「名前はこの世で一番短い呪」
夢枕獏さんの小説『陰陽師』というものに、出てくる言葉だそうです。
安倍晴明「眼に見えぬものさえ名という呪で縛ることができる」
この呪いですが、ものが名前で縛り付けられているだけでなく、人間が名前によりその物に対する考えや意味を縛り付けられるという呪いもあるんじゃないかと思っています。
美味しいお雑煮
「皆さんの、美味しいお雑煮の条件を教えてください。」
この質問をするとおそらく、家庭によって全然違う条件が出てくるかと思います。これは、お雑煮というものが地域や家庭によって違いがあるからです。(醤油か味噌か、角餅か丸餅か、など)
どれも名前は「お雑煮」ですが、みなさんそれぞれの認識に縛り付けられた「お雑煮の意味」によって全然別物のイメージとなってしまっているのです。
物の名前だけではない
先ほどは名詞であるお雑煮でしたが、名前がついている以上は動詞にも助動詞にも同じことが言えます。
呪いを利用する
みんなが同じ呪いにかかれば、名前という力で話し合いを円滑に進められます。有効活用するためにも名前の共有は常に行っていくようにしましょう。