はじめに
CAIプロセスの既定の動作は同期実行です。同期実行とは、CAIプロセスの処理が終了するまで、呼び出し元のプロセス(例えばcurlコマンド
)が待たされる動作です。マイルストーンステップを利用すると、CAIプロセスを非同実行することができます(curlコマンドは待たされず即時に終了する
)。
この記事では、マイルストーンステップについて次のポイントを確認します。
- マイルストーンステップの利用と動作確認
- 非同期実行したCAIプロセスのステータス確認方法
なお、この記事は次の記事の内容を理解していることを前提としています。
マイルストーンステップの利用と動作確認
CAIプロセスの作成
次の手順では、マイルストーンステップによりCAIプロセスを非同期実行としつつ、待機ステップにより30秒待機するプロセスを作成しています。
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CAIプロセスを次の設定で作成します。
- 名前を recipe-pca-stepMilestone とする
- 匿名アクセス を許可する
- クラウドサーバー にデプロイする
CAIプロセスの実行
以下、curlコマンドを例とした動作確認結果です。
// curl コマンド
curl https://<IICS・CAIサーバー>/active-bpel/public/rt/<Org ID>/recipe-pca-stepWaitSleep
// 実行結果(見やすいように整形しています)
{
"output1":"Hello World"
}
実際に実行すると、マイルストーンによる非同期実行により、すぐにcurlコマンドが終了する動作を確認できると思います。実際には待機ステップにより1分の待機処理があるため、CAIプロセス実行後にアプリケーション統合コンソールを表示すると、CAIプロセスが実行中のステータスとなっている動作を確認できます。
非同期実行したCAIプロセスのステータス確認方法
非同期実行したCAIプロセスのステータスを確認するには、次の記事で紹介しているREST APIを利用します。
非同期実行したCAIプロセスのプロセスIDを取得方法は、次の記事で紹介しています。