4
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

ChromebookにUbuntuを導入した話

Last updated at Posted at 2025-11-22

はじめに

この作業は失敗するとパソコンが起動しなくなる可能性があります!
対応する機種や環境によって動作や操作が異なる可能性に注意してください!

今回の経緯

高校時代に購入したChromebookを使わなくなって早数年。いい加減処分するか迷っていたところ、ChromebookにUbuntuを導入出来ることを知り、実行してみることにしました。半分お遊びかつ見切り発車でやったので、結構雑でツッコミどころがあるかもしれません...。
この記事も筆者個人の備忘録的なものなので、あしからず。

用意したもの

  • UbuntuDesktop
  • 今回消去するChromebook以外のPC
  • USB
  • プラスドライバー
  • マイナスドライバー
  • 個人用のGoogleアカウント
  • 大きな音が鳴っても許される環境
  • 3時間くらいの時間的余裕

環境

lenovo 300e chromebook 2nd gen

使用期間:3年間

事前にしておくこと

  • Chromebookに入っているデータをバックアップしておく

データのバックアップは必ず取ってください!
保存しているデータは全て消えます!

ChromeOSをUbuntuにするための手順

1. バッテリーを取り外す

バッテリーにも保護機能がかかっているのでバッテリーを取り外します

電源を落としてから、Chromebookを裏返してネジを取り、カバーを取り外します。バッテリーとマザーボードを接続しているコードがあるのでピックなどで接続を外します。

このバッテリーを外すのがかなり面倒で、カバーのネジを外すだけではカバーが取れません。マイナスドライバーといった細長いものを差し込んでこじ開ける必要があります。
筆者は試していませんが、プラスチック製のピックではピックの方が折れてしまうかも...?

2. 開発者モードにする

こちらのサイトが画像付きで見やすいです

ビープ音が鳴ります。ご注意ください!
画面左上のEscキーとリフレッシュキー(再読み込みマーク)を押しながら起動します。
この状態で起動すると警告画面が表示されますが、その画面でCtrl + Dキー同時押し、画面が変わったらEnterキーを押します。
その後、放置です。筆者の環境では約5分間ほどかかりました。
自動で起動するのでCtrl + Dキー同時押しをすると、開発者モードで立ち上がります。Chromebookのセットアップ画面が表示されるので、初期設定を行います。
パッと見変化はありませんが、開発者モードでログインしています。

3. ファームウェアの書き込みブロックの削除

Ctrl + Alt + [→]キーで『VT2ターミナル』を開きます。
ユーザー名『chronos』でログインします。パスワードはなし。
ここでログイン出来なければ開発者モードでログイン出来てないのでもう一度

ここからコマンド入力が多くなります。

gsctool -a -o

ハードウェアを制御するファームウェアのセキュリティを弱めます。

ここで強制的に再起動され、開発者モードから抜けてしまいます
再度開発者モードで再度ログインする必要あり。

gsctool -a -I AllowUnverifiedRo:always

ファームウェアの書き換え権限を得るコマンドです。
ここで電源ボタンを押して実行許可を行います。

flashrom --wp-disable

このコマンドでROM書き込み保護を無効化出来ます。

4. 書き込むための準備

ここまできましたが、現状ではファイルシステム領域を書き込みが出来ません。そのため、rootログインでも書き込みが出来るようにrootfs検証の無効化が必要です。

sudo /usr/share/vboot/bin/make_dev_ssd.sh --remove_rootfs_verification --partitions 2 --force

このコマンドによって権限が変更出来ます。

アンダーバー/アンダースコア ( _ )は
0キー右隣のキーをShiftを押しながら押すと入力出来ます。

コマンドを実行したら再起動する必要があります。
再起動すると開発者モードから抜けてしまうので注意してください。

再起動出来たらCtrl + Alt + F2キー(再読み込みマークのあるキー)でVT2ターミナル画面を開きます。画面が開いたら、chronosと入力してログインします。

curl -LOk mrchromebox.tech/firmware-util.sh
sudo bash firmware-util.sh

この二つのコマンドを実行すると、ようやくファームウェアを書き換えることが出来ます。

この二つのコマンドを「&&」で繋げて実行してもファームウェアの書き換えは可能なようです。

5. ChromeOSを消去する

画面が切り替わり、色々とカラフルになったらあと少しです。
今回はUbuntuを導入するので2を入力し、その後の質問には全て許可していきます。

システムがCreate a backup of your stock firmware? [Y/n]と聞いてきたら、USBを指してからYを入力します。
以前ではバックアップを拒否しても導入できていたようですが、筆者の環境では拒否することが出来ませんでした。
USBにバックアップを取ることが完了したら、USBを抜いてEnterキーを押すとファームウェアの書き換えが始まります。

Full ROM firmware successfully installed/updated.と緑色で表示されたら書き換え完了です。Enterキーを押してメイン画面に戻った後、そのまま一度電源を落としします。

6. Ubuntuを導入する

別PCを使用してUSBにUbuntuDesktopをダウンロードします。
バックアップを取ったUSBを使用しても問題ないですが、バックアップは消去しておいた方がいいかもしれません。
筆者は使用しないので、Chromebookのバックアップは消去しました。

USBにUbuntuDesktopのインストールが終了したらChromebookに挿してChromebookを起動します。
既にChromebookが起動している場合には、電源ボタン長押し等で一度電源を落としてからUSBを挿してください。
この際、ウサギのマークが表示されたら書き換えは完了しています。

『Boot Manager』という画面が起動したらUSBの名前を選択してEnterキーを押せば自動でインストールされます。
『File Explorler』が表示されたら、一番上に表示されているUbuntuを選択します。
その後EFIBOOTBOOT64.EFIと選択します。
画面が黒くなったら、Try or Install Ubuntuを選択すればUbuntuが立ち上がります。
筆者の場合では『File Explorler』が表示されました。

7. Ubuntuをインストールする

Ubuntuの初期設定は流れに沿って実行すればいいですが、『ディスクを削除してUbuntuをインストール』を必ず選択しなければChromebookの中身がUbuntuになりません。
これを選択するのを忘れた場合、再度起動した際に初期設定をもう一度する必要があります。

その他は、キーボードレイアウトの確認ぐらいです。キーボードのキーと入力が合っているのかの確認ぐらいです。

再起動の指示が出たら、再起動してUSBを抜いて導入完了です。

感想

まずはここまでお疲れ様でした!
筆者自身このような記事を書くのが初めてなので、読みにくい部分等ありましたらすみません。
この記事が読者の皆さんの参考になれば幸いです。

編集履歴

2025/11/23 補足説明と感想を追加
2025/11/25 文章の細かな修正

参考文献

MrChromebox.tech
全学生に知ってもらいたいChromebookにLinuxをクリーンインストールする方法
Chromebookをデベロッパーモードにする方法
HP PC - Chromebookを開発者モードに切り替える方法
Lenovo 100e Chromebook 第二世代 バッテリーの交換

4
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
4
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?