これは何?
TwitterでGitをさわったことのないエンジニアがヤバイという発言が物議を醸していたのでなぜヤバイと言われるのかを考察しました。
考えられる理由
業界標準への理解が低い/業界の大局を追えていないように見える
現代のソフトウェア開発のバージョン管理のデファクトスタンダートがGitです。
基本的には,Gitリポジトリのホスティングサービスである,GitHubやGitLabを使うパターンが多く,こういったサービスを使うことで現代の開発フローは実現されていると思います。
そのため,Gitを使ったことがないと業界のお作法的なものができていないと思われてしまう可能性があると考えられます。
最新技術へのアンテナが低そうに見える
現代のOSSのほとんどがバージョン管理にGitを使用しており,GitHubやGitLabにソースコードを公開しているパターンが多いです。。そのため,OSSのコントリビュータになるにはGitを使える必要があり,Gitを使ったことがない=OSSのコントリビュータになる気がゼロということがわかってしまいます。(コントリビュータになれと言っているわけではない)
また,OSSのツールをダウンロードするだけらなzipとしてダウンロードできるので,Gitを使うのがMUSTではないですが,Gitのコマンドを使ったほうがより効率的だと思います。
なぜ,今回の騒動になったのか
反対派の意見
Gitを使うべきもっともらしい理由を書いてみましたが,反対派もいるようです。
反対はの意見を見ると
- 会社で使わないから
- Gitでなくても代替できる
といった意見が多かったのかなと思います。
主語がデカすぎる。主語はエンジニアではなく開発者であるべき
エンジニアと言ってもいろいろな職種があり,上記のGitを使っていないとヤバいとい思われてしまう理由はすべて開発者に求めるスタンスだと思います。
ここからは完全に私見なのですが,開発者は最新技術に対してオープンマインドであるべきです。
開発者は新しいものをガンガン試している人が多くこれによって日々プロダクトの品質が上がったり,生産性が向上しているのだと思います。
そのため,開発者にはとりあえず使ってみる精神が求められているのだと考えられます。
Gitを使ったけど,プロダクトにマッチしていなかったので別のツールに使うという選択肢はアリなのかなと。
実際に大人気ゲームパルワールドをリリースしたポケットペアでは開発の途中でGitからSVNに移行しています。
3日後に運命が決まる,パルワールドという偶然の物語
つまり,業界標準のGitを試していないマインドが,開発者として良くないのだと思います。これには私も賛成です。
ですが,エンジニアにも開発者以外の職種もあり,Gitを学習する優先順位が低いならGitを知らなくても良い人たちがいるのでそういう人をひとくくりにしてヤバイというのは間違っているのかなと思います。
追記: 就活の際にGitは求められるか
エンジニアという主語がでかいのは先程も書きましたが,人によってはGit使ったこと無いエンジニアはエンジニアにあらずみたいな差別をする人はいるのかなと思います(特に,駆け出しエンジニアに対して多い印象)。
また,会社によってはGitを使えることを必須条件にしている場合もあります。
もし,あなたが求職中ならば,ちょっとでもGitを触っておくのが無難だと思います。
総括
- エンジニア全員がGitを使える必要はない
- 開発者として活躍したいのであれば,Gitを全く触らないのは開発者マインドとしては微妙だと思う。
- 就活中/転職中ならGitを触っておくのが無難。
- Git使いたくなったら,この記事が良さそうだったのでこれをよむところから始めてもいいのかも↓(私の記事ではないですが)