NextcloudをDockerで構築(PostgreSQL)

やりたいこと

docker composeでPostgreSQLを利用してNextcloudサーバーを立ち上げます。
docker composeが使える前提です。

Nextcloudとは

オンラインストレージの作成と使用のためのクライアント・サーバ型のソフトウェアである。機能的にはDropboxに似ているが、オフプレミスのオンラインストレージサービスは提供しない。Nextcloudはフリーかつオープンソースなので、誰でも自分のプライベートサーバにインストールして利用することができる。
wikipedia

PostgreSQL

拡張性とSQL準拠を強調するフリーでオープンソースの関係データベース管理システム（RDBMS）である。Postgresとしても知られている。
wikipedia

手順

1. 作業用フォルダの作成
2. データを保存するディレクトリを作成
3. docker-compose.yamlを作成
4. docker compose up -dでサーバーを立ち上げる

前準備

作業用フォルダの作成とデータを保存するディレクトリを作成します。

今回のdocker image はNextcloud manual docker image(docker hub)を利用しました。今回指定していない環境変数が様々あるので、必要に応じて確認してください。

mkdir nextcloud
cd nextcloud
mkdir {nextcloud_data,postgres_data}

docker-compose.yamlを以下の内容で作成します。今回はデータを永続化するために、ローカルにディレクトリを作成してマウントしています。

nextcloud/docker-compose.yaml

version: '2'
 
services:
  postgres:
    image: postgres
    volumes:
      - ./postgres_data:/var/lib/postgresql/data
    environment:
      POSTGRES_DB: nextcloud #postgresqlのdb名
      POSTGRES_USER: nextcloud #postgresqlのuser名
      POSTGRES_PASSWORD: P@55w0rd #postgresqlのpassword
  nextcloud:
    image: nextcloud
    environment:
      - POSTGRES_DB=nextcloud #上で設定したpostgresqlのdb名
      - POSTGRES_USER=nextcloud　#上で設定したpostgresqlのuser名
      - POSTGRES_PASSWORD=P@55w0rd #上で設定したpostgresqlのpassword
      - POSTGRES_HOST=postgres #PosetgreSQLを使う設定を行う
      - NEXTCLOUD_TRUSTED_DOMAINS=192.168.1.100 #サーバーのドメインを指定する。
    ports:
      - 8080:80
    volumes:
      - ./nextcloud_data:/var/www/html
    depends_on:
      - postgres

実行

先ほど作成したnextcloudディレクトリで実行してください。

nextcloud

docker compose up -d

ログの確認をしたい場合

nextcloud

docker compose logs nextcloud -f

接続

http://192.168.1.100:8080にアクセスすると確認できます。

注意

ドメインを指定していないと、以下のようなエラーが出てくるのでNEXTCLOUD_TRUSTED_DOMAINS環境変数を設定する必要がある。