はじめに
CAIプロセスの実行結果は、アプリケーション統合コンソールの画面から確認できます。CAIプロセスは同時に実行される場合も想定されるため、実行結果の特定方法を理解しておくと問題発生時のトラブルシューティングが円滑になります。
この記事では次のポイントを説明しています。
- 実行した CAIプロセス と アプリケーション統合コンソール との突き合わせ方法
なお、この記事は次の記事の内容を理解していることを前提としています。
実行したCAIプロセスと、アプリケーション統合コンソールとの突き合わせ方法
実行した CAIプロセス と アプリケーション統合コンソール の突き合わせはCAIプロセスの プロセスID(RunIDやInstanceIDと記載されることもあります
)を利用します。
CAIプロセス呼び出し元でプロセスIDを確認する
実行した CAIプロセス からプロセスIDを確認するには次の2つの方法があります。
- レスポンスヘッダーを利用する
- レスポンスボディにプロセスIDを含める
レスポンスヘッダーから確認する
CAIプロセスを実行するとレスポンスヘッダーとして x-instanceid を取得できます。このヘッダー値がプロセスIDに該当します。例として、curlコマンドにてレスポンスヘッダーを確認するには --head オプションを指定します(この例ではプロセスIDは938671131123617792
)。
$ curl --head -u username:password https://<IICS・CAIサーバー>/active-bpel/rt/recipe-pcb-HelloWorld
HTTP/2 200
date: Sun, 04 Feb 2024 05:43:57 GMT
content-type: application/json;charset=utf-8
cache-control: private
referrer-policy: strict-origin-when-cross-origin
x-content-type-options: nosniff
x-xss-protection: 1; mode=block
strict-transport-security: max-age=31536000; includeSubDomains; preload
x-frame-options: SAMEORIGIN
x-instanceid: 938671131123617792 <--- ★★★プロセスID★★★
vary: accept-encoding
x-envoy-upstream-service-time: 414
server: istio-envoy
レスポンスボディにCAIプロセスのIDを含める
次のような場合、レスポンスボディからCAIプロセスのIDを取得する方針も有効でしょう。
- CAIプロセス呼び出し元の制約によりレスポンスヘッダーを参照できない
- レスポンスボディにCAIのプロセスIDを含める方が実装を容易に進められる
次の手順では、レスポンスボディにCAIプロセスのIDを含めるCAIプロセスを作成しています。
- 出力フィールド output を タイプ=テキスト として定義します。
- 割り当てステップを追加して、出力フィールド output に 計算式 として
util:getProcessId()
を指定します。
アプリケーション統合コンソールの画面からプロセスIDを確認する
アプリケーション統合コンソールの画面からプロセスIDを確認するには、次の手順で操作します。
この例で確認したプロセスIDは 938671131123617792 です。CAIプロセス呼び出し元でプロセスIDを確認するで確認していたプロセスIDの値と一致していることが確認できます。
アプリケーション統合コンソールの画面を利用したCAIプロセスのデバッグ方法についてはデバッグのためのログレベルに詳細を記載しています。