランスパイル)、複数ファイルをまとめて一つにし(バンドル)、圧縮するプロセスができなくなってしまいます。

そのため、bin/devを使うことで、これらのプロセス(ミニファイ、トランスパイル、バンドル、圧縮)を適切に管理し、複数のプロセスを同時に実行することができます。これにより、開発環境で必要な全てのタスクが一括して実行され、効率的な開発が可能になります。

bin/devの仕組み

ではbin/devの中身はどうなっているでしょうか?

まずbin/devコマンドとはターミナルで実行すると、binフォルダにあるdevファイルの処理を実行することで始まります。

if ! gem list foreman -i --silent; then
  echo "Installing foreman..."
  gem install foreman
fi

exec foreman start -f Procfile.dev "$@"

このスクリプトは、Foremanがインストールされていない場合にインストールし、Procfile.devファイルを使ってForemanを起動し、定義されたプロセスを実行します。

つまり、bin/devを使用するには、Procfile.devというファイルを作成する必要があります。

touch Procfile.dev

これにより、bin/devを行うと適切に「Procfile.dev」というファイルを読み込み、その中に定義されたプロセスをForemanが実行します。

Procfile.devで設定する内容

ここで「web: bin/rails server」を設定されていることで、bin/devをするとサーバーが立ち上がるという仕組みです。

またjsやcssのビルドもここで設定できます。
これをすることでbin/devを行なった際にjsやcssをビルドすることができます。

# サーバー起動
web: bin/rails server -p 3000
js: yarn build --watch
css: yarn build:css --watch

# 各行の形式は、<プロセス名>: <コマンド>です。

まとめ

新しく「rails new」を実行し「bin/dev」でローカルサーバーを立てようとした際に、bin/devファイルが存在しないエラーが発生しました。このエラーはRails 7での変更によるもので、webpackerが廃止されたためです。bin/devは複数のプロセスを管理するためにForemanを利用し、Procfile.devに定義されたプロセスを実行します。Procfile.devを適切に設定することで、サーバー起動やJavaScript、CSSのビルドが自動的に行われ、効率的な開発が可能になります。

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